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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007ZFX

有価証券報告書抜粋 岡本硝子株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループのコアコンピタンス(材料開発技術、精密成型技術、薄膜技術)を活かし、LED照明用部品をはじめとする今後の成長が期待される分野での新規製品開発を中心に研究開発活動を行っております。
フリットなどのその他の事業に係る研究開発費は251,604千円、照明事業に係る研究開発費は155千円の合計251,759千円であります。
当連結会計年度における事業の種類別セグメントの研究開発活動は、次のとおりであります。

(1)光学事業
① 研究開発の基本方針
透過率の高い硝材や機能性薄膜の開発を進めております。
② 主要研究開発テーマ
防曇特性に優れた親水膜「クラウドカット®」を開発して、商標を取得致しました。この製品はウェアラブル機器に使用されています。

(2)照明事業
① 研究開発の基本方針
LEDおよびLDを光源とする照明用のガラス・薄膜部品の開発と商品化を行っております。
② 主要研究開発テーマ
LED光源周辺にある反射鏡や反射板は、従来アルミ蒸着が施されていましたが、アルミより高反射となる高耐久性銀ミラー「Hi-Silver®」を開発し、商標を取得するとともに、国際特許を出願致しました。他にはない耐久性を実現し、レーザープロジェクターの蛍光体ホイール向けへの量産を開始しました。またLED照明の明るさ向上に寄与しております。

(3)その他の事業
① 研究開発の基本方針
フリット(ガラス粉末)、 ガラス偏光子(Glapola®)などに関して開発を行っております。
② 主要研究開発テーマ
フリット
当社では多様なお客様の要求に応じるため、低融点から高融点、結晶化ガラス等幅広いガラス材料を開発しております。一品一品お客様の要望を取入れ、お客様の満足する製品とサービスを提供できるよう開発を進めております。また、粉体技術をこれまでの材料開発技術、精密成型技術、薄膜技術に続く第4のコアコンピタンスとすべく注力し、開発活動を推進しております。
ガラスフリットが使用される分野は、セラミックチップ部品や太陽光発電用パネル、自動車に使用される電装部品やスマートフォンに使用される通信部材の基板材料、機密封止や異種物質の接合用のシーリングフリット等、多岐にわたっています。昨年度は、太陽電池や自動車、ガラス食器等に使用される部品において量産化を実現いたしました。また、スマホ用通信フィルターや半導体検査用部品に使用される部品など複数の製品において材料承認を受けており、量産拡大に向けた活動を精力的に進めていきます。

ガラス偏光子(Glapola®)
当社では、耐熱性・耐候性に優れたガラス製偏光子Glapola®の開発に成功し、生産・販売を行っております。
Glapola®の表面に各種光学薄膜を蒸着した偏光素子であるGlapola-Plus、特に偏光分離膜を蒸着したGlapola-PBS、回転タイプの偏光素子であり鏡筒形状のGlapola-Milliono、Glapola-PBSを直角プリズムで挟み込んだキューブ型PBSであるGlapola-Cube等の偏光関連デバイスのラインナップを充実させており、さらに、お客様からの様々な要求仕様に基づき、特性、サイズ等を種々カスタマイズして開発・試作・販売を進めております。
液晶を利用する分野、セキュリティカメラや画像処理装置の分野、レーザー利用分野等におけるレーザー干渉計、測長・距離測定機、レーザー加工機、偏光分析機器、アイソレータ等への応用・活用が期待されます。

「用語解説」
偏光子:
特定の一つの方向のみに振動する光だけを透過し、それ以外の方向に振動する光を遮断する性質を持つ光学素子です。
PBS:
偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter : PBS)は、入射光をP偏光とS偏光とに分離する光学素子です。一般的には、平板ガラスのプレートタイプと直角プリズムを合わせたキューブタイプがあり、スプリット面に誘電体多層膜コートが施されています。
干渉計:
光源から出た光を2つ以上の光に分割し、別々の光路を通ったあと再び重ね合わせ、光路差により発生する干渉縞(光の干渉によって生じる縞模様)を捉え、これを解析して被検体の表面形状や透過波面形状を求める装置です。
アイソレータ:
磁気光学における「ファラデー効果」を応用し、光を一方向だけに透過して、途中で反射して戻ってくる光を遮断する役割を持った光学素子です。戻ってきたレーザー光によってレーザー光源が損傷するのを防止するためなどに使用されます。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01221] S1007ZFX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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