有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007ZZD
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)
(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国経済は雇用・所得環境の改善等が続き堅調に推移しましたが、中国をはじめとした新興国の経済成長の減速感が懸念材料となり、依然として不透明な状況で推移しました。国内においては、企業業績や雇用環境等の改善を受けて緩やかな回復基調で推移しましたが、年明け以降円高・株安傾向に転換するなど、予断を許さない状況にあります。
当社が属するライフサイエンス業界においては、高齢化を背景として医療費の増加が続く中、予防医療の推進等に期待が高まっています。また、昨年4月に発足した日本医療研究開発機構(AMED)による医療関連の研究開発支援が進められています。
このような状況の中、当社グループでは、メタボローム解析事業の受注拡大に向けて、セミナーやキャンペーンを中心に積極的な販促活動を継続的に実施するとともに、更なる顧客基盤・収益基盤の拡充に向けて、新たな測定・解析プランの開発等に取り組んでまいりました。
また、大うつ病性障害バイオマーカーの事業化に向けて、共同研究先であるシスメックス株式会社と連携して技術的課題の解決に取り組み、2015年9月に同社との間で同バイオマーカー関連特許に関するライセンス契約を締結いたしました。更に、うつ病検査キットの開発を推進することに加え、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、2016年1月にその受け皿として新たに子会社(HMTバイオメディカル株式会社)を設立いたしました。
これらの結果、メタボローム解析事業の受注が前年同期比で順調に増加したことや、シスメックス株式会社とのライセンス契約による一時金収入を計上したこと等により、当連結会計年度の売上高は780,377千円(前年同期比13.7%増)となりました。また、営業損失は70,357千円(前年同期は100,512千円の営業損失)となり赤字幅が縮小いたしました。
一方で、営業外収益に計上される補助金収入が5,047千円に減少した(前年同期は75,289千円)こと等から、当連結会計年度の経常損失は71,007千円(前年同期は17,560千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は71,469千円(前年同期は34,728千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、前年同期との比較・分析は変更後の区分に基づいております。
① メタボローム解析事業
国内においては、前期に強化した営業体制のもと、大口案件獲得に積極的に取り組んだ他、セミナー等を151回開催し医薬分野での販促に注力いたしました。海外においては、米国においてダイレクトメールや学会でのプロモーション活動に効果が見られ、SCOPEシリーズを中心に売上が伸長した他、韓国・シンガポールなどアジア圏からの受注獲得にも注力いたしました。この結果、売上高は703,937千円(前年同期比13.4%増)、セグメント利益は300,436千円(前年同期比30.1%増)となりました。
② バイオマーカー事業
(注)本事業においては海外の売上高はありません。
当事業セグメントにおいては、大うつ病性障害バイオマーカーの事業化に向け、かねてより共同研究を進めてまいりましたシスメックス株式会社とライセンス契約を締結したことに伴う一時金収入を計上いたしました。また、精神科専門病院との提携による大うつ病性障害の有償臨床検査受託にも引き続き注力いたしました。
加えて、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、新たに子会社(HMT-B)を設立し、同社の立ち上げに伴い大うつ病性障害バイオマーカーの実用化・事業化に向けた製品開発・臨床開発等の本格的な投資を開始いたしました。この結果、売上高は31,290千円(前年同期比56.2%増)、セグメント損失は60,452千円(前年同期は81,304千円のセグメント損失)となりました。
③ 人材派遣事業
(注)本事業においては海外の売上高はありません。
当事業セグメントにおいては、大学向けに研究者、技術者等を派遣し、売上高は45,150千円(前年同期比1.9%減)、セグメント損失は736千円(前年同期は623千円のセグメント利益)となりました。
なお、当事業セグメントについては、昨今の労働者派遣法の改正などの環境変化も踏まえ、主力であるメタボローム解析事業及びバイオマーカー事業へ経営資源をより一層集中するために、当連結会計年度末をもって廃止することといたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ210,666千円減少し、1,252,522千円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは58,028千円の支出(前年同期は66,387千円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失73,423千円の計上、減価償却費61,462千円の計上、売上債権の増加48,565千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは124,423千円の支出(前年同期は97,924千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出18,072千円、投資有価証券の取得による支出102,793千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは28,028千円の支出(前年同期は17,283千円の支出)となりました。これは主に株式の発行による収入8,544千円、リース債務の返済による支出19,532千円、長期借入金の返済による支出17,040千円によるものであります。
当連結会計年度における世界経済は、米国経済は雇用・所得環境の改善等が続き堅調に推移しましたが、中国をはじめとした新興国の経済成長の減速感が懸念材料となり、依然として不透明な状況で推移しました。国内においては、企業業績や雇用環境等の改善を受けて緩やかな回復基調で推移しましたが、年明け以降円高・株安傾向に転換するなど、予断を許さない状況にあります。
当社が属するライフサイエンス業界においては、高齢化を背景として医療費の増加が続く中、予防医療の推進等に期待が高まっています。また、昨年4月に発足した日本医療研究開発機構(AMED)による医療関連の研究開発支援が進められています。
