有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D9WP
ブライトパス・バイオ株式会社 沿革 (2018年3月期)
当社及び当社子会社(以下「当社グループ」といいます。)は、がん治療における手術・放射線療法・化学療法に次ぐ「第4の治療法」として、アンメット・メディカル・ニーズ(未だに有効な治療方法がない医療ニーズ)を満たす新規がん治療薬となりうる「がん免疫治療薬」の開発を行っております。当社グループの事業は、学校法人久留米大学(以下「久留米大学」)医学部の伊東恭悟教授(現 久留米大学がんワクチンセンター長)らが1992年から先駆的に実施したがんペプチドワクチンの基礎研究及び臨床研究の成果を、2003年の設立とともに承継したところから出発しました。
承継したがんペプチドワクチン・シードは、ITK-1として、去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とする第Ⅰ相臨床試験が2006年1月に開始されました。ITK-1の第Ⅰ相臨床試験及びその継続投与試験は2009年7月に完了し、多額な開発資金を必要とする後期の臨床試験へ進むにあたって、2011年11月に富士フイルム株式会社への独占的ライセンス契約を締結しました。2013年6月に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験届が出されて前立腺がんを対象とするプラセボ対照第Ⅲ相二重盲検比較試験が始まり、当社はライセンスアウト後も富士フイルム株式会社から治験実施を委託され治験を進めておりましたが、2018年5月に開鍵(キーオープン)を行った結果、主要評価項目を達成することができませんでした。
2015年10月に米国FDA(米国食品医薬品局)に治験申請(IND)を行い、米国で開発を進めるがんペプチドワクチンGRN-1201は、ITK-1とは異なり免疫チェックポイント阻害剤と併用する複合的がん免疫療法です。メラノーマ(悪性黒色腫)を対象に単剤で第Ⅰ相臨床試験を実施中で、2017年1月に非小細胞肺がんを対象に免疫チェックポイント阻害剤と併用する第Ⅱ相臨床試験を開始いたしました。
2016年8月には、本格的な自社創製シーズの開発と、他研究機関との共同研究の拠点として、川崎市殿町地区のライフイノベーションセンター内に川崎創薬研究所を設置し、免疫調整因子を標的とする抗体医薬の分野に研究領域を拡大しており、さらに、2016年10月以降は、細胞医薬の分野にも研究領域を拡げて、パイプラインの拡充・新薬の開発を進めております。
2017年7月には、がん免疫治療薬分野における最先端のサイエンスを追及し研究領域を拡大・推進していく意思として、会社名を「ブライトパス・バイオ株式会社」に変更いたしました。
年 月 | 変遷の内容 |
2003年5月 | 福岡県久留米市旭町67番地に当社設立(資本金10,000千円) |
2006年1月 | ITK-1の去勢抵抗性前立腺がんに対する第Ⅰ相臨床試験を開始 |
2008年11月 | 本社を福岡県久留米市百年公園1番1号に移転 |
2009年6月 | 東京支社を東京都文京区本郷に設置 |
2009年7月 | ITK-1の膠芽腫及び去勢抵抗性前立腺がんに対する第Ⅰ相臨床試験継続投与試験が完了 |
2011年11月 | 富士フイルム株式会社とITK-1に関する独占的ライセンス契約を締結 |
2013年6月 | ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験を開始 |
2014年10月 | 東京支社を東京都千代田区麹町に移転 |
2015年6月 | ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験の中間解析の結果、最終解析における主要評価項目達成の見込みが一定以上あることが示され、効果安全性評価委員会が計画通りの試験継続を推奨 |
2015年10月 | GRN-1201のメラノーマ(悪性黒色腫)患者に対する第Ⅰ相臨床試験を開始 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 | |
2016年8月 | 神奈川県川崎市殿町地区に川崎創薬研究所を開所 |
2017年1月 | GRN-1201の免疫チェックポイント阻害剤との併用による非小細胞肺がんに対する米国での第Ⅱ相臨床試験を開始 |
2017年7月 | 会社名をブライトパス・バイオ株式会社(BrightPath Biotherapeutics Co., Ltd.)に変更 |
2018年5月 | ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験の開鍵(キーオープン)を実施 |
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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