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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007REP

有価証券報告書抜粋 第一三共株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
2015年3月にランバクシー・ラボラトリーズLtd.がサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.に吸収合併されたことにより、連結除外となりました。前連結会計年度はランバクシーグループを非継続事業と区分し、売上収益、営業利益及び税引前利益の金額はランバクシーグループを除いた継続事業のみの金額を表示しております。

当社グループの当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)の売上収益は、671億円増収の9,864億円(前連結会計年度比7.3%増)となりました。日本・米国・アジアにおける主力品の伸長及び為替の寄与等により、増収となりました。
営業利益は、560億円増益の1,304億円(前連結会計年度比75.2%増)となりました。研究開発費が増加したものの、売上総利益の増加並びに販売費及び一般管理費の減少等により、増益となりました。
税引前利益は、425億円増益の1,224億円(前連結会計年度比53.1%増)となりました。サン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.株式売却手数料の支払等に伴う金融費用の増加により、営業利益の増益幅よりも小幅な増益となりました。
継続事業からの当期利益は、368億円増益の804億円(前連結会計年度比84.5%増)となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は、2,398億円減益の823億円(前連結会計年度比74.5%減)となりました。前連結会計年度にランバクシー・ラボラトリーズLtd.がサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.に吸収合併されたことによる子会社合併差益2,787億円(税効果考慮後)があったため、大幅減益となりました。

地域別の売上収益は次のとおりであります。

① 日本
日本の売上収益は、5,745億円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。
国内医薬では、ジェネリック医薬品の処方拡大による影響があったものの、ネキシウム、メマリー、テネリア、リクシアナ、プラリア、ランマーク、エフィエント等の伸長により、売上収益は4,991億円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。この売上収益には、ジェネリック事業を主に取り扱う第一三共エスファ㈱の売上収益、並びに北里第一三共ワクチン㈱及びジャパンワクチン㈱等が取り扱うワクチン事業の売上収益が含まれております。なお、オルメテックOD錠(口腔内崩壊錠)及びスクエアキッズ(百日せき、ジフテリア、破傷風及びポリオを予防する4種混合ワクチン)を2015年12月に新発売いたしました。
合成抗菌剤レボフロキサシン原薬輸出を中心とした輸出医薬の売上収益は、187億円(前連結会計年度比13.1%減)となりました。
第一三共ヘルスケア㈱が取り扱うヘルスケア事業の売上収益は、534億円(前連結会計年度比11.6%増)となりました。なお、同社はスキンケア領域における通信販売事業基盤を強化するため、2015年11月に㈱アイムの全株式を取得いたしました。


(単位:億円)
区分前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減
国内医薬4,7704,991221
4.6%
輸出医薬215187△28
△13.1%
ヘルスケア47853455
11.6%


(単位:億円)
製品名前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減
ネキシウム
抗潰瘍剤
693824131
18.8%
オルメテック
高血圧症治療剤
763739△25
△3.2%
ロキソニン
消炎鎮痛剤
(うちロキソニンテープ)
495
(311)
481
(318)
△14
△2.8%
メマリー
アルツハイマー型認知症治療剤
36842456
15.3%
クラビット
合成抗菌剤
278184△95
△34.0%
レザルタス
高血圧症治療剤
184182△2
△1.3%
オムニパーク
造影剤
172169△3
△1.9%
テネリア
2型糖尿病治療剤
7616590
118.9%
アーチスト
高血圧・狭心症・
慢性心不全症治療剤
181151△30
△16.8%
イナビル
抗インフルエンザウイルス剤
166140△26
△15.4%
メバロチン
高コレステロール血症治療剤
162134△27
△16.9%
リクシアナ
抗凝固剤
3613094
262.6%
プラリア
骨粗鬆症治療剤
7312551
70.1%
ランマーク
がん骨転移による骨病変治療剤
10212422
22.0%
ユリーフ
排尿障害治療剤
1151183
2.8%
エフィエント
抗血小板剤
74942
613.5%

