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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007ZYI

有価証券報告書抜粋 キッセイ薬品工業株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、ユーロ圏や中国をはじめとする新興諸国などの海外経済の減速により円安の勢いが止まるとともに、それが株式市況にも波及して景気が足踏み状態となるなど、先行き不透明な状況で推移しました。
医薬品業界におきましては、後発品使用促進策等の医療費抑制策の進展に加え、企業間での市場競争が激化するなど、引き続き厳しい経営環境のもとに推移しております。また、情報サービス業界、物品販売業界、建設業界におきましては、企業におけるIT投資及び設備投資意欲に改善傾向が見られるものの、個人消費の低迷を主要因に景気の停滞感が強まるなど、依然として厳しい競争環境下にありました。
このような状況下、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減率(%)
売上高(百万円)70,11071,2941.7
営業利益(百万円)8,33410,27423.3
経常利益(百万円)10,58411,3537.3
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
7,1658,16514.0

医薬品事業の売上高は、618億2千1百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。長期収載品などが減少いたしましたが、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフⓇ錠」、糖尿病治療薬「グルベスⓇ配合錠」及び「グルファストⓇ錠」、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注JCR」などの主力製品における積極的な医薬情報活動を推進いたしましたほか、技術料売上や国内販売提携先への供給額が増加いたしましたことなどにより増収となりました。なお、高リン血症治療薬「ピートルⓇチュアブル錠」を昨年11月に、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフⓇOD錠」(剤形追加)を本年1月にそれぞれ新発売いたしました。また、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬シロドシン(一般名、日本製品名ユリーフ)の北米・中南米における技術導出先でありますアラガン社(アメリカ)及び欧州・中東・アフリカなどにおける技術導出先でありますレコルダッチ社(イタリア)では、当連結会計年度におきましても引き続きそれぞれの許諾地域内において製品育成を進めております。
その他の事業の売上高は、94億7千2百万円(前連結会計年度比9.1%減)となりました。情報サービス業で増収となりましたものの、物品販売業、建設請負業におきまして減収となりました。
利益面では、増収に加え、売上原価率が低下するとともに、研究開発費を主に販売費及び一般管理費が減少いたしましたことにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は増益となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より20億4千7百万円減少し、当連結会計年度末では500億9千4百万円(前連結会計年度末比3.9%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、税金等調整前当期純利益の増加、法人税等の支払額の減少などの資金の増加要因がありましたが、売上債権の増加、その他の流動負債の減少などの資金減少要因により、前連結会計年度に比べ9億4百万円減の57億6千3百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、長期前払費用の取得による支出の増加などにより、前連結会計年度に比べ25億1千6百万円支出増の56億8千5百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ79億3千5百万円支出減の21億4千6百万円の支出となりました。主な要因は、自己株式の取得による支出の減少によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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