有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007TXF
パラマウントベッドホールディングス株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの「先進の技術と優しさで、快適なヘルスケア環境を創造します。」という企業理念に基づき、研究開発活動を行っております。当社グループの研究開発活動は、中核子会社であるパラマウントベッド株式会社技術開発本部の研究開発部、要素技術部、開発部、デザイン部、及び試験評価室の5部門と新設したグローバルエンジニアリング本部のグローバル開発部の合計6部門が担当しております。なお、役割分担の概要は以下のとおりです。
研究開発部は、睡眠に関する研究、及び看護・介護業務の効率化と安全に役立つ製品の先行開発を、要素技術部は、ベッドや周辺機器を構成するメカトロニクス技術の開発や情報ネットワーク技術の開発、及び褥瘡予防や快適な睡眠を提供するためのマットレスの開発を、それぞれ行っております。また、開発部は、医療看護現場や介護現場の問題解決やニーズに対応した製品開発を、デザイン部は、ユニバーサルデザインによる安全で使い勝手の良いデザイン開発を、試験評価室は、試作品の要求に対する評価方法の策定と評価を、グローバル開発部は海外各国の医療看護現場での問題解決やニーズに対応した製品開発をそれぞれ行っております。
当連結会計年度の研究開発費は13億85百万円であり、主な成果は以下の通りであります。
研究開発活動といたしましては、「睡眠と介護の研究」、「非装着型睡眠計の新機能と用途開発」、「看護・介護業務の質と安全の向上」、「ヘルスケア環境のインテリジェント化」等をテーマに実施いたしました。研究成果は、非装着型睡眠計による心拍測定の精度検証等について、日本睡眠学会第40回定期学術集会や第35回医療情報学会連合大会において発表いたしました。研究成果としましては、健常者だけではなく、外科術後患者を対象とした場合の心電計との高い一致率・相関があることがわかりました。睡眠状態を把握する「眠りSCAN」は、心電計モニター装着が困難な認知症患者や、モニター装着が患者負担となる終末期患者への心電計に代わるモニターとして臨床応用が期待されております。
ベッド上のご利用者様の心拍・呼吸を非装着でリアルタイムに測定するほか、さまざまな生体情報を一元管理することで、ご利用者様の安全と看護業務の負担を軽減させることを実現する「スマートベッドTMシステム」ですが、臨床運用を佐久総合病院様と共同で行っております。2015年11月に開催された「医療の質・安全学会」の教育セミナーにて「「今後求められる病院の姿とは?」~看護現場の課題とスマートベッドシステムへの期待~」と題し、その取り組みを佐久総合病院様にご発表いただきました。日本医療研究開発機構(AMED)委託研究開発「脳卒中を含む循環器病の遠隔医療の開発と検証のための研究」に参画し、医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック様の取り組みに在宅患者の生体情報を遠隔でモニタリングするシステムの提供を行い、2016年4月より利用を開始いたしました。このようにさまざまな市場への「スマートベッドTMシステム」提案を拡大してまいります。
パラマウントベッド株式会社の新製品といたしましては、下記製品を発売いたしました。
医療分野では、周産期・小児領域の製品として、「すやすやコットシリーズ」や、電動分娩用ベッドである「セレナスシリーズ」を開発いたしました。高齢出産率の上昇や低出生体重児出生割合の高止まり等を背景に、母体や胎児の管理と新生児等に対する治療のための専用の病床や設備、医療機器の整備が求められる市場ニーズに対応いたしました。
