有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100APYP
株式会社パイオラックス 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。
現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、及び子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、619百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。
自動車関連等では、
(1)精密ばね関連
従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注いできました。更に、これらの取組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリットの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。
(2)工業用ファスナー関連
原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。
また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取組みにも積極的に取組んでいます。
利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。
低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。
(3)小型ユニット関連
車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。
(4)燃料系関連
樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けており、それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。
金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進め、採用が拡大されつつ有ります。
環境問題に対しては、2K部品やハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。
(5)その他
EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、国内での拡販、海外での生産も進めています。
環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。
製品価格の低減として海外廉価材の採用を検討しています。金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。
以上自動車関連に関わる研究開発費は、564百万円であります。
医療機器関連では、2016年度に製品化したのは以下の4製品です。
(1)ライトハウス;血管内手術用デバイスで、抗ガン剤を注入したり塞栓コイルを目的の位置に留置したりするためのマイクロカテーテル。
(2)Ti-Niガイドワイヤ(SHIRUBE);透析ができなくなった血管を広げて血流を改善する手技に使用する、狭窄部の突破性を備えたガイドワイヤ。
(3)NB-ブレード;消化器分野のデバイスで、狭くなった胆道に挿入し、胆汁を排液するデバイスとして、復元性に優れた構造を持つ経鼻胆管ドレナージカテーテル。
(4)ボーンマスター;脳神経外科分野で、患者様の骨の欠損に合わせ3Dプリンターで形状を設計するカスタムメイド人口骨。
ガイドワイヤやカテーテルの基盤技術となる表面処理に関して、外部研究機関との共同研究を継続しながら製品への応用を図っております。また、産官学共同開発として3年間「選択的機能を有したカテーテルの開発」に取組んで参りましたが開発期間が終了し、2017年度に製品化する予定です。
以上医療機器関連に関わる研究開発費は、54百万円であります。
現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、及び子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、619百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。
自動車関連等では、
(1)精密ばね関連
従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注いできました。更に、これらの取組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリットの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。
(2)工業用ファスナー関連
原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。
また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取組みにも積極的に取組んでいます。
利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。
低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。
(3)小型ユニット関連
車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。
(4)燃料系関連
樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けており、それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。
金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進め、採用が拡大されつつ有ります。
環境問題に対しては、2K部品やハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。
(5)その他
EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、国内での拡販、海外での生産も進めています。
環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。
製品価格の低減として海外廉価材の採用を検討しています。金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。
以上自動車関連に関わる研究開発費は、564百万円であります。
医療機器関連では、2016年度に製品化したのは以下の4製品です。
(1)ライトハウス;血管内手術用デバイスで、抗ガン剤を注入したり塞栓コイルを目的の位置に留置したりするためのマイクロカテーテル。
(2)Ti-Niガイドワイヤ(SHIRUBE);透析ができなくなった血管を広げて血流を改善する手技に使用する、狭窄部の突破性を備えたガイドワイヤ。
(3)NB-ブレード;消化器分野のデバイスで、狭くなった胆道に挿入し、胆汁を排液するデバイスとして、復元性に優れた構造を持つ経鼻胆管ドレナージカテーテル。
(4)ボーンマスター;脳神経外科分野で、患者様の骨の欠損に合わせ3Dプリンターで形状を設計するカスタムメイド人口骨。
ガイドワイヤやカテーテルの基盤技術となる表面処理に関して、外部研究機関との共同研究を継続しながら製品への応用を図っております。また、産官学共同開発として3年間「選択的機能を有したカテーテルの開発」に取組んで参りましたが開発期間が終了し、2017年度に製品化する予定です。
以上医療機器関連に関わる研究開発費は、54百万円であります。
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