② 北米
北米の売上収益は、2,754億円(前連結会計年度比19.8%増)となりました。現地通貨ベースでは22億9千2百万米ドル(前連結会計年度比9.6%増)となりました。
第一三共Inc.では、ベニカー/ベニカーHCT、エイゾール、ウェルコール、サベイサが減収となりましたが、トライベンゾール、エフィエント及び2015年4月より共同販促を開始したモバンティックが増収に寄与いたしました。
ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.では、ヴェノファーが横ばいでしたが、インジェクタファーが増収に大きく貢献いたしました。
なお、第一三共Inc.では、今後の米国市場での疼痛、がん、循環代謝を含む専門性の高い領域における新製品の発売に備えるため、営業体制を変革することといたしました。より効率的かつ機動的な体制への移行を目指し、その一環として1,000名規模の人員削減を実施いたしました。


(単位:百万米ドル)
製品名前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減
ベニカー/ベニカーHCT
高血圧症治療剤
700661△39
△5.6%
エイゾール
高血圧症治療剤
166164△2
△1.1%
トライベンゾール
高血圧症治療剤
1031031
0.5%
ウェルコール
高コレステロール血症治療剤
・2型糖尿病治療剤
431403△29
△6.6%
エフィエント
抗血小板剤
(共同販促収入)
16017313
8.0%
サベイサ
抗凝固剤
64△3
△41.1%
モバンティック
オピオイド誘発性便秘薬
(共同販促収入)
-1717
-%


(単位:百万米ドル)
製品名前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減
ヴェノファー
鉄欠乏性貧血治療剤
260260△0
△0.1%
インジェクタファー
鉄欠乏性貧血治療剤
6915586
123.2%

③ 欧州
欧州の売上収益は、747億円(前連結会計年度比5.2%減)、現地通貨ベースでは5億6千4百万ユーロ(前連結会計年度比0.7%減)となりました。セビカーHCT、エフィエント及び当連結会計年度に新発売いたしましたリクシアナが増収要因となりましたが、オルメテック/オルメテックプラス、セビカーが減収となりました。


(単位:百万ユーロ)
製品名前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減
オルメテック/オルメテックプラス
高血圧症治療剤
272248△24
△9.0%
セビカー
高血圧症治療剤
127124△2
△1.9%
セビカーHCT
高血圧症治療剤
71731
1.9%
エフィエント
抗血小板剤
(共同販促収入)
34416
18.3%
リクシアナ
抗凝固剤
-1212
-%

④ その他の地域
その他の地域の売上収益は、618億円(前連結会計年度比0.5%増)となりました。
中国、韓国等において主力品が伸長いたしました。
なお、ベネズエラの経済情勢の悪化を踏まえて、同国の通貨ボリバルの換算レートを変更したことにより、第一三共ベネズエラS.A.の売上収益は前連結会計年度比79億円減収の2億円となりました。

(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、328億円増加の2,222億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益1,224億円、減価償却費及び償却費443億円及び減損損失47億円等の非資金項目のほか、法人所得税の支払等による資金の減少により、1,743億円の収入(前連結会計年度比315億円の収入増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資及び子会社の取得等により、60億円の支出(前連結会計年度比153億円の支出減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得、配当金の支払及び借入金の返済等により、1,229億円の支出(前連結会計年度比93億円の支出減少)となりました。

(3) サン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.株式売却について
2014年4月、当社は、サン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.がランバクシー・ラボラトリーズLtd.を吸収合併し、その対価としてランバクシー・ラボラトリーズLtd.の株式1株に対しサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.の株式0.8株を当社が受領する契約を締結いたしました。
2015年3月、合併手続の完了により当社はサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.の株式を約9%所有し、子会社合併差益2,787億円(税効果考慮後)を非継続事業からの当期利益に計上いたしました。
2015年4月、当社はサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.株式をさらなる企業価値向上の観点から3,785億円で全株売却し、当連結会計年度において、本取引に係る売却損215億円(税効果考慮後)をその他の包括利益に計上いたしました。

(4) IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項
(のれんの償却)
日本基準では、のれんは、その効果が発現すると見積もられる期間で償却することとしておりましたが、IFRSでは、IFRS移行日以降、のれんの償却を行っておりません。
(無形資産)
日本基準では、技術導入契約の一時金等の支出は、費用として認識しておりましたが、IFRSでは、IAS第38号による無形資産の定義を満たすものについては資産化しております。
(金融収益及び金融費用)
日本基準では、資本性金融商品の売却損益を純損益にて認識しておりましたが、IFRSでは、資本性金融商品の公正価値の変動を純損益ではなく、その他の包括利益として表示することを選択しております。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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