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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080LB

有価証券報告書抜粋 阿波製紙株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

研究開発の基本方針
当社グループは、環境に配慮し広範囲で高度な機能材料の開発に取り組むことにより、顧客ニーズに合致した製品を提供し社会に貢献することを開発の基本方針としております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は362,277千円であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究成果は次のとおりであります。

(1)自動車関連資材分野
① エンジン用濾材
エンジン用濾材は、用途として主に空気、潤滑油、燃料用フィルターに使用されております。
天然パルプ、コットンリンター、ポリエステル等の合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分等を取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及びエンジンオイルの潤滑性能を維持することができます。
当連結会計年度においては、国内において高性能燃料用フィルターに配合されているマイクロガラス繊維を使用せず高性能を維持できるよう原料変更による開発に取り組みました。
また、エンジン用濾材のインド・東南アジアでの需要増に対応するためタイ国子会社において増設後の稼働率向上を進め、フィルター濾材の高性能化や価格競争力のある商品の開発検討を行いました。

② クラッチ板用摩擦材
クラッチ板用摩擦材は、主にオートマチック自動車用のクラッチ板用摩擦材として使用されております。
多種多様な原材料を当社の技術により混合、定着させてシート化し、優れた耐摩耗、耐久、耐熱、高摩擦性能を有する高品質な紙となっております。
当連結会計年度においては、VA活動としてより安価な原材料の使用可能性を検討し、品質及び原価低減の両立に取り組むとともに、製造工程の最適化による生産効率及び品質の向上に取り組みました。

③ 鉛蓄電池用セパレータ原紙
鉛蓄電池用セパレータ原紙は、ポリエチレンパルプ、シリカ粉体を主体原料とし、主に高い信頼性が要求される特殊産業車両用、据え置き型バックアップ用などの鉛蓄電池セパレータに使用されております。
当連結会計年度においては、顧客要求に合致した製品作りを行うため、当社の製造工程に適合した原材料への見直しを実施し、生産適性の向上と原価低減の両立の取り組みました。また、製造条件の最適化を追求することにより品質の改良維持に取り組みました。

(2)水処理関連資材分野
① 分離膜用資材
主に分離膜用資材(分離膜支持体)として、世界の水処理用逆浸透膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに使用されております。
当社は専用の抄紙機及び熱圧加工機を保有しており、ポリエステル繊維100%の湿式不織布である当社の分離膜支持体は平滑性に優れ、安定した物性で連続生産が可能であり、分離膜を形成するのに最適であります。
分離膜方式による水処理方法は、蒸発方式と比較して、低コストで環境負荷小、需要変動への柔軟性などから、近年導入事例が増加しております。
当連結会計年度においては、さらなる販売量拡大に向けて、分離膜支持体としての性能を維持しながら、いかにコスト削減ができるかに注力するとともに、引き続き生産プロセスの合理化や新素材の利用可能性の検討、新たな評価方法による品質向上などに取り組みました。また、新たな市場開拓に向け、積極的なサンプルワークとともに新工法も視野に入れた検討を行い、顧客要求との合致を目指した開発を継続しております。

② M-fine(エム・ファイン)
M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有するフィルターメディア)の商品の総称であります。
当社は、機能材料から、機能部材や機能部品へと事業領域を拡げ、製品品質の向上を目指した活動を継続しております。M-fineの中でも特に廃水処理分野においてMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの市場展開と品質向上に取り組みました。

(3)一般産業用資材分野
① CARMIX(カルミックス)
CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であります。
現在、CARMIX CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)マットに注力しており、更なる品質・性能の向上に取り組んでおります。当社のCARMIX CFRTPマットは、不連続炭素繊維を主原料としており、立体成形性や切削等の加工性が良好であることなどを活かして、輸送機器関連や家電・電子機器等、幅広い市場への用途開発の展開を図ってまいりました。
また、CARMIX熱拡散シートは、お客様のご要望にお応えするために、放熱・熱拡散性能の向上に取り組んでまいりました。これにより、電子デバイス等熱源対策を必要とする市場への展開を加速させることができました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26914] S10080LB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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