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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007ABU

有価証券報告書抜粋 株式会社セルシス 業績等の概要 (2015年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当期の経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による積極的な経済政策や金融政策を背景に企業収益が改善傾向となり、景気は緩やかな回復傾向が続いているものの、個人消費には弱さが残りました。一方、世界経済においては、一部の国や地域における政情不安、中国経済の減速や原油価格の下落による影響等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループは、設立当初、受託開発業務の拡大等で中期的な売上高を70億円程度までに拡大することで、企業成長のための基盤作りとすることを目標としておりましたが、今期策定した新たな中期経営計画において、自動車分野、クールジャパンコンテンツ分野での自社製品/サービスを強化することにフォーカスした経営へシフトすることがグループの企業力強化になると判断し、受託開発業務での売上高拡大の目標を見直し、研究開発体制の強化を図りました。
当連結会計年度におきましては、中期経営計画に基づき、株式会社U'eyes Designの株式を譲渡、子会社株式会社エイチアイ(以下「エイチアイ」)の事務所移転統合の実施、機動的に開発プロジェクトを推進するためにグループ各社をまたぐ開発マネージメントの運用を開始、また、売却を含め、グループ全体の資金需要等に柔軟に対応できるよう、子会社が個別で保有していた投資有価証券を当社に移管する等、経営資源の集中と配分を重視し経営効率向上に努めたことにより、構造改革に一定の成果を出すことができました。
その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は4,156,911千円(前年同期比8.6%増)、営業利益は88,488千円(前年同期比11.3%減)となりました。
また、経常利益につきましては、支払利息11,302千円、持分法による投資損失7,195千円を計上したこと等により、62,226千円の経常利益(前年同期比33.5%減)となりました。純利益につきましては、子会社株式売却益等により特別利益37,275千円を計上しましたが、子会社の事務所移転費用等の特別損失44,588千円を計上、税金等調整により34,791千円の当期純利益(前年同期比42.0%減)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。

コンテンツソリューション事業の中心である携帯電話市場におきましては、2015年12月末で国内携帯電話加入契約数が1億5,289万台(前年比5.4%増)となっております。(社団法人電気通信事業者協会発表「携帯電話・PHS契約数」より)また、2015年度上期(2015年4月~2015年9月)の国内携帯電話端末総出荷台数1,638万台に占めるスマートフォンの割合は77.0%(前年同期比10.5%増)となっており、フィーチャーフォンからの移行が進んでおります。(株式会社MM総研発表より)
このような経営環境の中、当連結会計年度では、2月に電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」を利用して、株式会社アムタスの電子書籍配信サービス「めちゃコミック」でライトノベルの配信が開始、4月には総合電子書籍ビューア「BS Reader」を利用して、株式会社集英社のコミックが「コマビュー形式」(端末の画面サイズに合わせて画像を1コマずつ表示しスクロールやコマの切り替え時に様々な演出を加えることができる表示方法)で配信が開始されました。
また、8月に「BS Reader」が、仮想移動体通信事業者(MVNO)から提供される新端末やSIMフリー端末に、9月にリリースされたiPhone/iPad向け最新OSのiOS9に対応する等、新たに登場するデバイス機器や新OS向けの開発に積極的に取組んでまいりました。
なお、「BS Reader for Browser」が利用されている電子書籍配信サービス数は、2015年12月末では930サービス超となっております。
以上の結果、コンテンツソリューション事業の売上高は、1,154,718千円(前年同期比3.3%増)となり、営業利益は6,190千円(前年同期比72.2%減)となりました。