2003年の発売以来約20万台の販売実績を持つ医療施設向け主力ベッド「メーティスシリーズ」をフルモデルチェンジした「メーティスPROシリーズ」を開発いたしました。従来製品に比べて背上げ時にベッド全体の傾斜と組み合わせることで、ズレ・圧迫を軽減し、ベッド上でより自然な座位姿勢を提供する「カインドPLUSモーション」とベッドご利用者様の立ち上がりや離床を検知する「離床CATCHⅡ」の操作性を更に向上させた「離床CATCHⅢ」を搭載しております。
介護施設、在宅向け分野では、ベッドからの転倒、転落時のリスク軽減ニーズに対し、従来製品よりも床高を5cm低くした低床ベッド「FeeZ(フィーズ)シリーズ」を開発いたしました。背を上げたときの腹部の圧迫を軽減するキューマライン機構やサイドレール等を取り付けるオプション受けをベッド内に格納できる機能など、従来から評価頂いている機能をそのままに低床化を実現いたしました。また「FeeZ(フィーズ)シリーズ」の低床性を損なわない薄型マットレス「エバーリーフ7」も併せて開発いたしました。
ベッド周辺機器では、転倒リスクの高いご利用者様が安心してご使用いただけるよう、手元のレバーを解除すると装置が固定される方式(オフロック方式)を採用した「ロック付きサイドテーブル」を開発いたしました。この機構によりキャスターロックのかけ忘れが予防され、ご利用者様が不意に手をついた際などにテーブルが意図せず動くことによる転倒を防止いたします。オフロック方式を採用した製品ラインアップを今後も充実させる予定です。
海外市場では、電動ベッドが普及しつつあるアジア、中南米地域において、ベッドからのご利用者様の転倒転落事故に対する安全意識が日本同様に高まっております。現在販売中の「クオリタスシリーズ」を、転落防止のために最低床高(35cm)に変更、サイドレール間のすき間を狭めるデザインとした「クオリタスプラスシリーズ」にモデルチェンジいたしました。また、富裕層向けの病院や特室向けとして「PA-90000シリーズベッド」のラインアップに高級感のある木調のデザインを施した「特別仕様ベッド」を追加いたしました。中国市場では、電動ベッドの低価格化が進む中で、従来のICU・急性期病床向けベッドの低価格モデル「iCare2S」も開発いたしました。新興国市場では、人口あたりのベッド数が充足していない状況です。より多くの方々に医療用ベッドをご使用いただくため、コストを徹底的に追求した手動クランクベッドである「KESHIKI」を開発いたしました。今後も東南アジアを皮切りに、市場ニーズに適合した製品開発・販売を強化、拡大してまいります。
研究開発部は、睡眠に関する研究、及び看護・介護業務の効率化と安全に役立つ製品の先行開発を、要素技術部は、ベッドや周辺機器を構成するメカトロニクス技術の開発や情報ネットワーク技術の開発、及び褥瘡予防や快適な睡眠を提供するためのマットレスの開発を、それぞれ行っております。また、開発部は、医療看護現場や介護現場の問題解決やニーズに対応した製品開発を、デザイン部は、ユニバーサルデザインによる安全で使い勝手の良いデザイン開発を、試験評価室は、試作品の要求に対する評価方法の策定と評価を、グローバル開発部は海外各国の医療看護現場での問題解決やニーズに対応した製品開発をそれぞれ行っております。
当連結会計年度の研究開発費は13億85百万円であり、主な成果は以下の通りであります。
研究開発活動といたしましては、「睡眠と介護の研究」、「非装着型睡眠計の新機能と用途開発」、「看護・介護業務の質と安全の向上」、「ヘルスケア環境のインテリジェント化」等をテーマに実施いたしました。研究成果は、非装着型睡眠計による心拍測定の精度検証等について、日本睡眠学会第40回定期学術集会や第35回医療情報学会連合大会において発表いたしました。研究成果としましては、健常者だけではなく、外科術後患者を対象とした場合の心電計との高い一致率・相関があることがわかりました。睡眠状態を把握する「眠りSCAN」は、心電計モニター装着が困難な認知症患者や、モニター装着が患者負担となる終末期患者への心電計に代わるモニターとして臨床応用が期待されております。
