有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10082WJ
日本化学産業株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度の研究開発活動は、従前通り、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境の中、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次の通りでありました。
(薬品事業)
化成品を中心とした市場ニーズへの取り組みでは機能性材料のウェイトが高まる中、新たな生産技術や品質評価方法を導入して新規分野への進出や品質の安定化、収益性向上の取り組みを推進中で、特に海外市場でも市場拡大が続く合成ゴム用重合触媒のラインナップ拡充に加えて特定ユーザーから委託を受けた特殊薬剤の開発を推進中です。また、課題があった既存製品でも品質向上や安定化と合わせて大幅な生産性向上を実現した事で販売機会の増大に取り組んでいます。前期から取り組んだ既存天然脂肪酸の調達不安解消策は金属石鹸のリニューアルを完了して安定供給と販売機会の増大を目指しております。
リチウムイオン二次電池市場はパワーツール向けと電気自動車用途の伸びが大きくなっていますが、特定電池メーカー向けの需要が当社事情で低迷する中、電池材料事業強化の取り組みとしては新シリーズを加えての新規顧客開拓と来期以降の事業収益貢献度が高い電池材料受託加工事業の安定稼働を支援しました、また、次世代正極材開発では大学との連携でNCA系正極材の使い勝手向上と高性能化に加えて新規生産プロセス実用化にも取り組んでいます。
表面処理薬剤分野では環境対応型表面処理プロセスを求める市場ニーズに応えてホウ素フリースルファミン酸ニッケルめっき液やニッケルフリーアルマイト封孔剤を拡販、新規顧客導入時の技術対応とラインナップ拡充に加えて、機能性を訴求して新規顧客開拓に取り組んでいます。また、ノーシアン銅めっき液、ノーシアン銅-錫合金めっき液も量産試験や品質改良が順調に進んで量産ライン導入が目前です。これらの技術成果を新規用途につなげる新たな新製品開発、めっきプロセス安定化を高度に支援する新規分析・管理装置の開発も引き続き進めております。
無電解ニッケルめっきプロセスは国内市場が低迷する中、環境対応や高リンタイプ、黒色の光沢と低光沢タイプ、非金属への無電解ニッケルめっき等の新規顧客開拓に加えて既存顧客には技術サービスを拡充した取り組みを行って商権維持に努めました。今期からは新規市場を想定した無電化ニッケル合金めっきプロセス開発の新たな取り組みにも着手しました。また、海外子会社には産業構造変化に伴う事業構造転換に向けて技術支援体制を強化しています。
(建材事業)
主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、新規顧客開拓に繋げました。また、軒天井板メーカーの新しい材料と当社BMシリーズとを組み合わせて、数多くの国土交通大臣認定を取得し、新たな認定番号での運用を開始しています。また、大手住宅ユーザー向けに防火、防水性能を向上させた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発が終了し出荷を開始しました。更にBMシリーズは、新たな形状の製品や、都市部に多い軒の出が少ない建物に対応する新製品の開発を進め、意匠・施工検証、防水性能検証と国土交通大臣認定を取得するための防火性能確認を行い、既に国土交通大臣認定を取得した製品があります。その他にも住宅関連の新製品開発を進めており、基礎廻りの関連製品では施工性を追求した土台水切りの開発を完了し、エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇のバリエーションを追加し、拡販を目指しております。また、住宅関連に限らないオリジナル新製品の開発を進めております。一方、制御盤用熱交換器「クールフィン」に関しましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め398百万円(薬品事業303百万円、建材事業94百万円)であります。
(薬品事業)
化成品を中心とした市場ニーズへの取り組みでは機能性材料のウェイトが高まる中、新たな生産技術や品質評価方法を導入して新規分野への進出や品質の安定化、収益性向上の取り組みを推進中で、特に海外市場でも市場拡大が続く合成ゴム用重合触媒のラインナップ拡充に加えて特定ユーザーから委託を受けた特殊薬剤の開発を推進中です。また、課題があった既存製品でも品質向上や安定化と合わせて大幅な生産性向上を実現した事で販売機会の増大に取り組んでいます。前期から取り組んだ既存天然脂肪酸の調達不安解消策は金属石鹸のリニューアルを完了して安定供給と販売機会の増大を目指しております。
リチウムイオン二次電池市場はパワーツール向けと電気自動車用途の伸びが大きくなっていますが、特定電池メーカー向けの需要が当社事情で低迷する中、電池材料事業強化の取り組みとしては新シリーズを加えての新規顧客開拓と来期以降の事業収益貢献度が高い電池材料受託加工事業の安定稼働を支援しました、また、次世代正極材開発では大学との連携でNCA系正極材の使い勝手向上と高性能化に加えて新規生産プロセス実用化にも取り組んでいます。
表面処理薬剤分野では環境対応型表面処理プロセスを求める市場ニーズに応えてホウ素フリースルファミン酸ニッケルめっき液やニッケルフリーアルマイト封孔剤を拡販、新規顧客導入時の技術対応とラインナップ拡充に加えて、機能性を訴求して新規顧客開拓に取り組んでいます。また、ノーシアン銅めっき液、ノーシアン銅-錫合金めっき液も量産試験や品質改良が順調に進んで量産ライン導入が目前です。これらの技術成果を新規用途につなげる新たな新製品開発、めっきプロセス安定化を高度に支援する新規分析・管理装置の開発も引き続き進めております。
無電解ニッケルめっきプロセスは国内市場が低迷する中、環境対応や高リンタイプ、黒色の光沢と低光沢タイプ、非金属への無電解ニッケルめっき等の新規顧客開拓に加えて既存顧客には技術サービスを拡充した取り組みを行って商権維持に努めました。今期からは新規市場を想定した無電化ニッケル合金めっきプロセス開発の新たな取り組みにも着手しました。また、海外子会社には産業構造変化に伴う事業構造転換に向けて技術支援体制を強化しています。
(建材事業)
主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、新規顧客開拓に繋げました。また、軒天井板メーカーの新しい材料と当社BMシリーズとを組み合わせて、数多くの国土交通大臣認定を取得し、新たな認定番号での運用を開始しています。また、大手住宅ユーザー向けに防火、防水性能を向上させた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発が終了し出荷を開始しました。更にBMシリーズは、新たな形状の製品や、都市部に多い軒の出が少ない建物に対応する新製品の開発を進め、意匠・施工検証、防水性能検証と国土交通大臣認定を取得するための防火性能確認を行い、既に国土交通大臣認定を取得した製品があります。その他にも住宅関連の新製品開発を進めており、基礎廻りの関連製品では施工性を追求した土台水切りの開発を完了し、エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇のバリエーションを追加し、拡販を目指しております。また、住宅関連に限らないオリジナル新製品の開発を進めております。一方、制御盤用熱交換器「クールフィン」に関しましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め398百万円(薬品事業303百万円、建材事業94百万円)であります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00786] S10082WJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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