シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007Z2Z

有価証券報告書抜粋 TOPPANホールディングス株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループ(当社及び連結子会社)は、21世紀のあるべき姿を定めた「TOPPAN VISION 21」に基づき、各事業領域の基盤強化と市場ニーズを先取りした新商品の開発を積極的に推進している。
当社グループの研究開発は、総合研究所を中心に、事業(本)部の技術関連部門及び主要連結子会社が一体となり収益力の強化を図っている。各事業分野の新商品開発に注力するとともに、コストダウン、品質ロスミス削減へ向けての開発を各研究開発部門と進めている。また、次世代商品系分野についても総合研究所を中心に産官学との連携を図り、中長期の収益の柱となる新規事業創出に努めている。
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は17,974百万円であり、セグメントにおける主な研究開発とその成果は次のとおりである。なお、研究開発費については、当社の本社部門及び総合研究所で行っている基礎研究にかかる費用を次の各セグメントに配分することができないため、研究開発費の総額のみを記載している。

(1) 情報コミュニケーション事業分野
セキュア関連では、電磁結合方式のデュアルインターフェースICカード(※1)「SMARTICS-AIR(スマーティクス-エアー)」を日本で初めて開発した。独自技術によりカードの耐久性を飛躍的に向上させ、MasterCard®(マスターカード)のブランド認定を取得した。
また、日本初となる豊富なデザインの券面印刷・印字に対応したICキャッシュカード店頭即時発行サービスの提供を開始し、第1弾として名古屋銀行の「ICキャッシュカード店頭即時発行サービス」で導入した。
マーケティング関連では、国内最大級の電子チラシポータルサイト「Shufoo!(シュフー)」において、台湾や中国からの訪日外国人に対しチラシを活用した買い物情報を提供するインバウンド(※2)対応サービスを開発した。
VR(バーチャルリアリティ)については、当社の文化財のデジタルアーカイブ(※3)とVR化への取り組みが、先進映像協会「グッドプラクティス・アワード 2015」本賞を受賞した。
また、江戸期以前のくずし字を高精度でテキストデータ化する新方式OCR技術を開発し、80%以上の精度でのOCR処理を可能とした。

(2) 生活・産業事業分野
包装関連では、簡単に美味しく調理できる電子レンジ専用チャック付きパウチ「スマデリバッグ®」が日本包装技術協会主催「第39回木下賞 研究開発部門」を受賞した。新鮮食材を加えて電子レンジで加熱するだけで簡単に調理できることが高評価を得た。
さらに、古河電池株式会社と共同開発した、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「MgBOX(マグボックス)」が、水や海水を入れるだけで発電可能、紙製容器のため使用後の廃棄も容易であるという特長が評価され、日本包装技術協会主催「第39回木下賞 新規創出部門」とエコプロダクツ大賞推進協議会主催「第12回エコプロダクツ大賞 推進協議会会長賞」を合わせて受賞した。
軟包装材関連では、小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供するトータルソリューション「トッパンFPデジタルソリューション」を開始した。地域限定商品や季節によるデザイン変更など、商品の付加価値向上に最適なサービスとして展開した。
建装材事業関連では、自然素材の質感を持つ化粧シートと不燃基材を組み合わせた内装壁面向け不燃化粧パネル「マテリウム」の販売を開始し、新技術「質感コート」により、天然木の表情と手触りを再現した。

(3) エレクトロニクス事業分野
半導体向けフォトマスク関連では、最先端半導体に対応した次世代EUV(※4)フォトマスクを開発した。周辺への不要な光の反射を抑え、パターン周辺部分の微細化を実現したことは世界初となる。
また、タッチパネル関連では、車載ディスプレイ向け3D銅タッチパネルモジュールを開発した。3D曲面の静電容量型タッチパネルを実現し、ディスプレイとコントロールパネル一体化も可能となった。
さらに、超狭額縁銅タッチパネルモジュールを開発した。銅配線と高剛性樹脂カバーの採用により狭額縁化・軽量化を実現した。


(4) その他
エネルギー分野では、当社が独自に開発した次世代レコメンドシステム(※5)「VIENES(ヴィエネス)」が、株式会社NTTぷららが実施する「ひかりTV エコでポイントサービス」で採用した。経済産業省「大規模HEMS(※6)情報基盤整備事業」におけるiエネ コンソーシアム(※7)の取り組みの一環で、エネルギーポイントの発行や省エネメールの配信サービスを実施した。また、この次世代レコメンドシステム「VIENES」を活用し、各世帯のエネルギー使用診断レポートを作成する実証実験を実施した。
電子ペーパーでは、「国内初のバッテリーレスで無線LANによる表示書き換えが可能なタブレットサイズの電子ペーパー表示機」「気分に合わせてデザインを変えられるイヤーアクセサリ」「白黒赤の3色に表示切替が可能な国内初のフレキシブル電子ペーパーディスプレイ」「屋内の光だけで駆動できるリユース可能な店頭販促向け電子ペーパーPOP」「国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機」などを開発するとともに、アイコンや英数字などのデザイン表示に最適なセグメント型(※8)電子ペーパーモジュールのサンプル出荷を開始した。

(※1)デュアルインターフェースICカード:1チップで2つのインターフェースを持つICカード
(※2)インバウンド:日本へ来る、外国人観光客
(※3)デジタルアーカイブ:デジタル化による文化資源の保存
(※4)EUV:Extreme Ultraviolet 非常に短い波長(13.5 nm)の光
(※5)レコメンドシステム:利用者が興味がありそうなものを薦めるシステム
(※6)HEMS:Home Energy Management System 住宅用エネルギー管理システム
(※7)iエネ コンソーシアム:「電力の小売全面自由化」に先がけて、より良い電気の活用法について
考えるために誕生した活動体
(※8)セグメント型:固定されたパターンにより文字が表現される

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00692] S1007Z2Z)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。