有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007XUG
細谷火工株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)
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(火工品事業)
当社は「高エネルギー物質の利用を通して広く社会に貢献する」ことを目標に、研究開発に取り組んでおります。当事業年度の研究開発の主要課題、目的及び研究成果は次のとおりであります。
(1)高エネルギー物質の合成に関する研究開発
高エネルギー物質は多種存在しますが、更なる高性能化や安全性及び環境受容性の向上を図り、将来的に自社製品や新たな分野への適応を目指し、新規高エネルギー物質に関する基礎的な研究を継続して実施しております。これら新規高エネルギー物質の合成方法や分析方法については、研究機関や大学等と連携して研究を行っております。日本国内では合成実績のほとんどない高エネルギー物質について、当社では試作合成の実績を重ねてきており、継続して安全で効率的な合成方法の検討を行っております。
(2)新規液体推進薬の研究
これまで継続的に研究を実施してきた高エネルギー物質のひとつである硝酸ヒドロキシルアンモニウム(HAN:Hydroxyl Ammonium Nitrate)は、将来の推進システム開発分野において研究開発が進められているグリーンプロペラント(低毒性推進薬)のひとつであり、研究機関や企業で実用化に向けた研究開発を行っております。当社では、HANを基材とするさまざまな組成の推進薬の合成方法や分析方法の研究を行っており、合成した推進薬を研究機関や企業に供給するとともに、安全性評価試験を受注することで安全性の確認も行っております。近い将来、人工衛星用の推進薬として実用化するために、製造方法や製造技術等について研究開発を継続して行っております。
(3)安全性評価の系統的研究
高エネルギー物質は、感度が非常に鋭感なものから鈍感なものまでいろいろあり、条件によって多種多様な性能等を有しております。当社では、製造作業における取り扱いから出荷後のお客様による使用までの安全確保のため、当社で使用する様々な火薬類及びその原材料等について各種試験、分析等の安全評価を実施し、データベース化を図っております。(4)民間向け各種火工品の開発等
当社がこれまで培った「花火の技術」を活かし、「煙」、「音」、「光」を利用した様々な火工品の開発を行っております。民間向けの代表的な製品としては、海や山での遭難等の非常時に使用できる防水型手持ち式発煙筒、空港などで使用していただいているバードストライク対策用発音火工品、道路の維持管理作業時に使用する緊急保安炎筒などがありますが、その他にも救難・防災用火工品の開発及び原価低減を含む継続的な改善を行っております。
(賃貸事業)
賃貸事業につきましては、研究開発活動を行っておりません。(当事業年度の研究開発)
当事業年度の研究開発費の総額は7,089千円であります。そのすべては火工品事業の研究開発のための費用であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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