シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008QOH

有価証券報告書抜粋 ペプチドリーム株式会社 業績等の概要 (2016年6月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当事業年度において、当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を活用した国内外の製薬企業との共同研究開発活動は順調に進捗しております。
当社は、2015年9月14日、仏国サノフィ社との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結いたしました。2015年9月28日には帝人ファーマ株式会社との間で、2015年11月5日には杏林製薬株式会社との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結いたしました。続いて2015年12月21日には米国ジェネンテック社及び同社の親会社であるスイス・F.ホフマン・ラ・ロシュ社との三者間で複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結いたしました。さらには、2016年2月5日には塩野義製薬株式会社との間で、2016年3月28日には旭化成ファーマ株式会社との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結いたしました。これらの結果、創薬共同研究開発契約の締結先は、国内製薬企業6社、海外製薬企業10社となりました。他方で、2015年12月18日にスイス・ノバルティス社と2010年に始まり2012年及び2014年に延長した共同研究開発契約をさらに延長することといたしました。
PDPSを非独占的にライセンス許諾する契約については、米国リリー社との間で2016年3月4日に非独占的なライセンス許諾契約を合意しました。これにより、米国リリー社は自社内において特殊環状ペプチドの創製を行うことが可能になりました。スイス・ノバルティス社への技術移転に関しましては、2016年6月にすべて順調に終了しました。
2015年8月には株式会社ファルマデザインからの事業譲受けを完了させ、社内に本格的な「バイオインフォマティクス」、「モレキュラー・モデリング」、「メディシナルケミストリー」の機能(以下「最適化機能」といいます。)を有することになり、当社の創薬開発基盤技術を強化いたしました。この最適化機能は、当社独自のPDPSと組み合わせることによって、パートナーとの、また自社での創薬候補化合物(リード化合物)の素早い探索と最適化を可能にし、より効率的な研究開発が可能となりました。加えて、特殊ペプチドの物質的特性は、これまで発見できなかった標的分子の新しい作用点を発見・特定する能力が優れているため、特殊ペプチドの特性、標的分子と特殊ペプチドの結合状態の解析(共結晶構造解析)、最適化機能を組み合わせることによって、「特殊ペプチド医薬品の創製」のみならず、「新しい低分子医薬品候補物質の創製」を促進することができるようになりました。
また、当社のPDPSでは、天然の20種類のアミノ酸だけではなく、特殊(非天然型)アミノ酸(以下、アミノ酸・特殊アミノ酸を総称して「特殊アミノ酸等」といいます。)を環状ペプチドの中に自由自在に組み込めることが当社のPDPSの強みであり、そのためには多種多様な特殊アミノ酸等の安定的な入手並びに必要に応じた新規特殊アミノ酸の製法の確立及びそのスケールアップが極めて重要になります。そのため、2016年5月に渡辺化学工業株式会社と特殊環状ペプチドの創製に必要不可欠なアミノ酸・特殊(非天然型)アミノ酸等の供給に関して戦略的提携を開始しました。これにより、当社は渡辺化学工業株式会社の有する広範な特殊アミノ酸等の製造に関する経験及び多岐にわたるアミノ酸調達先に当社がアクセスできることになり、特殊環状ペプチドの創製に必要不可欠な特殊アミノ酸等が迅速かつ安価に入手できるようになります。
2016年2月24日には、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」といいます。)と、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を包括的に実施する契約を締結しました。JAXAと当社が包括的に連携することにより、従来の取り組みと比べ、より短期間で効率的に創薬標的タンパク質と医薬品候補化合物の構造情報を取得することができ、また従来の構造情報よりも精緻な情報を入手できるようになりました。
自社創薬については、抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチドの前臨床試験に向けた準備を引き続き進めており、このたび前臨床試験の準備を開始いたしました。

また、特殊ペプチドの強い結合力と特異性、選択性を活かして特殊ペプチドを誘導体として利用するミサイル療法(Peptide Drug Conjugate、以下「PDC」といいます。)の研究開発も多くのパートナーとともに進めております。「届けたい薬物などを選択的に届けたい場所(特定の細胞や臓器)へ」というPDCのコンセプトに合致する研究開発の一つとして、2016年2月22日にJCRファーマ株式会社(以下「JCRファーマ社」といいます。)との間で共同研究契約を締結いたしました。今後、JCRファーマ社と共同で、JCRファーマ社が有する独自の血液脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB、以下「BBB」といいます。)通過技術に関する知見と、当社のPDPSによる特殊環状ペプチド創製技術を用いて、BBB通過を可能とするキャリアーとなる特殊環状ペプチドを見出し、BBB通過能を付与したい薬剤にこれを付加することで、新たに脳内での薬効を持つ医薬品の開発が可能になることが期待されます。
以上の結果、当事業年度における売上高は4,327,878千円(前年同期比1,853,379千円増加)、営業利益2,548,080千円(前年同期比1,156,953千円増加)、経常利益2,372,312千円(前年同期比875,896千円増加)、当期純利益1,581,288千円(前年同期比577,123千円増加)となりました。
なお、当社の事業は単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ2,229,530千円増加し、6,909,149千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額733,130千円、売上債権の増加額1,054,111千円などがあったものの、当事業年度における税引前当期純利益の計上2,365,811千円、 前受金の増加額458,273千円等により、1,533,057千円の収入(前年同期比146,913千円の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入1,200,000千円があったものの、 有形固定資産の取得による支出1,947,890千円、 事業譲受による支出105,000千円等により、981,920千円の支出(前年同期は961,723千円の収入)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、新株予約権の行使による株式の発行による収入1,742,856千円により、1,742,856千円の収入(前年同期比1,698,489千円の増加)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E27486] S1008QOH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。