株式会社エスティック 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)

(1) 財政状態
①資産の部
当連結会計年度末における資産合計は5,397百万円と前連結会計年度末比605百万円の増加となりました。増加の主な内訳は、現金及び預金126百万円、受取手形及び売掛金476百万円であります。

②負債の部
当連結会計年度末の負債は、794百万円と前連結会計年度末比114百万円の増加となりました。増加の主な内訳は、未払法人税等60百万円、未払消費税等22百万円、退職給付に係る負債21百万円であります。

③純資産の部
当連結会計年度末の純資産は、4,602百万円と前連結会計年度末比490百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が503百万円増加した一方、為替換算調整勘定が16百万円減少したためであります。

(2) 経営成績
①売上高
当連結会計年度における売上高は4,136百万円と前年同期比562百万円(15.8%)の増収となりました。
主な製品別の売上高につきましては、ナットランナの売上高は1,035百万円と前年同期比41百万円(4.1%)の増収、ハンドナットランナの売上高は2,117百万円と前年同期比545百万円(34.7%)の増収、サーボプレスの売上高は100百万円と前年同期比17百万円(14.7%)の減収、ネジ締付装置の売上高は690百万円と前年同期比41百万円(5.7%)の減収となりました。

②営業利益
売上高の増収により売上総利益が1,705百万円と前年同期比314百万円(22.6%)の増益となり、販売費及び一般管理費については、789百万円と前年同期比40百万円(5.5%)の増加となった結果、営業利益は、915百万円と前年同期比273百万円(42.7%)の増益となりました。

③経常利益
持分法による投資利益27百万円などにより、経常利益は929百万円と前年同期比234百万円(33.8%)の増益となりました。

④親会社株主に帰属する当期純利益
法人税等の計上が336百万円あり、親会社株主に帰属する当期純利益は598百万円と前年同期比140百万円(30.6%)の増益となりました。


(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の製品は、生産設備の一部を構成しておりますので、設備投資の動向の影響は少なからず受けます。このため、自動車生産設備以外に売上を分散すること及び海外売上の拡大により設備投資の動向の影響を出来るだけ少なくするよう対応に努めております。

(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは126百万円の増加となり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は745百万円となりました。
これは、営業活動によるキャッシュ・フローが335百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが116百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが95百万円の支出となったことなどによるものであります。