ベッド上のご利用者様の心拍・呼吸を非装着でリアルタイムに測定するほか、さまざまな生体情報を一元管理することで、ご利用者様の安全と看護業務の負担を軽減させることを実現する「スマートベッドTMシステム」ですが、臨床運用を佐久総合病院様と共同で行っております。2015年11月に開催された「医療の質・安全学会」の教育セミナーにて「「今後求められる病院の姿とは?」~看護現場の課題とスマートベッドシステムへの期待~」と題し、その取り組みを佐久総合病院様にご発表いただきました。日本医療研究開発機構(AMED)委託研究開発「脳卒中を含む循環器病の遠隔医療の開発と検証のための研究」に参画し、医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック様の取り組みに在宅患者の生体情報を遠隔でモニタリングするシステムの提供を行い、2016年4月より利用を開始いたしました。このようにさまざまな市場への「スマートベッドTMシステム」提案を拡大してまいります。
パラマウントベッド株式会社の新製品といたしましては、下記製品を発売いたしました。
医療分野では、周産期・小児領域の製品として、「すやすやコットシリーズ」や、電動分娩用ベッドである「セレナスシリーズ」を開発いたしました。高齢出産率の上昇や低出生体重児出生割合の高止まり等を背景に、母体や胎児の管理と新生児等に対する治療のための専用の病床や設備、医療機器の整備が求められる市場ニーズに対応いたしました。
2003年の発売以来約20万台の販売実績を持つ医療施設向け主力ベッド「メーティスシリーズ」をフルモデルチェンジした「メーティスPROシリーズ」を開発いたしました。従来製品に比べて背上げ時にベッド全体の傾斜と組み合わせることで、ズレ・圧迫を軽減し、ベッド上でより自然な座位姿勢を提供する「カインドPLUSモーション」とベッドご利用者様の立ち上がりや離床を検知する「離床CATCHⅡ」の操作性を更に向上させた「離床CATCHⅢ」を搭載しております。
介護施設、在宅向け分野では、ベッドからの転倒、転落時のリスク軽減ニーズに対し、従来製品よりも床高を5cm低くした低床ベッド「FeeZ(フィーズ)シリーズ」を開発いたしました。背を上げたときの腹部の圧迫を軽減するキューマライン機構やサイドレール等を取り付けるオプション受けをベッド内に格納できる機能など、従来から評価頂いている機能をそのままに低床化を実現いたしました。また「FeeZ(フィーズ)シリーズ」の低床性を損なわない薄型マットレス「エバーリーフ7」も併せて開発いたしました。
ベッド周辺機器では、転倒リスクの高いご利用者様が安心してご使用いただけるよう、手元のレバーを解除すると装置が固定される方式(オフロック方式)を採用した「ロック付きサイドテーブル」を開発いたしました。この機構によりキャスターロックのかけ忘れが予防され、ご利用者様が不意に手をついた際などにテーブルが意図せず動くことによる転倒を防止いたします。オフロック方式を採用した製品ラインアップを今後も充実させる予定です。
海外市場では、電動ベッドが普及しつつあるアジア、中南米地域において、ベッドからのご利用者様の転倒転落事故に対する安全意識が日本同様に高まっております。現在販売中の「クオリタスシリーズ」を、転落防止のために最低床高(35cm)に変更、サイドレール間のすき間を狭めるデザインとした「クオリタスプラスシリーズ」にモデルチェンジいたしました。また、富裕層向けの病院や特室向けとして「PA-90000シリーズベッド」のラインアップに高級感のある木調のデザインを施した「特別仕様ベッド」を追加いたしました。中国市場では、電動ベッドの低価格化が進む中で、従来のICU・急性期病床向けベッドの低価格モデル「iCare2S」も開発いたしました。新興国市場では、人口あたりのベッド数が充足していない状況です。より多くの方々に医療用ベッドをご使用いただくため、コストを徹底的に追求した手動クランクベッドである「KESHIKI」を開発いたしました。今後も東南アジアを皮切りに、市場ニーズに適合した製品開発・販売を強化、拡大してまいります。
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