株式会社神鋼環境ソリューション 研究開発活動 (2017年3月期)

当社グループは、技術開発センターを核として、各事業部門との緊密な連携を保ちながら、新製品、新技術並びに全社共通の基盤技術についての研究開発を行っております。
当連結会計年度の研究開発に係る費用は、1,421百万円であります。
セグメントごとの研究開発費は、水処理関連事業が424百万円、廃棄物処理関連事業が356百万円、化学・食品機械関連事業が84百万円であります。また、各セグメント共通の研究費用は556百万円であります。

①水処理関連事業
水処理分野では、下水汚泥から得られたバイオガスを原料にして水素を製造する技術の開発を開始しました。また、これまで研究開発を進めてきた当社固有のユーグレナを食品原料として供給開始しました。

②廃棄物処理関連事業
ごみ処理分野では、廃棄物発電の高効率化を達成するために廃熱ボイラの高温高圧化の開発に取り組み、実機でのボイラ過熱器管材料の耐食性評価試験を実施しました。その結果、当社流動床炉においては従来より高温高圧の蒸気条件が採用可能となりました。

③化学・食品機械関連事業
化学・食品機械関連分野では、グラスライニング製機器について、業界をリードする機能性グラスの改良、洗浄技術の開発などに取り組み、差別化技術を磨きました。また、無摺動コンタミフリー撹拌装置「スイングスター」の大型化に取り組み、商品ラインナップの充実を図っています。