有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AJ66
オカダアイヨン株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、油圧ショベルの先端に取付け、土木建設、解体、スクラップ処理、産業廃棄物処理、砕石等の作業に使用する各種建設機械アタッチメント並びに資源リサイクル分野における各種破砕処理機(特に木材破砕機)を2つの柱として、これらの分野における専門メーカーとしての豊富な経験と技術の蓄積をもとに優れた商品を開発することを基本方針としております。
国内、海外の各営業拠点からの顧客ニーズ、市場動向の情報等をもとに、新商品具体化の研究開発を推進すると共に成熟期にある商品群については、その高品位化、高品質化、高付加価値化を目指し、競争力のある商品開発をテーマに取り組んでおります。
当社グループの研究開発活動は、国内セグメント、海外セグメントに区別せず実施しております。
なお、研究開発は大阪本社と㈱アイヨンテック朝霞工場の2拠点で行っており、当連結会計年度の研究開発費は71,786千円であります。
(1) TOPシリーズ油圧ブレーカ
当社グループの油圧ブレーカは、市場ニーズに応え小型のTOP-11より、超大型のOKADA10000、新型のTOP-Vシリーズ、超低騒音のSシリーズなど27機種を展開し、お客様の様々なニーズに対応しております。2017年度は、世界統一モデルの開発に着手し、20tクラスのTOP-205Jの発売を予定しております。国内市場におきましては、ブレーカ市場は横ばい状態にありますが、世界規模では油圧ブレーカの市場規模は大きく、当社グループと致しましてもMADE IN JAPANの油圧ブレーカの世界モデルを開発し、全世界に投入してまいります。
(2) サイレントTS-Wクラッシャー・TS-Wカッター
多くのさまざまな解体現場で好評を得ております大割機TS-Wシリーズについては、超小型機種TS-W250から超大型機種TS-W2200Vまでの13機種を、開閉スピードがアップし、耐久力を向上させたTS-WBシリーズへ順次モデルチェンジしシリーズ拡幅を進めております。これにより作業効率のさらなる向上と顧客ニーズへのきめ細かい対応が実現できました。
また、鉄骨カッターのTS-Wカッターシリーズも好評を得ております。大型切断機のTS-W720CVとTS-W820CVは大規模解体現場で活躍していますが、今回、鉄骨の切断がストレスなく行える新機構のアーク刃を採用した新型カッターTS-S430CとTS-S550Cに30~40tショベルに装着可能なTS-S660Cが加わりました。またクロスカッター刃を採用し幅の広い鋼材も切断可能なクロスカッターも従来のTS-W650XCVに加え30~40tショベルに装着可能な大型のTS-W900XCVが加わり作業効率向上に寄与しております。昨年発売を開始したSRC構造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)の建物解体に適したTSRC-1300V・TSRC-1000Vも好評でシリーズ化の拡大を望む声にも今後応えてまいります。さらに、高強度の建物解体や油圧ショベルの大型化に対応したクラッシャーとカッターの開発を進めており、取り付けショベルクラス100t以上と国内外でも最大級の鉄骨カッターTS-WB1000CV及びクラッシャーTS-WB2400Vも完成し各地で好評を頂いております。
また、定番の20tショベル用でも、好評のアーク刃を採用したWシリンダタイプの新型カッターTS-WB600CVの試作機がテストを重ねており間もなく市場投入できる見込みです。
(3) アタッチメント旋回方式 ARTS(アーツ)&電磁切換え式
当社独自の旋回配管が不要なアタッチメント旋回方式ARTS(Advanced Rotating Technical System)を開発後、当社旋回型アタッチメントの多機種に採用し多くのユーザーに高評価を得ております。今回さらに次世代のアタッチメント旋回方式とし、ASGシリーズ(旋回式摑み機)12tクラスの作動油圧回路をブレーカ配管回路での旋回、開閉の複合操作を可能にしたグラップルASG130Rを開発しました。今後もシリーズ化に向けて検討してまいります。
(4) サイレントコワリクン
再生コンクリートプラントや解体現場等の小割作業において国内トップシェアを誇るサイレントコワリクンシリーズOSC-200A(20t~25tショベル装着可能)のモデルチェンジをしました。ユーザーの要望と意見を更に設計に取り入れ耐磨耗性に優れ破砕効率を向上させたOSC-200Bを後継機種として開発しました。今後も国内外の現場ニーズに素早く対応した開発を進めてまいります。
(5) サイレントTS-Sカッター
鉄骨カッターTS-Sシリーズとして切断がストレスなく行える新機構のアーク刃を採用したTS-Sカッターに6t~9tのショベルに装着可能なTS-S320を開発し、これにより6t~40tクラスのショベル装着可能なシリーズ化となりました。更に現在、ミニショベルに装着可能なSカッターの開発を進めております。
(6) アイヨンカプラー
油圧ショベルの大型化に伴い、アタッチメントを交換するときには重い取付けピンを抜き差しするため、危険を伴う作業で多くの時間が必要でした。当社では短時間で安全にアタッチメントの交換が行える、30~100tショベル用のアイヨンカプラーSEシリーズ3機種を開発いたしました。さらに現場環境の改善、安全性の向上と省力化を目指す商品の開発を進めてまいります。また大型化に対応した200tショベル用の新機種SE2000も完成いたしました。今後更なるシリーズ化の拡大に努めてまいります。
(7) 室内解体機
