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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009Q0U

有価証券報告書抜粋 ヤマハ発動機株式会社 研究開発活動 (2016年12月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、その実現のために「モノ創りで輝き・存在感を発揮し続ける会社」として成長を続けるとともに、変化するお客様の夢を追求しています。信頼性に裏打ちされた心からの楽しさと、人を惹きつける洗練された個性を、先駆的で独創的な発想で実現する事をヤマハらしい技術開発と考え、その「ヤマハらしさ」を具現化した商品・技術を生み出していく事をミッションとしています。
「楽しい移動を創るパーソナルモビリティー」「人・地球・社会にやさしい知的な技術」「豊かな生活を創る」という3つの領域への挑戦を続け、特にエンジン技術、電子制御技術、車体・艇体技術の3つのコア技術を軸に積極的な研究開発活動を行っています。
また、ヤマハらしい「モノ」を届けることにより世界各地のお客さまと強く結び付くことを目指し、当社を中心にグローバルな研究開発体制を構築して、国内、海外関係会社との密接な連携のもとで研究開発活動を推進しています。

当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、949億円となりました。セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は次のとおりです。

〔二輪車〕
当連結会計年度の研究開発費は616億円となりました。主な成果は以下のとおりです。
・当社のスーパースポーツモデルであるRシリーズの一員としてAmerican International Motorcycle Expoで世界初公開した、ABSおよび加速時に後輪タイヤの駆動力を効率よく引き出すTCS(トラクションコントロールシステム)や、高性能サスペンションおよびブレーキパーツ、軽量アルミ製燃料タンク、スリムな新作CFマグネシウムダイキャスト製リアフレームなどを採用し、高いスポーツ性能をさらに進化させた「YZF-R6」の開発
・現行の250ccからモデルチェンジをし、グローバル展開を担える製品として、クラス最高レベルの加速性能と優れた環境性能を両立する新設計水冷「BLUE CORE」エンジンを搭載し、スポーティな走りを支える179kg軽量ボディとモーターサイクル型フロントフォーク、快適な運転を支援するABSやTCS、ヘルメットを2個収納できるシート下トランク、キーを取り出すことなくメインスイッチ操作が行えるスマートキーなどを装備し、MAXシリーズのDNAを継承しつつXMAXとしての進化を加えた新デザインの「XMAX 300」の開発
・当社の成長戦略を推進するLMW(リーニング・マルチ・ホイール)の第2弾として、2014年4月に当社初の市販マルチホイールコミューターとして導入した排気量125ccの「TRICITY 125」をベースとし、「もっと行動範囲を広げ、所有感を満たすNew Standard City Commuter」をコンセプトに、走りと燃費性能を両立する「BLUE CORE」エンジンと当社独自のLMW機構、剛性をアップした新設計フレームやフラットフットボード面積拡大によるゆったりした乗車ポジション、容量を拡大した23.5L収納トランクやDC電源ソケットを備える蓋付小物入れ、新採用のパーキングブレーキ、高級感を感じさせるLEDヘッドライト&ポジションランプなどを特徴とした「TRICITY 155」の開発
・「Street Almighty, Roadster BW'S」をコンセプトに、中高速性能に優れるエンジンや、ゆったりした居住性、オフロードテイストなブラッシュガード、前後ディスクブレーキ、タンデムグリップ付きリアキャリア、幅広オフロード風ブロックタイヤなどSUVテイストが楽しめる走行性とファッション性を高次元でバランスさせた「YW125X ビーウィズ」の開発
・ベトナムの20代女性向けの普及価格帯スクーターとして、走りと燃費・環境性能を両立する「BLUE CORE」エンジンを、陶磁器の艶感をイメージしたデザインの軽量ボディに搭載し、上級モデルには信号停車時などにエンジンが自動停止してガソリン消費量を節約する「ストップ&スタートシステム」を採用した125ccスクーターの新製品「Janus」の開発
・今後もスクーター販売の伸張が見込まれるインド市場へ向け、10代から20代の男性を中心に人気の現行「Cygnus Ray Z」の次世代モデルとして、現行モデルのコンセプトを受け継ぎながらも、彫が深く力強いフロントマスク、レイヤー感漂う直線ライン、スピーディさと抑揚感あるテールまわりなどをバランスさせトレンドに敏感な若者のニーズに応えるスタイリングが特色の「Cygnus Ray ZR」の開発
・インド市場の約6割を占める最大需要領域である100cc~125ccモーターサイクルカテゴリーに向けて、従来モデル比で約13%の燃費向上を実現した新開発の110cc「BLUE CORE」エンジンや、随所に軽量化技術を織り込んだボディによってコストパフォーマンスを高めたストリートモデル「Saluto RX」の開発


