アルメタックス株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)

(1) 業績

当期のわが国経済は、デフレ脱却を目指す政府日銀による経済金融政策の継続、それに伴う円安効果によるインバウンド消費の増加や輸出産業の収益改善等により緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、年明けからは、アジア新興国の景気減速や原油価格の下落等により為替相場や株式市場が不安定に推移するなど、景気の先行きに一部不透明な状況が生じました。
一方、当期の国内住宅建材市場は、消費税問題の影響をうけ新設住宅の着工戸数が大きく減少した前年同期に比べ、着工戸数は増加に転じたものの僅かな増加に止まった結果、大きく回復するには至りませんでした。
そのような状況のなか、当社の経営成績は、防火用サッシを中心とした新製品の上梓を積極的に行ったことにより、主力製品である新設戸建住宅用建材及びリフォーム用住宅建材の受注は堅調に推移いたしました。
その結果、売上高については、115億6千1百万円(前年同期比17.5%増)となりました。利益面につきましても、営業利益で3億9千2百万円(前年同期比66.4%増)、経常利益で4億6千3百万円(前年同期比47.9%増)、当期純利益は3億5百万円(前年同期比53.6%増)となり、前年同期に比べ増収増益となりました。
次期におきましては、新製品の開発を積極的に行うこと等により事業のさらなる強化を図るとともに、引続き購入資材の見直しや管理部門を含めた総コストの削減を進めてまいります。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「現金」という)は、12億6千8百万円となり、前年同期に比し4億7千9百万円の減少となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、主に税引前当期純利益が1億4千8百万円増加したこと、仕入債務の増加により支払が1億8千4百万円減少したこと、売上債権の増加により回収が9億5千6百万円減少したことにより、4億5千1百万円減少いたしました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、主に投資有価証券の取得による支出が3億9千7百万円増加したことにより、3億1千4百万円減少いたしました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、主に配当金の支払額が7千1百万円減少したことにより、7千2百万円増加いたしました。