室内解体の分野では人力に頼るベビークラッシャーやハンドブレーカが解体の主体ですが、将来的に労働力不足になり機械化の需要が予測されます。当社は将来を見据え得意分野のアタッチメントを含めミニショベルとのコンプリート化として開発し今回、環境展にて参考出展しました。お客様の反響も多く今後テストを重ね商品化に向けて開発を進めてまいります。
国内、海外の各営業拠点からの顧客ニーズ、市場動向の情報等をもとに、新商品具体化の研究開発を推進すると共に成熟期にある商品群については、その高品位化、高品質化、高付加価値化を目指し、競争力のある商品開発をテーマに取り組んでおります。
当社グループの研究開発活動は、国内セグメント、海外セグメントに区別せず実施しております。
なお、研究開発は大阪本社と㈱アイヨンテック朝霞工場の2拠点で行っており、当連結会計年度の研究開発費は71,786千円であります。
(1) TOPシリーズ油圧ブレーカ
当社グループの油圧ブレーカは、市場ニーズに応え小型のTOP-11より、超大型のOKADA10000、新型のTOP-Vシリーズ、超低騒音のSシリーズなど27機種を展開し、お客様の様々なニーズに対応しております。2017年度は、世界統一モデルの開発に着手し、20tクラスのTOP-205Jの発売を予定しております。国内市場におきましては、ブレーカ市場は横ばい状態にありますが、世界規模では油圧ブレーカの市場規模は大きく、当社グループと致しましてもMADE IN JAPANの油圧ブレーカの世界モデルを開発し、全世界に投入してまいります。
(2) サイレントTS-Wクラッシャー・TS-Wカッター
多くのさまざまな解体現場で好評を得ております大割機TS-Wシリーズについては、超小型機種TS-W250から超大型機種TS-W2200Vまでの13機種を、開閉スピードがアップし、耐久力を向上させたTS-WBシリーズへ順次モデルチェンジしシリーズ拡幅を進めております。これにより作業効率のさらなる向上と顧客ニーズへのきめ細かい対応が実現できました。
また、鉄骨カッターのTS-Wカッターシリーズも好評を得ております。大型切断機のTS-W720CVとTS-W820CVは大規模解体現場で活躍していますが、今回、鉄骨の切断がストレスなく行える新機構のアーク刃を採用した新型カッターTS-S430CとTS-S550Cに30~40tショベルに装着可能なTS-S660Cが加わりました。またクロスカッター刃を採用し幅の広い鋼材も切断可能なクロスカッターも従来のTS-W650XCVに加え30~40tショベルに装着可能な大型のTS-W900XCVが加わり作業効率向上に寄与しております。昨年発売を開始したSRC構造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)の建物解体に適したTSRC-1300V・TSRC-1000Vも好評でシリーズ化の拡大を望む声にも今後応えてまいります。さらに、高強度の建物解体や油圧ショベルの大型化に対応したクラッシャーとカッターの開発を進めており、取り付けショベルクラス100t以上と国内外でも最大級の鉄骨カッターTS-WB1000CV及びクラッシャーTS-WB2400Vも完成し各地で好評を頂いております。
また、定番の20tショベル用でも、好評のアーク刃を採用したWシリンダタイプの新型カッターTS-WB600CVの試作機がテストを重ねており間もなく市場投入できる見込みです。
(3) アタッチメント旋回方式 ARTS(アーツ)&電磁切換え式
当社独自の旋回配管が不要なアタッチメント旋回方式ARTS(Advanced Rotating Technical System)を開発後、当社旋回型アタッチメントの多機種に採用し多くのユーザーに高評価を得ております。今回さらに次世代のアタッチメント旋回方式とし、ASGシリーズ(旋回式摑み機)12tクラスの作動油圧回路をブレーカ配管回路での旋回、開閉の複合操作を可能にしたグラップルASG130Rを開発しました。今後もシリーズ化に向けて検討してまいります。
(4) サイレントコワリクン
再生コンクリートプラントや解体現場等の小割作業において国内トップシェアを誇るサイレントコワリクンシリーズOSC-200A(20t~25tショベル装着可能)のモデルチェンジをしました。ユーザーの要望と意見を更に設計に取り入れ耐磨耗性に優れ破砕効率を向上させたOSC-200Bを後継機種として開発しました。今後も国内外の現場ニーズに素早く対応した開発を進めてまいります。
(5) サイレントTS-Sカッター
鉄骨カッターTS-Sシリーズとして切断がストレスなく行える新機構のアーク刃を採用したTS-Sカッターに6t~9tのショベルに装着可能なTS-S320を開発し、これにより6t~40tクラスのショベル装着可能なシリーズ化となりました。更に現在、ミニショベルに装着可能なSカッターの開発を進めております。
(6) アイヨンカプラー
油圧ショベルの大型化に伴い、アタッチメントを交換するときには重い取付けピンを抜き差しするため、危険を伴う作業で多くの時間が必要でした。当社では短時間で安全にアタッチメントの交換が行える、30~100tショベル用のアイヨンカプラーSEシリーズ3機種を開発いたしました。さらに現場環境の改善、安全性の向上と省力化を目指す商品の開発を進めてまいります。また大型化に対応した200tショベル用の新機種SE2000も完成いたしました。今後更なるシリーズ化の拡大に努めてまいります。
(7) 室内解体機
室内解体の分野では人力に頼るベビークラッシャーやハンドブレーカが解体の主体ですが、将来的に労働力不足になり機械化の需要が予測されます。当社は将来を見据え得意分野のアタッチメントを含めミニショベルとのコンプリート化として開発し今回、環境展にて参考出展しました。お客様の反響も多く今後テストを重ね商品化に向けて開発を進めてまいります。
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