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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008X9K

有価証券報告書抜粋 住江織物株式会社 研究開発活動 (2016年5月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的な製品づくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。
当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。
当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。

(インテリア事業)
インテリア事業分野では、省資源の観点から大切なカーペットをより永く、綺麗にお使いいただくためにケア商品が求められております。そのためにカーペットの専用クリーナーを開発しました。これは汚れを吸い取るパウダータイプと、汚れを浮き立たせる液体タイプの2ステップの専用洗剤で、汚れ除去後のパイル面の風合いキープに優れております。

(自動車・車両内装事業)
自動車内装材業界では、シート内装材における商品力向上を目指した、従来にない新加飾表現を求めるニーズがあります。また、シート表皮材として、3種類(メイン・サイド・アクセント)の表皮が使われることが増えております。そこでアクセント材、パイピング材などの細幅形状に特化した織物“グレースコード”を開発いたしました。
従来、自動車内装材に使用されるアクセント・パイピング材は、広幅のファブリックを裁断するため、反末糸のホツレや、縫製により作業工程が長いなどの課題がありました。また芯材に樹脂素材を使用するために風合いが硬く、人体が接触する部位への使用・展開は行われておりませんでした。
そこで細幅織物の機構を用い、袋組織を形成すると同時に、生地糸を製織段階で挿入し、芯材の代替とする事により3次元化された一体型のパイピング形状のファブリックを開発いたしました。
これにより柔らかい繊維素材のパイピング部材が作成可能となった事で、人体に接触する部位への展開も可能となりました。また、シームレス化、無裁断化による作業工程の削減効果と裁断ロスの低減効果も得られる事で環境性能も高い商品となりました。
シートメイン部の座面および背面の中央部分などにも配置可能で、作業性も良いことから、従来のシートにはない商品力を生み出す事が可能となり、自動車メーカー様より高い評価をいただき採用にいたりました。
今後もファブリック技術をいかした、シート加飾部材の開発を進めてまいります。

(機能資材事業)
機能資材事業部門では、当社の保有する環境技術の根幹である消臭加工「トリプルフレッシュ」が、VOCからヒト由来のニオイの除去という時代のニーズに合わせて進化しております。まず高機能性繊維製品の国際標準化に参画し、その結果として金属酸化物センサーを用いた混合悪臭に対する消臭試験方法“ISO17299-5”が2014年4月に発行されました。そして、そのISO規格に対応した新しい消臭剤を開発し、汗臭や排泄臭など人体から発せられるニオイを強力に消臭できる第4世代の「トリプルフレッシュ」の開発に成功しました。さらにこの新消臭剤を用いた商品開発を進めた結果、医療・介護分野の消臭製品に展開することができました。前126期に商品展開が開始された高機能浴室床材に続いて今期も新しい分野への参入ができ、堅実な事業に育てていきたいと考えております。

なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は3億48百万円(前連結会計年度比8.5%減)となっております。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00574] S1008X9K)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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