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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007TZL

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、創意工夫を社是とし、お客様の要請と信頼にこたえられる魅力ある商品を提案できるよう、積極的に研究開発活動を進めております。
研究開発体制は、開発本部に塗料関連事業と自動車関連事業の開発を集約し、相互間の技術・ノウハウの共有化、活用化を進め、迅速な開発の展開をはかっております。
当社連結会計年度における当社が支出した研究開発費の総額は14億6千5百万円であり、連結売上高に占める割合は3.3%であります。
各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や工程短縮を重点テーマとした製品開発に取り組みました。
航空機用塗料では、新塗装システムに適合する航空機塗料として開発した「スカイハロートップコート770/880」は、SAE(Society of Automotive Engineers)の定める国際航空宇宙材料規格「AMS 3095A」の認証を取得しました。
主力の防水材分野では、環境対応型フッ素樹脂上塗塗料「プルーフロンEGトップ4F」を開発し、新製品として発売しました。特長としては4フッ化構造のフッ素樹脂を採用し、高耐久性に優れ防水層のメンテナンス周期の延長に繋がります。また、同時発売の遮熱タイプ「プルーフロンEGトップ4F遮熱」は、フッ素樹脂の耐久性に加え、優れた遮熱性能により室内への熱の侵入抑制と防水層の熱劣化の抑制効果があります。
塗り床材の分野では、市場の環境性能のニーズに応える、水性タイプのエポキシ塗料「NT水性速乾プライマー」、「ユータックWE-400N」を新製品として発売しました。従来の水性タイプのエポキシ塗料は、特に冬季など低温時の乾燥性が遅い弱点がありましたが、両製品ともに低温時の乾燥性に優れた設計により、環境性能と塗装作業性を両立させた製品です。
内外装材、屋根用塗料の分野では、遮熱機能を有する塗料として「スーパーパラサーモシリコン」、「NTサーモバランスNEO1」、「シルビアセラティーN遮熱」を開発し、新たに“省エネ・遮熱塗料シリーズ”に加えました。
屋根用遮熱塗料「スーパーパラサーモシリコン」は、新たに制定されたJIS K 5675「屋根用高日射反射率塗料」の認証を取得しており、優れた遮熱性能に加え、高光沢の仕上りが特長です。
ガラス面用遮熱塗料「NTサーモバランスNEO1」、外壁用遮熱塗料「シルビアセラティーN遮熱」は、現行製品を大幅リニューアルした製品です。ともに優れた遮熱性能を踏襲しつつ「NTサーモバランスNEO1」は低臭気化による作業環境の改善を図り、「シルビアセラティーN遮熱」は低汚染性能の大幅向上を実現しました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、2億3千4百万円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、環境対応を重点テーマとし、軽量化、高機能化、低価格化に注力した製品開発に取り組みました。国内外での厳しい受注競争に打ち勝つための取り組みとして原価低減活動の強化、海外生産拠点への技術支援ならびに移転を図り、技術基盤の現地化に努めました。
①基礎研究開発
顧客先である国内自動車メーカー様との先行開発や共同開発により蓄積したニーズや技術動向を基に製品開発に活用しました。また、よりコアな技術理論を構築させるため、複数の大学と連携を図りつつ、新技術確立に向け開発を鋭意進めております。
②部品開発
顧客先からの要求に応えるべく、今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。
エンジンルームと車室内を繋ぐダッシュパネルに装着されるインシュレーターには、「リエタ・ウルトラライト」の軽量防音技術を基盤に新たな製品バリエーションを拡充し採用が拡大しました。また、フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、複数のお客様より製品採用をいただきグローバルでの採用が拡大しております。

車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法を特長とし、さらに数値解析技術を活用した付加価値が高い製品です。燃費向上の部品軽量化要請に対して、軽量化と多機能化(空力、音響)を実現しており、グローバルで採用が拡大しております。
③制振・塗材開発
シート型制振材は、車両の振動低減において質量効果が大きい部位に装着される高比重制振材を開発し採用されました。車体のフロアパネルに装着され薄い厚さでも質量付与することが出来ます。
塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。
防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携を強め製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、12億3千1百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S1007TZL)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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