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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007VHF

有価証券報告書抜粋 中外炉工業株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府及び日銀の各種政策を背景に、企業業績や雇用情勢の改善がみられましたが、年度後半には円高の進行などもあり、企業の生産活動や輸出は力強さを欠くなど、景気回復は足踏み状態となりました。
また、海外では、米国は個人消費が引続き堅調に推移しましたが、中国の景気減速が鮮明となり、資源価格の下落による新興国経済の悪化など、世界経済の先行きについて、不透明感が一段と強まる状況となりました。

当社グループの関連する市場におきましては、鉄鋼業界では、中国の高水準の鋼材輸出の影響などもあり、在庫調整が続きましたが、長期稼動設備の更新・改修や製造基盤の整備に向けた主要な投資は、計画どおり実施されました。
また、自動車業界では、好調な北米市場などで、国内部品・素材メーカの現地生産体制の構築が相次ぎ、新規設備投資が継続して実施されました。
一方、情報・通信分野では、スマートフォンの販売が世界的に鈍化し、タッチパネルメーカの業績は総じて低迷しましたが、当社の注力するフレキシブルディスプレーの分野では、量産投資が計画されつつあり、今後の成長が期待される状況となりました。
このような経営環境のもと、当社グループは業績回復の足取りをより確かなものとするため、老朽化した国内設備の更新・改修が続く鉄鋼や、今後とも世界的に需要の拡大が見込まれる自動車関連のエネルギー分野へ経営資源を移し、グループをあげて積極的な受注活動を展開いたしました。
その結果、国内では、鉄鋼向け省エネ型加熱炉の新設や連続亜鉛メッキライン改造工事を、また、海外ではメキシコ向け自動車部品熱処理設備や中国向けタッチパネル関連精密塗工装置などの成約を得て、受注高は32,167百万円(前年同期比98.3%)となりました。
売上面につきましては、国内では、自動車メーカ向け量産型真空浸炭設備や太陽電池製造設備を、また、海外では台湾鉄鋼向け加熱炉や中国向けフレキシブルディスプレー関連精密塗工装置などを納入し、売上高は32,795百万円(前年同期比133.6%)を計上し、増収となりました。
利益面につきましては、営業利益677百万円(前年同期比282.0%)、経常利益792百万円(前年同期比225.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益545百万円(前年同期比179.9%)を計上し、増益となりました。


各セグメント別の概況は次のとおりです。
① エネルギー分野
受注面では、生産性向上や省エネ・環境対策に繋がる提案などを、きめ細かく展開した結果、国内で鉄鋼向け加熱炉の各種更新・改修工事や自動車部品熱処理設備、および風力発電関連熱処理設備、セラミックス熱処理設備を、また、海外では中国向けステンレス製造設備やメキシコ向け自動車部品熱処理設備などの成約を得て、受注高は26,653百万円(前年同期比96.4%)となりました。
売上面では、国内で鍛造用加熱炉や携帯端末用電子部品焼成炉、および航空機部品熱処理設備を、また、海外では台湾鉄鋼向け加熱炉や米国向け自動車部品連続塗装ライン、トルコ向け冷延鋼板連続焼鈍設備用バーナなどを納入した結果、売上高は26,701百万円(前年同期比139.9%)と大きく増加しました。
損益面では、営業利益1,010百万円(前年同期比139.1%)となりました。

② 情報・通信分野
受注面では、国内でガラス熱処理設備や電子部品熱処理設備を、また、海外では、高品質化要求が強まるなか、中国向けロールツーロール精密塗工装置や台湾向け有機ELディスプレー関連熱処理設備などの成約を得て、受注高は1,787百万円(前年同期比104.7%)となりました。
売上面では、国内向け電子部品真空熱処理装置やディスプレー関連精密塗工装置を、また、海外では中国向けフレキシブルディスプレー関連精密塗工装置やマレーシア向けガラス熱処理炉改造工事などにより、売上高は1,847百万円(前年同期比118.0%)となりました。
損益面では、営業損失484百万円(前年同期は442百万円の営業損失)となりました。

③ 環境保全分野
受注面では、植物由来の多原料バイオコークス製造設備やセラミックス粉体樹脂用熱処理装置、および国内鉄鋼向け高炉用熱風発生装置などの成約を得て、受注高は2,279百万円(前年同期比86.0%)となりました。
売上面では、岩手県遠野市の地域活性化事業で採用された、国内初のバーク(樹木の皮)を原料とするバイオマス蒸気ボイラー設備、および産業廃棄物乾燥焼却設備や中国鉄鋼向け蓄熱式排ガス処理装置などを納入し、売上高は3,070百万円(前年同期比118.4%)となりました。
損益面では、営業損失110百万円(前年同期は214百万円の営業損失)となりました。

④ その他
受注面では、海外子会社において、中国向け自動車部品熱処理設備や台湾化学メーカ向け蓄熱式排ガス処理装置、およびタイ電線メーカ向けアルミ熱処理設備などの成約を得て、受注高は3,632百万円(前年同期比120.0%)となりました。
売上面では、中国向けに自転車部品熱処理設備や機械部品熱処理設備、およびタイ化学メーカ向け蓄熱式排ガス処理装置などを納入し、売上高は3,611百万円(前年同期比93.2%)となりました。
損益面では、営業利益194百万円(前年同期比123.2%)となりました。

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。なお、セグメント別の受注高及び売上高は、セグメント間取引相殺消去前の金額によっております。


(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度の連結キャッシュ・フローにつきましては、仕入債務の増加や税金等調整前当期純利益の計上などの資金の増加により、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末比321百万円増加の6,714百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権の増加4,626百万円等による資金の減少はありましたが、仕入債務の増加4,801百万円や税金等調整前当期純利益の計上715百万円等により、当連結会計年度は1,260百万円の資金の増加(前連結会計年度は2,605百万円の資金の減少)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資有価証券の取得による支出304百万円等により、当連結会計年度は499百万円の資金の減少(前連結会計年度は478百万円の資金の減少)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金の支払389百万円等により、当連結会計年度は405百万円の資金の減少(前連結会計年度は494百万円の資金の減少)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00119] S1007VHF)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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