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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080PI

有価証券報告書抜粋 明治ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
(単位:百万円)
売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり
当期純利益金額
(円 銭)
当連結会計年度1,223,74677,78181,82662,580425.06
前連結会計年度1,161,15251,54353,58230,891209.79
前年同期比(%)105.4150.9152.7202.6-

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善に支えられ、おおむね緩やかな景気回復基調で推移する中、雇用・所得環境の改善や消費者物価の上昇傾向も見られました。一方今後については、海外経済や為替の動向に加えて、国内の消費者マインドに対する懸念も広がっており、先行きは不透明な状況にあります。

こうした中、当社グループは2015-2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の初年度を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」の具体的な取り組みをスタートさせました。
食品セグメントでは、選択と集中に基づく優位事業のさらなる強化を図るため、主力商品の売上拡大や低採算事業の見直しに向けた取り組みを進めました。また原材料調達コストの上昇に対しては、生産効率化やコスト削減に努める一方、主力商品の価格改定を実施しました。
医薬品セグメントでは、医療費抑制傾向が一段と高まる中で持続的な成長を図るべく、重点領域である感染症治療薬、中枢神経系用薬に加えてジェネリック医薬品の普及活動を進めました。またコスト競争力の確立を喫緊の課題として掲げ、生産面・調達面の双方においてグローバル視点での最適化を図る取り組みを進めました。

この結果、当連結会計年度の売上高は1兆2,237億46百万円(前年同期比 5.4%増)、営業利益は 777億81百万円(同 50.9%増)、経常利益は 818億26百万円(同 52.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は 625億80百万円(同 102.6%増)となりました。
なお、当連結会計年度より「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

セグメントの業績は次のとおりであります。
(単位:百万円)
報告セグメント合計
食品医薬品
前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減
売上高1,021,8061,061,39839,592141,338164,54223,2031,163,1451,225,94062,795
セグメント
利益
41,66468,28926,62410,07610,1184151,74178,40826,666
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。

セグメントの業績の詳細は次のとおりであります。

①食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、一般用医薬品等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。

売上高は前連結会計年度を上回りました。発酵デイリー事業、菓子事業、海外事業が前連結会計年度を上回り、栄養事業が前連結会計年度を大幅に上回りましたが、加工食品事業は前連結会計年度を下回りました。
セグメント利益は、ここ数年の原材料調達コスト上昇に対する価格改定の実施、プロダクトミックスの改善、生産効率化などの構造改革に加えて、費用の効率的支出に各事業が取り組んだ結果、全体では前連結会計年度を大幅に上回りました。

事業別の概況は次のとおりです。

■発酵デイリー事業(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)
プロバイオティクスは前連結会計年度を大幅に上回りました。「明治プロビオヨーグルトR-1」は2015年10月及び11月に発売した新商品が売上拡大に寄与し、2015年4月に発売した「明治プロビオヨーグルトPA-3」は当初の売上目標を大幅に上回って推移しました。
「明治ブルガリアヨーグルト」は前連結会計年度を上回りました。主力のプレーンタイプはヨーグルトの健康価値への関心が高まったことや、食べ方の多様化により食シーンが拡大したことでブランド全体をけん引しました。またドリンクタイプもラインアップ拡大が寄与し、高い成長を維持しました。
牛乳類は前連結会計年度を上回りました。主力の「明治おいしい牛乳」は料理素材としての活用を訴求する継続的な取り組みも奏功し、全ラインアップが前連結会計年度を上回りました。

■加工食品事業(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)
市販チーズは前連結会計年度を上回りました。ナチュラルチーズはカマンベールチーズの伸長がけん引した結果、前連結会計年度を大幅に上回り、プロセスチーズはスライスチーズが好調に推移した結果、前連結会計年度を上回りました。
市販マーガリンは市場低迷の影響により前連結会計年度を下回りました。
アイスクリームは前連結会計年度を上回りました。主力の「明治エッセルスーパーカップ」は好調に推移し、「明治ゴールドライン」シリーズは新商品の寄与もあり前連結会計年度を大幅に上回りました。

■菓子事業(チョコレート、グミ、ガム等)
チョコレートは前連結会計年度を上回りました。カカオポリフェノールやカカオプロテインへの関心の高まりにより「チョコレート効果」シリーズは前連結会計年度を大幅に上回り、また「ガルボ」シリーズも新商品の売上寄与などもあり、前連結会計年度を大幅に上回りました。
グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも大幅に伸長した結果、前連結会計年度を大幅に上回りました。
ガムは市場低迷の影響により前連結会計年度を下回りました。