〔マリン〕
船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は119億円となりました。主な成果は以下のとおりです。
・徹底した軽量・コンパクト設計を進め、4ストローク船外機としては25馬力クラス最高レベルの軽量化を実現し、環境面では米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年度規制値、米国環境保護庁(EPA)の2010年度規制値、欧州連合マリンエンジン規制値(EU marine emissions standards)をクリアした「F25G」の開発
・日本国内では長さ3m未満の小型ボートに搭載する範囲において小型船舶操縦士免許が不要なことから、主に釣り愛好家の間で需要の高まっている2馬力(最高出力1.5kW未満)のポータブル船外機として、軽量・コンパクト、扱いやすさ、持ち運びのしやすさなどを高次元でバランスさせ、利便性を高めるとともに、振動対応や静粛性にも優れた性能を発揮する「F2B」の開発
・当社ウォータービークルのハイパフォーマンス・スポーツモデルとして、軽量化を追求した独自素材「ナノエクセル2」を採用した超軽量の艇体に、スーパーチャージャーを採用したSVHOエンジンを搭載し、また、独自の制御システム「RiDE」など当社の最新技術を注ぎ込んだ、圧倒的な加速性能とスピード性能、旋回性能に優れた「GP1800」の開発
・エントリー層にも扱いやすいサイズのハルに、3気筒4ストロークエンジン「TR-1」を搭載し、スポーツライディングやクルージングなど多彩なライディングが楽しめるウォータービークル「EX SERIES」の開発
・エンジンに経済性や環境性能、メンテンナンス性、スペース効率などに優位性を発揮する船外機を搭載するとともに、船外機操船制御システム「HELM MASTER」を国内で初めて採用したスポーツクルーザー「SR320FB」の開発
・スムーズかつ容易なシフト操作とスロットル操作を可能にする新開発のDBW(DRIVE BY WIRE)リモコンや、高級感あふれるエクステリアさらに本格的なウェイクボードを楽しむことのできる装備を採用したスポーツボートのフラッグシップ「242X E-SERIES」の開発
・FRP製船体の周囲にクッション性を高めるDチューブを取り付けたリブボート(FRPとチューブを組み合わせたもの)タイプを採用し、180馬力のマリンジェット専用エンジンと救難艇用に改良したジェット推進機を搭載し、機動力に優れ、スピード性能と波に強い走行性能を発揮する、自然災害や海難における救助活動を目的としたジェット救難艇「RE1800」の開発
・作業時と走行時の安定性、積載性の向上を図るとともに、次世代を担う若い漁業従事者にも期待されるスタイリッシュな外観デザインを採用し、有明海で圧倒的な支持を得るDWシリーズのフラッグシップモデルである海苔養殖専用漁船「DW-480-0A」の開発

