株式会社ショーエイコーポレーション 業績等の概要 (2016年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策等により企業業績や雇用環境の改善が見られたものの、個人消費には停滞感が見られ、年初のマイナス金利導入以降の円高により企業業績への悪影響が懸念される中、先行き不透明感が次第に強まる結果となりました。
一方海外では、米国は安定した経済環境を受けて、ゼロ金利政策を解除したものの、欧州においては難民問題やテロといった不安定要因が増し、中国においても景気の下振れが徐々に表面化するなど、資源価格の下落と相まって新興国の経済成長は鈍化しました。
当社グループを取り巻く環境は、円高・株安の進行とともに、経済の牽引役不在の状況から外部環境に揺さぶられ易い展開が続くなど、一層厳しいものとなりました。
このような中、当社は株式会社CS、株式会社クルー及び株式会社クルーの子会社であるCREW PLASTIC(THAILAND)CO.,LTD.とともにグループ一体経営でビジネス領域を拡大し、グループ4社それぞれの経営資源や特性を活かして、収益力の向上と強固な事業基盤の構築を進めてまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は14,560百万円(前期比1.2%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は177百万円(前年同期は56百万円の営業損失)、経常利益は102百万円(前年同期は13百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は19百万円(前年同期は30百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントの状況は次のとおりであります。

(パッケージ事業)
当セグメントにつきましては、グループ一体化や組織営業の推進に努め、新規・休眠顧客の掘り起こしや新たなマーケットの開拓に注力しましたが、個人消費の停滞等により売上高は横ばいとなりました。しかしながらタイ工場の生産効率化の向上と販売管理費の削減により、セグメント利益は大幅に改善いたしました。
その結果、売上高は8,459百万円(前期比0.0%減)、セグメント利益(営業利益)は597百万円(前期比49.4%増)となりました。

(メディアネットワーク事業)
当セグメントにつきましては、配送費の低減、開封率のアップや煩わしさの低減等の提案を行う一気通貫サービスの提供を進め、封入封緘は伸びたものの、製品・仕入品の売上が低調となり、売上高は前期を若干下回りました。
その結果、売上高は3,047百万円(前期比0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は67百万円(前期比12.9%減)となりました。

(日用雑貨品事業)
当セグメントにつきましては、海外協力メーカーとの強いパイプによる商品調達ルート作りや商品企画開発力の向上に努めたことにより、100円均一ショップ及びドラッグストア向けの販売が増加し、売上高は前期を上回りました。また販売管理費の削減により、セグメント利益の改善に努めました。
その結果、売上高は3,407百万円(前期比5.6%増)、セグメント損失(営業損失)は18百万円(前年同期は69百万円のセグメント損失(営業損失))となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ288百万円減少し、297百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は405百万円(前年同期比398百万円増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益86百万円、減価償却費113百万円、売上債権の減少額102百万円、仕入債務の増加額78百万円があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は22百万円(前年同期比282百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出43百万円があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は663百万円(前年同期比464百万円減)となりました。これは主に長期借入れによる収入100百万円があったものの、長期借入金の返済による支出457百万円、社債の償還による支出124百万円があったことによるものであります。