このような状況の中、当社グループでは、メタボローム解析事業の受注拡大に向けて、セミナーやキャンペーンを中心に積極的な販促活動を継続的に実施するとともに、更なる顧客基盤・収益基盤の拡充に向けて、新たな測定・解析プランの開発等に取り組んでまいりました。
また、大うつ病性障害バイオマーカーの事業化に向けて、共同研究先であるシスメックス株式会社と連携して技術的課題の解決に取り組み、2015年9月に同社との間で同バイオマーカー関連特許に関するライセンス契約を締結いたしました。更に、うつ病検査キットの開発を推進することに加え、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、2016年1月にその受け皿として新たに子会社(HMTバイオメディカル株式会社)を設立いたしました。
これらの結果、メタボローム解析事業の受注が前年同期比で順調に増加したことや、シスメックス株式会社とのライセンス契約による一時金収入を計上したこと等により、当連結会計年度の売上高は780,377千円(前年同期比13.7%増)となりました。また、営業損失は70,357千円(前年同期は100,512千円の営業損失)となり赤字幅が縮小いたしました。
一方で、営業外収益に計上される補助金収入が5,047千円に減少した(前年同期は75,289千円)こと等から、当連結会計年度の経常損失は71,007千円(前年同期は17,560千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は71,469千円(前年同期は34,728千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
2015年3月期 | 2016年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 686,618千円 | 780,377千円 | +13.7% |
営業損失(△) | △100,512千円 | △70,357千円 | ― |
経常損失(△) | △17,560千円 | △71,007千円 | ― |
親会社株主に帰属する当期純損失(△) | △34,728千円 | △71,469千円 | ― |
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、前年同期との比較・分析は変更後の区分に基づいております。
① メタボローム解析事業
2015年3月期 | 2016年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 620,544千円 | 703,937千円 | +13.4% |
(内国内売上高) | 547,494千円 | 600,665千円 | +9.7% |
(内海外売上高) | 73,049千円 | 103,271千円 | +41.4% |
セグメント利益 | 230,875千円 | 300,436千円 | +30.1% |
② バイオマーカー事業
2015年3月期 | 2016年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 20,030千円 | 31,290千円 | +56.2% |
セグメント損失(△) | △81,304千円 | △60,452千円 | ― |
当事業セグメントにおいては、大うつ病性障害バイオマーカーの事業化に向け、かねてより共同研究を進めてまいりましたシスメックス株式会社とライセンス契約を締結したことに伴う一時金収入を計上いたしました。また、精神科専門病院との提携による大うつ病性障害の有償臨床検査受託にも引き続き注力いたしました。
加えて、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、新たに子会社(HMT-B)を設立し、同社の立ち上げに伴い大うつ病性障害バイオマーカーの実用化・事業化に向けた製品開発・臨床開発等の本格的な投資を開始いたしました。この結果、売上高は31,290千円(前年同期比56.2%増)、セグメント損失は60,452千円(前年同期は81,304千円のセグメント損失)となりました。
③ 人材派遣事業
2015年3月期 | 2016年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 46,044千円 | 45,150千円 | △1.9% |
セグメント利益又はセグメント損失(△) | 623千円 | △736千円 | ― |
当事業セグメントにおいては、大学向けに研究者、技術者等を派遣し、売上高は45,150千円(前年同期比1.9%減)、セグメント損失は736千円(前年同期は623千円のセグメント利益)となりました。
なお、当事業セグメントについては、昨今の労働者派遣法の改正などの環境変化も踏まえ、主力であるメタボローム解析事業及びバイオマーカー事業へ経営資源をより一層集中するために、当連結会計年度末をもって廃止することといたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ210,666千円減少し、1,252,522千円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは58,028千円の支出(前年同期は66,387千円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失73,423千円の計上、減価償却費61,462千円の計上、売上債権の増加48,565千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは124,423千円の支出(前年同期は97,924千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出18,072千円、投資有価証券の取得による支出102,793千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは28,028千円の支出(前年同期は17,283千円の支出)となりました。これは主に株式の発行による収入8,544千円、リース債務の返済による支出19,532千円、長期借入金の返済による支出17,040千円によるものであります。
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30071] S1007ZZD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。