シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10081JE

有価証券報告書抜粋 TOTO株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

「Ⅴプラン2017」で目標に掲げた中長期経営計画の実現のため、日本で開発したオンリーワン技術をベースに、グローバル各国の地域特性や多様なニーズに応え、効率的な生産が実現可能となるよう研究開発に取り組んでいます。また、組み立てやすい部品の設計やコスト削減、生産リードタイムの短縮を図るため、部材のプラットフォーム化を推進しています。
当社グループでは、年齢や性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なくすべての人が快適、安全に使える商品のデザインを行う「ユニバーサルデザイン(UD)」を推進しています。UD研究所にて、商品開発者がモニターの方々との対話や観察・検証を繰り返し、商品開発を行っています。
燃料電池の発電モジュールとして開発しているセラミック製発電セル(SОFC)は、エネルギー消費量を抑制してCO2の削減に大きく貢献する技術です。これまで当社が培ってきたセラミック技術を応用した研究開発を行っており、高い発電性能と耐久性をもつ発電モジュールの開発に特化し、早期の事業化を目指しています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は190億9千8百万円です。

当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。
なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が23億8千3百万円あります。

a.国内住設事業
日本市場においては、毎日の暮らしの中でお客様が快適に過ごしながらも、知らず知らずのうちに地球環境を守ることのできる商品の研究開発を進めています。
当連結会計年度において、レストルームでは、きれいが長持ちする「きれい除菌水(次亜塩素酸水)」を搭載した「自動洗浄小便器」を発売し、超節水を実現しています。また、新洗浄システム「フラッシュタンク式」に「壁掛けタイプ」を品揃えしました。
キッチン・洗面商品では、快適な浴び心地と節水を両立させた「エアインシャワー」の機能を搭載した洗面化粧台「サクア(エアインスイング水栓)」を発売いたしました。
また、浴室商品では、システムバスルーム「サザナ」とマンションリモデルバスルーム「ひろがるWGほっカラリ床シリーズ」に、4つのお掃除ラクラク機能をプラスし、清潔で気持ち良いバスライフを実現しています。

当セグメントに係る研究開発費は139億8千5百万円です。

b.海外住設事業
海外市場においては、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした環境配慮商品の開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。また、各生産拠点では、最新技術を導入すると共に、日本で培った技術を伝承し、技術者の育成も進めています。
世界各地域で販売している「エアインオーバーヘッドシャワー」が、環境配慮に優れたデザインに与えられる世界的な賞である 「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2015」を受賞しました。人の感性を数値に置き換える感性工学を活用し、水に空気を含ませて大粒化するエアイン技術に加えて、水流を脈動させて強弱をつけることで、節水と浴び心地の更なる向上を実現した「脈動エアイン」技術を、シンプルなプロダクトデザインの中に導入したことが、評価されたものです。

海外住設事業に係る研究開発費は、合計で8億4千万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ米州が5億9千8百万円、中国が1億4千6百万円、アジア・オセアニアが2千9百万円、及び欧州が6千7百万円です。

c.新領域事業
オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、様々な研究開発を行っています。
環境浄化技術「ハイドロテクト」は、当社グループによって、世界で初めて実用化に成功した技術で、内外装タイル建材・塗料・コーティング材等の光触媒層に光が当たると「分解力」と「親水性」が発生し、大気汚染物質(NOx)を除去する空気浄化効果や建物の外観をきれいに保つセルフクリーニング効果、抗ウィルス性・抗菌性等を有しています。また、「ハイドロテクト」を大型セラミックス陶板に施した「ハイドロセラ」シリーズは、高い耐久性によって、各種ビルなどのパブリック物件において信頼を獲得しています。「ハイドロテクト」は、自社製品への応用にとどまらず、パートナー企業と共に多様な建材を通じて更なる普及を目指しており、国内外で広く環境保全に貢献しています。
セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、エアスライド、静電チャック、ボンディングキャピラリーなどといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。
また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。
「次世代半導体デバイスを支える『製造装置用低発塵性部材』の開発」で第6回ものづくり日本大賞「内閣総理大臣賞」を受賞しました。
同部材は、TOTOが世界で初めて実用化・量産化に成功した日本発祥の独自技術(AD法)により、部材表面に超緻密なセラミック膜を形成することで、半導体の製造プロセスにおける課題であった粉塵(パーティクル)発生数を約10分の1~20分の1に抑制、部材寿命を10倍にするもので、微細化が進む半導体の製造において、品質や生産性の向上に貢献しています。

新領域事業に係る研究開発費は、合計で18億8千8百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれセラミック事業が15億2千3百万円、環境建材事業が3億6千4百万円です。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01138] S10081JE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。