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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008QOH

有価証券報告書抜粋 ペプチドリーム株式会社 研究開発活動 (2016年6月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社の研究開発部門は、3つのグループ(創薬開発グループ、合成グループ、先端開発グループ)によって構成されています。創薬開発グループの役割は、クライアントと協働しながら当社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide Discovery Platform System)を駆使して特殊ペプチドを探索し、最適なヒットペプチドを見つけ出すことにあります。合成グループは、PDPSによって見出されたヒットペプチドの合成や精製・品質管理等の業務を担うと共に特殊ペプチド(ヒットペプチド)の特性より得られる情報を元に新しい低分子医薬品の開発も担っています。
先端開発グループでは、PDCを中心とした自社創薬に係る研究開発を実施しておりますが、当社の研究開発費は同グループにおける発生費用を対象にしています。当事業年度における研究開発費は、228,212千円となっています。
自社創薬に係る研究開発の例として、当社では、下記の事項に取り組んでいます。
まず、特殊ペプチドを医薬品として活用するアプローチ(特殊ペプチド創薬)として、抗インフルエンザ特殊ペプチドPD-001に関する研究開発が挙げられます。マウス及びカニクイザルにおける動物実験の結果、PD-001は従来の抗インフルエンザウイルス製剤では効果がなかった変異型インフルエンザにも対応することができる可能性が示されました。さらに、PD-001の各種非臨床試験の結果、薬剤の溶解度、体内動態、投与法、投与タイミング等の薬剤の開発に欠かせないデータの取得が完了したため、GLPに準拠した前臨床試験を開始しました。
また、当社では、特殊ペプチドの持つ優れた選択性を活かして他の薬剤を誘導するPDC(Peptide Drug Conjugate)薬剤を開発するConjugate創薬にも取り組んでいます。従来のミサイル療法はモノクローナル抗体を誘導体として利用するADC(Antibody Drug Conjugate)が中心でしたが、ADCは多くの課題を抱えており開発が難しいと考えられています。当社は、特殊ペプチドを誘導体として利用することにより、こうしたADCの多くの課題を解決しようとConjugate創薬の研究開発を進めています。ペプチドコンジュゲート(*39)技術によって、特殊ペプチドを誘導体として利用して、低分子医薬(毒性の強い抗がん剤など)と結合させたり、siRNA(*40)と結合させたりするなど新しい治療薬の可能性を切り拓いていく予定です


*39ペプチドコンジュゲートペプチドコンジュゲート 特異性の高いペプチドを道案内として、他の分子(低分子医薬品やsiRNA)を特定のタンパクや細胞に誘導させるために必要なペプチド加工技術。当社の特殊ペプチドは非常に多機能でありペプチドコンジュゲートには最適である。
*40siRNAsiRNA 特殊な二本鎖構造をした短いRNAが、特定のRNAの機能を抑制することが知られている。これをRNA干渉という。RNA干渉を起こす短い二本鎖RNAをsiRNAといい、これを用いていろいろな遺伝子の機能を解析し、病気の治療に応用することができる。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E27486] S1008QOH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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