■栄養事業(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、一般用医薬品等)
スポーツ栄養は前連結会計年度を大幅に上回りました。「ザバス」はアスリートへの長年にわたる普及活動の成果に加え、健康的なカラダづくりを目的とした新規ユーザー層の拡大により前連結会計年度を大幅に上回りました。「ヴァーム」も継続的な普及活動の取り組みによるユーザーの裾野拡大や、販売ルートの拡大により前連結会計年度を上回りました。
粉ミルクはインバウンド需要の拡大などにより前連結会計年度を大幅に上回りました。
流動食は前連結会計年度を大幅に上回りました。特に市販用の「明治メイバランスMiniカップ」は、高齢期における栄養摂取の重要性に対する認識の高まりや商品認知の拡大が進み、大きく伸長しました。
美容は「アミノコラーゲン」がインバウンド需要の拡大などにより前連結会計年度を大幅に上回りました。

■その他事業(海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉、運送等)
〔海外〕
輸出事業では、タイや香港向けの菓子や「アミノコラーゲン」が前連結会計年度を大幅に上回り、また市場拡大が続くパキスタン向けの粉ミルクも前連結会計年度を大幅に上回りました。
中国では、菓子事業は婚礼市場向け商品や東南アジア向けの輸出の伸長、牛乳・ヨーグルト事業は新商品の投入や販売エリアの拡大、アイスクリーム事業は2015年1月からの本格的な生産開始により、全体では前連結会計年度を大幅に上回りました。
米国では、「ハローパンダ」や「チョコルームズ」(米国版「きのこの山」)などのチョコスナックが好調に推移し、全体では前連結会計年度を上回りました。
〔その他〕
国内子会社は、物流事業の拡大などにより前連結会計年度を上回りました。


②医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。

売上高は前連結会計年度を大幅に上回りました。国内の医療用医薬品事業は先発医薬品が前連結会計年度を上回り、ジェネリック医薬品は前連結会計年度を大幅に上回りました。生物産業事業は農薬、動物薬ともに主力製品の大幅な増収が事業全体をけん引し、前連結会計年度を大幅に上回りました。海外事業は主力品の輸出が好調に推移し、また前第4四半期に連結子会社となったメドライク社の売上寄与もあり、前連結会計年度を大幅に上回りました。
セグメント利益は、前連結会計年度に発生したライセンス契約締結による一時金収入の反動を受けましたが、増収に加えて国内外生産拠点におけるローコストオペレーションの取り組みなどが寄与し、前連結会計年度を上回りました。

事業別の概況は次のとおりです。

■医療用医薬品事業
〔国内〕
抗菌薬では、ジェネリック化が進んだ影響を受けた「メイアクト」は前連結会計年度を下回りましたが「オラペネム」は前連結会計年度を大幅に上回りました。
抗うつ薬では「リフレックス」は医薬情報担当者(MR)による積極的な普及活動により、前連結会計年度を大幅に上回りました。
ジェネリック医薬品は前連結会計年度を大幅に上回りました。主力のカルシウム拮抗薬「アムロジピン錠 明治」や抗菌薬「スルバシリン静注用」が好調に推移し、また2015年12月に発売した抗菌薬「タゾピペ配合静注用 明治」や抗うつ薬「セルトラリン錠 明治」も売上拡大に寄与しました。
〔海外〕
輸出事業では、主力の抗菌薬「メイアクト」が前連結会計年度を大幅に上回りました。
海外子会社では、インドのメドライク社の連結子会社化による業績寄与に加え、インドネシアやタイの事業が好調に推移しました。

■生物産業事業(農薬・動物薬)
農薬は、いもち病防除剤「オリゼメート」や茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」が前連結会計年度を上回った結果、全体では前連結会計年度を上回りました。
動物薬は、水産用薬が前連結会計年度を下回ったものの家畜用薬が前連結会計年度を上回り、コンパニオンアニマル用薬が前連結会計年度を大幅に上回った結果、全体では前連結会計年度を上回りました。

(2)キャッシュ・フローの状況
区分前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減額
(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー86,487105,15518,668
投資活動によるキャッシュ・フロー△92,822△9,80983,013
財務活動によるキャッシュ・フロー6,846△85,071△91,917
現金及び現金同等物に係る換算差額668△669△1,337
現金及び現金同等物の増減額(△減少)1,1799,6058,425
現金及び現金同等物の期首残高19,23821,9122,673
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額1,494-△1,494
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額-△1△1
現金及び現金同等物の期末残高21,91231,5169,603

営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ 186億68百万円収入増の 1,051億55百万円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益の増加や、たな卸資産が減少したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より 830億13百万円支出減の 98億9百万円の支出となりました。これは有形固定資産の取得による支出があった一方、投資不動産の売却による収入が増加したことなどによるものです。
これにより、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計額)は、前連結会計年度より 1,016億81百万円収入増の 953億46百万円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ 919億17百万円支出増の 850億71百万円の支出となりました。これは社債の償還による支出や、コマーシャル・ペーパーなどの金融債務が減少したことによるものです。
これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は 315億16百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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