星和電機株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)

当社グループでは「省エネルギー」と「人と環境を考えたものづくり」を基本として、各分野にわたって「環境配慮」をキーワードにした研究開発に取り組んでおり、今後の事業の中心となる製品の研究開発を進めております。
研究スタッフはグループ全員で62名であり、これは従業員の10.8%に当たっております。
当連結会計年度におけるセグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は2億59百万円となっております。
(情報機器事業)
情報機器事業では、一般国道向けに、カメラ映像取得と交通遮断機制御の一体システムを開発し納入いたしました。また製品展開を図るべく情報機器における装置故障に関する予防保全に関する手法を研究開発しております。
今後も、情報板の表示部改善およびリチウム電池利用の無停電電源の改良にも取り組み、更なる高性能、付加価値のある道路情報板システムの構築に注力してまいります。
(照明機器事業)
照明機器事業では、民需向けにHf蛍光灯の代替製品である防水形LED灯器具シリーズをラインアップしました。官需向けには、従来よりも軽量かつ省エネ化したLED道路灯のリニューアルを図りました。
海外市場向けには、グローバル展開の取り組みとして防爆の国際認証であるIECExシステムを取得した防爆形LED灯器具を開発いたしました。
LEDモジュール分野では、車両向けにグレアを抑えより暖かな空間演出が可能な間接照明の開発、リリースを行いました。また、軽量、小型、防水をキーワードに、作業現場、パーキングなど様々な場面で活躍できるモジュール製品の拡充を行いました。
今後も国内市場、海外市場とも照明器具のLED化やエネルギーマネジメントシステムの動向を先取りした商品・技術開発を進めてまいります。
(コンポーネント事業)
コンポーネント事業では、電磁波環境部品分野で、モバイル機器の高性能、小型化に対応した「ウレタンガスケット」、ならびにフレキシブル基板に対応する「シールドフィルム」、「電磁波制御材」をリリースしました。
産業用配線保護機材分野では、市場の多様性に応えるため、金属製防水コネクタ「メタルケーブルグランド」を開発しました。
熱対策部品分野では、電力盤や交通制御盤、監視カメラなど屋外設置機器の太陽光による輻射熱の対策として、濃色遮熱塗料を開発しました。特殊遮熱フィラーの配合により機器内部温度上昇を抑制し、信頼性向上・長寿命化を実現しました。
今後も設計・評価技術、品質の向上を図り、新製品の開発に取り組んで参ります。
(その他の事業)
特筆すべき研究開発活動はありません。