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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10079G7

有価証券報告書抜粋 TOYO TIRE株式会社 研究開発活動 (2015年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの研究開発活動は、「GO BEYOND~いまを超えていく」をスローガンに、2014年度からの3ヶ年計画「中期経営計画'14」に沿って進めております。
研究課題においては、次世代タイヤ技術構築に向けて、環境負荷低減・性能向上・新システム確立のため、大学や公共研究機関との連携を強化し、構造設計・材料設計・解析技術・製造技術などを中心に研究開発を推進しております。
基盤技術センターでは、事業を支える各種素材の先端的研究だけではなく、基礎技術力の強化、新しい成長戦略分野での新事業や新技術の創出を目指しており、コア技術であるゴム材料やウレタン材料を核にして、「環境/エネルギー」「ライフイノベーション」「交通/モビリティ」「園芸/アグリカルチャー」などの新たな成長分野への展開に向けた取り組みを行って参りました。
また、2014年度より実施した研究活動活性化のための「新しい価値を創造する技術人材の育成」プログラムは2015年度も継続実施し、若手研究者の教育を中心として展開いたしました。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は101億99百万円であります。うち、基盤技術センターで行っている各事業部門に配分できない基礎研究の費用は11億84百万円であります。

セグメントごとの研究開発活動は次のとおりであります。
(1)タイヤ事業
リプレイス向け商品としましては、ウルトラ・ハイパフォーマンス(UHP)タイヤの当社グローバル・フラッグシップブランド「PROXES(プロクセス)」シリーズより、「PROXES CF2 SUV(シーエフツーエスユーブイ)」並びに「PROXES CF2」を新たに開発いたしました。両製品とも国内タイヤラベリング制度における転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を満たした低燃費タイヤとなっております。また、「PROXES CF2 SUV」はSUV向けタイヤとして当社初の全サイズ低燃費タイヤとなっております。「PROXES CF2 SUV」は、サイズ面での使い勝手の良さやハイブリッド、クリーンディーゼルといった環境性能から近年人気が高まっているコンパクト~ミドルサイズSUV向けに開発したSUV専用低燃費タイヤであります。スムースなハンドリング性能と上質で快適な乗り心地を実現するとともに、当社の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」を駆使し、濡れた路面でのブレーキング時の安心感、そして低燃費性能の向上を実現いたしました。新配合のトレッドコンパウンドと低燃費サイドウォールの採用により、転がり抵抗を従来品の「TRANPATH SU Sports(トランパスエスユースポーツ)」に比べ23%低減、また、ウェット制動距離を同じく3%短縮しております。「PROXES CF2」は、すでに2012年春から欧州で展開を開始している乗用車用低燃費タイヤであります。タイヤラベリング制度が実施されている欧州においても、その優れたウェットグリップ性能や操縦安定性の良さから高い評価を得ております。今回、日本に導入することで、当社低燃費タイヤの商品ラインナップをさらに充実させて参ります。
低燃費タイヤのフラッグシップブランドである、「NANOENERGY(ナノエナジー)」の新商品として、「NANOENERGY 3 PLUS(スリープラス)」を新たに開発いたしました。こちらの商品も「Nano Balance Technology」を駆使しております。国内タイヤラベリング制度における転がり抵抗性能「A」グレードとロングライフを実現した耐摩耗性能は高い次元で確保しつつ、同制度におけるウェットグリップ性能を、現行「NANOENERGY 3」の「c」から「b」にグレードアップいたしました。ウェット制動距離を現行「NANOENERGY 3」に比べ13%短縮し、濡れた路面でのブレーキング時における、さらなる安全性と安心感を実現しております。
北米におきましては、SUV/ピックアップトラック用タイヤ新製品「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリーアールティー)」を新たに7サイズ追加し、販売開始いたしました。2014年9月に市場投入し、好評を博している「OPEN COUNTRY R/T」は、需要が多様化するSUV/ピックアップトラック市場において新たなジャンルを開拓いたしました。北米で今後も拡大が見込まれるこの市場に、今回16インチ~22インチの7サイズを新たに追加し、全15サイズへとラインナップを充実させました。
新車向け商品としましては、AudiQ7向け、トヨタシエンタ、オーリス、プリウス向け、日産ムラーノ向け及び三菱パジェロスポーツ向けに、納入を開始いたしました。

