有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ALSA
日野自動車株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」ことを使命とし、「技術の継承と革新を続け、より高い技術の開発に取組み、世界の人々から信頼される商品やサービスを提供する」ことを基本理念とし、時代の変化を的確に捉え、社会との調和を図り、安全で環境に優しい商品や質の高いサービスを提供するため、積極的な研究開発活動を行っております。
当社の研究開発は、当社を中心に、子会社をはじめとする関係各社との緊密な連携のもとで推進されております。また、基礎研究分野において、技術研究所を中心として環境、安全、材料などの分野における研究開発に取り組んでおります。
当社は、環境や安全に対する取組みに加え、耐久性や燃費などの性能向上、プロダクト・ライフサイクル・コストの低減など、より良い商品とサービスを世界の人々に提供する為に商品・技術開発を行っております。
セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
(日本)
[最近の新製品]
1)小型トラック「日野デュトロ」を改良して、2016年5月6日に発売しました。
当社は、安全装備を標準装備として普及を促進することが交通事故削減に効果的と考え、従来より標準装備化を推進してきましたが、今回の改良では、新たに衝突被害軽減ブレーキ「PCS※1」及び「車線逸脱警報」を標準装備とした車型※2を設定し、既に標準装備としている車両安定制御システム「VSC※3」や「電動パーキングブレーキ※4」とあわせて、安全装備の一層の充実を図りました。
PCS装着車の設定に伴い、標準幅キャブ車のフロントバンパーのデザインを変更しています。
今回発売した「日野デュトロ」のディーゼル車及びハイブリッド車は、ASV減税※5又はエコカー減税※6の対象となります。
※1 PCS=Pre Crash Safety。「PCS」はトヨタ自動車㈱の登録商標です。
※2 標準幅キャブ、車両総重量5t未満、2WDのディーゼル車のカーゴ車型に標準装備。
※3 VSC=Vehicle Stability Control。LPG車には設定なし。「VSC」はトヨタ自動車㈱の登録商標です。
※4 「電動パーキングブレーキ」はダブルキャブ・ルートバン・LPG車には設定なし。
※5 ASV減税:先進安全自動車(ASV)技術を備えるトラック・バスについて自動車取得税、自動車重量税を軽減する特例措置。PCSとVSCを両方装備している場合は、取得税については取得価額から525万円控除、重量税は75%減税、VSCのみの場合は取得税については取得価額から350万円控除、重量税は50%減税となります。排出ガス記号「TDG-」の車型はASV減税のみ対象です。
※6 エコカー減税:ディーゼル車は取得税40%、重量税25%の減税、ハイブリッド車は取得税、重量税ともに免税となります。
2)中型路線バス「日野レインボーⅡ」をモデルチェンジし、「日野レインボー」として2016年5月6日に発売しました。
今回モデルチェンジした「日野レインボー」は、AMT(機械式自動変速機)の採用と新開発のボデーによる軽量化により全車で重量車燃費基準を達成しています。
また従来はホイールベース間の優先席下に設置していた燃料タンクをタイヤハウス部に移設し、燃料タンク位置による制約から横向きだった優先席を前向きにすることで立ち座りのしやすさと、通路の通過性を向上させました。あわせて新型客席シートの採用や室内灯のLED化などにより乗客の利便性、快適性を向上させています。さらに設置の簡単な車いす用スロープや車いす固定装置を採用し、車いすの乗客にも優しいバスとしました。
3)小型バス「日野リエッセⅡ」をモデルチェンジして、2017年1月6日に発売しました。
今回のモデルチェンジではボデーデザインを一新するとともに、VSC※1を全車に標準装備とし、あわせてボデー剛性を強化して安全性を向上させました。
洗練された新デザインとなったボデーは全幅を45mm、全高を55mm拡大、窓も大きくなりました。これにより室内も広くなり、ゆとりと開放感あふれる客室空間を実現しています。VSCは、ブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールしてスピンや横転の抑止に効果を発揮、TRC※2も備えており滑りやすい路面でも駆動力を確保します。またボデー剛性強化により万一の横転時等の客室空間の確保に配慮しました。
運転席まわりも計器盤の各機能をドライバー側に傾けたラウンド配置で操作しやすい運転環境とし、安全運転をサポートします。
新型日野リエッセⅡのうち車両総重量が5トンを超える車型は、VSCの標準装備によりASV減税※3の対象に、また110kW(150PS)エンジン搭載のマニュアルトランスミッション車はエコカー減税※4の対象になります。
※1 VSC=Vehicle Stability Control。「VSC」はトヨタ自動車㈱の登録商標です。
※2 TRC=Traction Control。「TRC」はトヨタ自動車㈱の登録商標です。
※3 ASV減税:先進安全自動車(ASV)技術を備えるトラック・バスについて自動車取得税、自動車重量税を軽減する特例措置。VSCを装備している場合、取得税については取得価額から350万円控除、重量税は50%減税となります。
※4 エコカー減税:2015年度燃費基準+5%達成車は取得税40%、重量税25%の減税となります。ASV減税とエコカー減税は併用できません。
[最近の主な成果]
先進安全技術の採用
(1) 今回新たに「日野デュトロ」に装着車型を設定したPCS※1は、フロントバンパー中央に装着したミリ波レーダーに加え、フロントウインドウの上部中央に単眼カメラを装備しており、歩行者を検知することが可能で、低速で走行する先行車や、歩行者を含む停止障害物に対して衝突回避又は衝突被害軽減を支援します。また単眼カメラは車線逸脱警報の車線認識センサーとしても機能します。
(2) 「日野レインボー」に搭載したエンジンは排気量5.193Lと小排気量でありながら2ステージターボにより低回転から高トルクを発揮し、十分な動力性能を確保しながら低燃費を実現しています。また、新たに採用した6段AMTは、電子制御による自動変速でエンジンの燃費の良い領域を適切に使用することで燃費を向上させます。
※1 PCS=Pre Crash Safety。「PCS」はトヨタ自動車㈱の登録商標です。
以上、当連結会計年度の「日本」セグメントの研究開発費の総額は、630億61百万円であります。
(アジア)
該当事項はありません。
(その他)
該当事項はありません。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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