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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007LSY

有価証券報告書抜粋 久光製薬株式会社 業績等の概要 (2016年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、積極的な経済政策や訪日外国人観光客による個人消費の増加もあり企業業績の改善が見られるなど、緩やかな回復傾向となりました。
一方、新興国を中心とした海外経済の減速を背景に依然として先行き不透明な状況にあります。
国内の医療用医薬品事業につきましては、後発品使用促進策の強化など医療費抑制策が推進され、より一層厳しい環境下で推移しました。
このような状況の中で、当社は、重点商品の経皮吸収型貼付剤を中心に事業活動を行い、医療機関のニーズに的確に対応した学術情報活動を展開しました。
国内の一般用医薬品事業につきましては、厳しい販売競争が続く中、新商品を発売し、販売促進に努めました。
研究開発活動につきましては、得意とする経皮吸収型貼付剤分野に資源を集中し、新しい局所性及び全身性の医薬品開発に邁進しました。
また、海外子会社であるノーベン ファーマシューティカルス社(以下「ノーベン社」といいます。)との研究開発活動において、人事交流を含めた連携を強化し、迅速化に努めました。
生産環境面につきましては、鳥栖工場、宇都宮工場において、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」の認証工場として、地球環境の保全に取り組みました。
さらに、製造工程の効率化に加えて、製品輸送方法及び空調機の変更によるエネルギー使用量や廃棄物の削減及びリサイクル率99%以上の維持で環境負荷低減に取り組みました。
加えて、エネルギー管理委員会の設置により省エネルギーを推進し、室内温度の調整など節電に努めました。
社会貢献活動につきましては、企業と従業員が一体となって活動しており、「日本赤十字社の海外たすけあい街頭募金活動」への協力や、マッチングギフト制度「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」を通じて東日本大震災復興支援活動団体をはじめとする合計55団体への支援などを行いました。
また、海外において発生した2015年4月のネパール中部地震、2016年2月の台湾地震、国内の関東・東北地方で発生した2015年9月の台風18号等大雨災害に対して、被災地への支援を行いました。
がん撲滅に寄与することを目的として立ち上げられた「九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)プロジェクト」につきましても、様々な支援を継続しています。
さらに、日ブラジル外交関係樹立120周年を記念し開催された企画展「旅する芸術家 ホジェル・メロ展」へ協賛し、文化活動を通じた国際交流振興を支援しました。
女子バレーボールチーム「久光製薬スプリングス」は、2015年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会において女子バレーボール史上初の4連覇を達成したほか、佐賀県や兵庫県を中心に「バレーボール教室」を開催しました。
来たるべき2020年東京オリンピックに向けてスポーツ文化のさらなる発展・向上に努めてまいります。

当社は「医薬品事業」のみを報告セグメントとしており、業績は次のとおりです。


[医薬品事業]
当連結会計年度の医薬品事業、とりわけ国内の医療用医薬品事業につきましては、医療費抑制策が進む中、先行きが不透明な環境下で推移しました。
このような状況の中、当社は、経皮吸収型貼付剤を中心として、医療機関への適正かつ、きめ細やかな学術情報活動、すなわち有効性・安全性に関する情報の提供・収集活動を展開するとともに、重点商品のケトプロフェン含有の経皮鎮痛消炎剤「モーラス®テープ」および「モーラス®パップ」、経皮吸収型エストラジオール製剤「エストラーナ®テープ」、鎮痛効果の高いフェンタニルクエン酸塩含有の経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントス®テープ」、ブプレノルフィン含有の経皮吸収型持続性疼痛治療剤「ノルスパン®テープ」、オキシブチニン塩酸塩含有の経皮吸収型過活動膀胱治療剤「ネオキシ®テープ」などの適正使用促進活動に努めました。
2015年12月には、疼痛治療の新たな選択肢として、経皮鎮痛消炎剤「モーラス®パップXR120mg」の販売を開始しました。
本剤は、「腰痛症」や「関節リウマチにおける関節局所の鎮痛」など9つの効能・効果を有し、当社のTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて、1日1回患部に貼付するパップ剤として開発した製剤です。
次に、国内の一般用医薬品事業につきましては、重点商品の経皮鎮痛消炎剤などの販売に加えて、新商品を投入し、新規顧客創造活動に努めました。
2015年3月には、サロンパス®ブランドから新たな経皮鎮痛消炎プラスター剤「サロンパス®」の販売を開始しました。
本剤は、「サロンパス®Ae」に比べ、鎮痛消炎成分の濃度を上げ、また、やさしい貼りごこちでつっぱらないことに加えて、目立ちにくいベージュ色、はがれにくい「丸かど®」を採用するなど、効き目や使用感を向上した製剤です。
2015年6月には、動きやすさとしっかりしたサポート力を兼ね備えた高機能サポーター「フェイタス®メディカルサポーター」、2015年9月には、温熱療法が手軽にできる医療機器「温熱用具 直貼®」の販売を開始し、新たな顧客の開拓に努めました。
また、海外事業につきましては、米国においても新たな「Salonpas®」の販売を開始しました。
サロンパス®ブランドは、海外においても積極的な販売促進活動を展開し、米国の一般用医薬品外用鎮痛消炎貼付剤市場における販売額シェア1位を獲得しています。
さらに、海外子会社であるP.T.ヒサミツ ファルマ インドネシアにおいて新工場を設立、サロンパス®ブランドの生産能力を拡大し、現地化を進めています。
2015年4月には、新しいタイプの商標を海外で積極的に出願登録したなどの取り組みが認められ、2015年度知財功労賞「経済産業大臣表彰」を受賞しました。
このような営業活動の結果、当社グループの当期の売上高は1,618億5千2百万円(前年同期比3.3%増、51億8百万円増)となり、当期の営業利益は277億3千万円(前年同期比35.1%増、72億3百万円増)、経常利益は280億8百万円(前年同期比1.7%減、4億8千万円減)、当期純利益は177億8千4百万円(前年同期比5.3%減、10億円減)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して153億2千6百万円増加し、1,039億4千万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは309億2千3百万円の収入(前連結会計年度は232億3千2百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益(279億2千2百万円)、売上債権の増減額(86億2千6百万円)、法人税等の支払額(85億4千8百万円)などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは39億1千2百万円の支出(前連結会計年度は89億4千5百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(50億5千2百万円)、関係会社の清算による収入(19億5千2百万円)などによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは116億1千6百万円の支出(前連結会計年度は70億3千6百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額(70億6千7百万円)、自己株式の取得(41億7千8百万円)などによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00944] S1007LSY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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