当連結会計年度では、5月に、VAIO株式会社から発売されたモンスタータブレットPC「VAIO ZCanvas」に「CLIP STUDIO PAINT PRO/EX体験版」がプリインストール、9月にはマンガ・イラスト制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」が、全世界で発売されるワコム社製新製品タブレット「Intuos Comic」にバンドルソフトとして採用されました。
また、NHN PlayArt株式会社(現NHN comico株式会社)が提供する、スマートコミック&ノベルサービス「comico」用機能を実装したコラボレーションパッケージ「CLIP STUDIO PAINT comico」の販売を開始しました。
上記の他、アニメ制作支援ソフトウェア「RETAS STUDIO」を開発、販売してきたノウハウを活かし、プロのアニメ制作現場からイラストやマンガ制作を行う個人のクリエイター等の幅広い層に活用していただくため、「CLIP STUDIO PAINT EX」に、2Dアニメ制作が可能になる機能の追加を行っております。
なお、製品ラインナップを整備するため、14年間に渡りご愛顧いただきましたマンガ制作ソフトウェア「ComicStudio」、また、イラスト制作ソフトウェア「ILLUST STUDIO」等の販売を終了いたしました。今後は、両ソフトウェアの機能を引き継いだ「CLIP STUDIO PAINT」の更なる研究開発と同時にインターネットを中心としたサービスの充実を図り、当社グループのソフトウェア群を利用して創作活動を行うクリエイター数を国内外で最大化させることに努めてまいります。
「CLIP STUDIO PAINT」につきましては、当連結会計年度において出荷本数が累計100万本を超える等、初心者からプロのクリエイターまで幅広いお客様にご利用いただけるソフトウェアとなりました。同ソフトウェアは、英語版・中国語版・フランス語版・スペイン語版を海外向けにも販売、出荷本数の35%が国外のクリエイターにご利用いただいており、グローバルスタンダードなソフトウェアとなっております。また、同ソフトウェアを開発販売する子会社株式会社セルシス(以下「セルシス」)は、「BCN AWARD」グラフィクスソフトウェア部門において2年連続で販売数量1位となりました。
インターネットを通じて、イラスト、マンガ、アニメ、小説等を制作するクリエイターの創作活動をトータルに支援するサイト「CLIP」においては、2015年12月末時点の登録者数は59万人となっております。
以上の結果、売上高は964,642千円(前年同期比28.4%増)、営業利益は135,304千円(前年同期は10,377千円の営業利益)となりました。

UI/UX事業では、自動車(四輪・二輪)関連分野を筆頭に、HMIの基盤であるUIオーサリングツール「exbeans UI Conductor」を始めとする自社IP製品の開発と販売に注力してまいりました。HMIの主力製品「exbeans UI Conductor」では、今後のUI開発に不可欠な3D機能の強化や、複数画面を統合して取り扱えるマルチプレビュー機能を追加いたしました。
米国開催の世界最大規模の家電見本市「International CES」に出展、BlackBerry子会社QNX Software Systemのブースで、「exbeans UI Conductor」を使用した統合コックピットのHMI部分を実現したデモ展示を行い、ドイツのベルリンで開催された「CAR HMI CONCEPTS&SYSTEMS」において、欧州自動車企業とともに参加しブースにて「exbeans UI Conductor」のデモ展示を行いました。また、東京ビッグサイトで開催の、世界中の自動車メーカーと自動車部品メーカーとの技術相談・商談のための展示会「オートモーティブ ワールド」に出展し、新たに提供を開始するWebアプリケーションプラットフォーム「exbeans Affinity」の概要や機能を紹介する等、自動車業界における「Tier-1」(一次サプライヤー)メーカーとして、自社IP製品を核とするビジネス創出を推進いたしました。また、「exbeans UI Conductor」とスケーラブルフォント描画エンジン「Higlyph」が搭載されたセイコーエプソン社製カラープリンター「PF-81」が発売開始されました。
もう一つの主力であるテレマティクス分野において、自動車メーカーに向け、北米量産用搭載部品として当社新開発テレマティクスサービスソフトウェア(車載情報システム)の供給を「Tier-1」メーカーとして開始し、初年度で量産される複数車種への搭載を実現しました。
なお、当連結会計年度においては、第2四半期連結会計期間中に孫会社株式会社U'eyes Designの株式を売却したことにより、第3四半期連結会計期間以降につきましては、経営成績等は連結財務諸表に含まれておりません。
以上の結果、売上高は2,039,615千円(前年同期比8.8%増)となりましたが、事業構造改革の実施に伴い、受託開発業務の取捨選択を進める過程で一時的な外注費用等が発生した結果、営業損益は86,867千円の営業損失(前年同期は8,402千円の営業損失)となりました。

アプリケーション事業につきましては、前連結会計年度より事業の縮小を進めております。新規の事業活動は行っておらず、継続中のサービス運用業務の手数料収入を収益計上しております。
以上の結果、売上高は30,569千円(前年同期比75.9%減)、営業損益は1,484千円の営業損失(前年同期は42,102千円の営業利益)となりました。


(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ233,279千円増加し、1,246,990千円となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、837,494千円(前連結会計年度は672,554千円の獲得)となりました。これは主として、子会社株式売却益36,109千円や仕入債務の減少額52,475千円等があったものの、税金等調整前当期純利益54,913千円の計上や減価償却費の計上595,441千円、売上債権の減少額337,031千円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、539,941千円(前連結会計年度は508,476千円の使用)となりました。これは主として、敷金の回収による収入81,916千円等があったものの、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出596,364千円、有形固定資産の取得による支出35,440千円等の支出があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、64,272千円(前連結会計年度は238,659千円の使用)となりました。これは主として、短期借入れによる収入765,000千円等があったものの、短期借入金の返済による支出801,324千円や長期借入金の返済による支出168,455千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、1,246,990千円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26231] S1007ABU)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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