〔特機〕
四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)、ゴルフカー、スノーモビル、発電機、汎用エンジン等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は105億円となりました。主な成果は以下のとおりです。
・「YXZ1000R」をベースに、モーターサイクルでも装備されているYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)でクラッチペダル操作を省略し、ハンドルを握ったまま変速操作が可能なパドルシフト採用のクラス初5速スポーツ・シフトマニュアル変速機や、「ドライブ」「リバース」「ニュートラル」のギアチェンジをスムーズに行える電動ギアセレクターなどを装備したROVピュアスポーツモデル「YXZ1000R SS」の開発
・新型キャブレターの採用を含めた吸排気系の見直しや、デジタル式点火システムの採用などにより、燃費、排出ガス浄化性を高め、燃料タンクを従来モデルの31Lから44Lへと大容量化したスノーモビル「VK540V」の開発
・北米向けを中心とした2人乗りゴルフカーを10年ぶりにモデルチェンジし、エンジン車においては電動車に迫る静粛性を追求した「DRIVE2」の開発
・日本国内向け5人乗りエンジンゴルフカーにFI(フューエルインジェクション)を搭載し、環境面への対応と燃費向上につなげた「G30As」及び「G31Aps」の開発
・汎用エンジンの最大市場である北米の芝刈り業界への参入を目的とし、外販用ヤマハ製汎用エンジンとしては初となるFI(フューエルインジェクション)と位相クランクを採用した、コンパクトで業界同クラス最大レベルの出力を実現したプロユース向けゼロターン乗用芝刈り機搭載専用のV型二気筒エンジン「MX825V-EFI」の開発


〔産業用機械・ロボット〕
サーフェスマウンター(※1)、産業用ロボット等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は44億円となりました。主な成果は以下のとおりです。
・ロータリーヘッドでありながら同時吸着が可能な新開発の超高速RS(Revolutionary Speed)ヘッドや、新型高速アルゴリズムの採用で制御を高速化したサーボモーターやZSフィーダーなどの相乗効果により、
世界最速(※2)となる20万CPHの卓越した搭載速度を可能にした「Z:TA-R YSM40R」の開発
・視野全域の高さを一括で3次元撮像する高速プロジェクタの応答性を高めるとともに、画像処理能力を向上させ3次元検査タクトを従来の当社高速タイプである「YSi-V 12M TypeS」比約25%高速化したハイエンド・ハイブリッド光学式外観検査装置 「YSi-V 12M TypeHS」の開発
・これまでロボットや周辺機器を制御するために、ロボットごとに必要とされていたコントローラを統合コントローラひとつにまとめ、ワーク搬送やハンドリング、画像認識から周辺機器制御といったシステム全体を包括的に協調、同期制御できる自動化システム「Advanced Robotics Automation Platform」の開発

※1 サーフェスマウンター:エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の電子部品を搭載する
生産設備
※2 2016年4月当社調べ

〔その他〕
電動アシスト自転車、自動車用エンジン、産業用無人ヘリコプター等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費の合計額は65億円となりました。主な成果は以下のとおりです。
・公益財団法人「日本自転車競技連盟」からの開発委託を受け、2015年12月に発売した電動アシストロードバイク「YPJ-R」をベースに、ペーサーとしての走行性能を実現する専用設定のドライブユニットやバッテリー、自転車部品を搭載し、時速50kmでの巡航が可能な自転車競技用先導車「YPJ-K」の開発
・スポーツ自転車の長所と電動アシスト機能のメリットを融合させたスポーツ自転車ブランド「YPJ」シリーズとして、様々な走行シーンをカバーするギヤ比のワイドレンジ化、リラックスした乗車姿勢をとることのできるフラットバーハンドルとエルゴノミックグリップ、快適性を重視した太めのタイヤなどを装備した電動アシストクロスバイク「YPJ-C」の開発
・ワイヤー内蔵型のスタイリッシュなオリジナルデザインアルミフレームや、バッテリーケースの大きさはそのままで8.7Ahから12.3Ahに約40%大容量化した新開発のリチウムイオンバッテリーを採用し、車両重量を軽量化し扱いやすさを向上させた「PAS Kiss mini un」「PAS Babby un」の開発
・現行「FAZER」に搭載して定評のある水平対向2気筒・FIエンジンの出力を向上し、また、空力特性の改善によりフライト時のエネルギーロスを低減させ、当社産業用無人ヘリコプター史上最大となる32Lの薬剤を搭載することができる産業用無人ヘリコプター「FAZER R」の開発

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02168] S1009Q0U)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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