トラック・バス用タイヤ新商品としましては、北米におきまして、地域内や都市内のごみ収集トラック用高耐久性深溝フロントタイヤ「M153(エムイチゴウサン)」を販売開始いたしました。最先端の設計とゴム配合により、ごみ収集車のようなタフな使用環境でも優れた摩耗性能と耐久性能を実現いたしました。
さらに、北米におきまして、優れたトラクション性能とロングライフを両立したオールシーズンドライブタイヤ「M920A(エムキュウニーマルエイ)」を販売開始いたしました。超薄型ウエーブサイプと耐摩耗性に優れたトレッドゴムの採用により全シーズンで優れたトラクション性能と摩耗性能の両立を実現いたしました。
また、米国市場にUSEPA(米国環境保護庁)「SmartWay(スマートウェイ)」認証取得したトラック・バス用タイヤ新商品「M677(エムロクナナナナ)」を投入いたしました。新商品「M677」は米国市場向けトラック・バス用プレミアムタイヤで、優れたトラクション性能を必要とする中長距離輸送車両の駆動軸に着用されます。当社独自のトラック・バス用タイヤ基盤技術“e-balance(イ-バランス)”と新配合の採用により、経済性・耐久性・環境性などタイヤに求められる基本性能を高めたほか、深い溝設定でありながらUSEPAが定める転がり抵抗係数基準を達成したトラック・バス用タイヤとして「SmartWay」認証を取得いたしました。「SmartWay」認証とは、米国内の商業輸送における燃料消費効率の向上と大気汚染物質の排出量削減を目的に、温室効果ガスの低減に効果の高い技術・製品の市場導入を促進するものであります。今回の新商品「M677」での認証取得により、当社製「SmartWay」認証タイヤラインナップがさらに充実いたしました。

当事業に係る研究開発費は66億63百万円であります。

(2) ダイバーテック事業
〔輸送機器〕
カーメーカーから高級車種向けとして、エンジンマウントなど高機能部品を多く受注し、順調に立ち上げたことで客先からの高い評価を得ております。先行技術開発においては、環境対応車向けの新商品の開発を行い、市場展開を目指しております。
環境問題に対しては、鉛フリー、6価クロムフリーの製品開発を実施し、製造工程、製品からVOC(揮発性有機化合物)及び産業廃棄物を削減するため、新たな素材への切り替えを進めております。また、車の燃費向上のために部品の軽量化及び性能向上を目指し、アルミや樹脂材料の採用と新工法・新材料の開発も進めております。解析技術においては、振動解析技術や金具性能及び加工の解析技術により、最適設計に取り組んでおります。
また、鉄道車両用空気バネについては、技術の横展開と顧客ニーズに適応した開発を進め、さらなるグローバルでの拡販を図っております。
〔産業・建築資材〕
産業・建築資材では、生コン圧送用ゴムホースの需要が高まっており市場ニーズに対応するため、高耐久構造の開発を進めております。
〔断熱・防水資材〕
硬質ウレタン商品分野では、環境・安全に関する課題を中心とした技術開発に取り組んでおり、独自技術による脱フロン化技術開発を進めております。断熱スプレー分野ではノンフロンシステムの高性能化を図り、さらに地球温暖化に影響がなくノンフロンシステムより断熱性能が高い発泡剤を使用した新たなシステムを開発・量産化し脱フロンを推進しております。
また、防水資材でも、さらなる環境・安全対応として、2成分ウレタン塗膜防水材「ソフランシール141」における脱VOCや脱特定化学物質を行うなど、市場ニーズにマッチした製品開発に取り組んでおります。

当事業に係る研究開発費は23億51百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01090] S10079G7)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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