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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AS0U

有価証券報告書抜粋 株式会社 島津製作所 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動は、主として当社が行っており、当社においては、先端的および基盤的な技術の研究開発、製品化技術の研究開発を総合的、有機的に連携させ、運営しています。すなわち、ライフサイエンステクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端技術研究活動の成果を生かし、基盤事業としての計測機器事業、医用機器事業、航空機器事業、産業機器事業に対する新製品開発を推進しています。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、92億9千6百万円であります。セグメントで見ますと、計測機器事業では39億6千2百万円、医用機器事業では17億9千万円、航空機器事業では6億2千万円、産業機器事業では6億5千7百万円であり、その他の事業では5千万円であります。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は22億1千4百万円であります。
当連結会計年度における主要な研究開発活動にはつぎのものがあります。


計測機器事業では、クロマト分析・質量分析装置、バイオ関連解析装置、光・X線分析装置、環境計測装置、試験検査・測定機器、光学デバイス・レーザ機器などの開発に注力しています。クロマト分析・質量分析装置として、超高感度検出器の採用と新設計のノイズ低減技術により、フェムトグラムオーダーでの定量分析が可能な、超高感度トリプル四重極型GCMSを開発しました。また、1台で液体クロマトグラフと超臨界液体クロマトグラフによる測定が可能な装置を開発し、作業効率を大幅に向上させました。液体クロマトグラフの用途を拡げる当社独自の技術(nSMOL法)を使用した前処理キットや、発酵食品の評価や脳神経系における生理機能解析など様々な分野で注目されているキラルアミノ酸を、誘導体化を必要とせず、わずか10分で高感度に一斉分析できるDLアミノ酸キットを開発しました。光・X線分析装置として、ドイツの連邦放射線防護庁(BfS)によって定められる安全認証「BfS型式認定」を取得したエネルギー分散型蛍光Ⅹ線分析装置を開発しました。これによってお客様はⅩ線に関する安全講習や監査を受ける必要がなくなり、運用上の負担を軽減できます。試験検査・測定機器として、固体高分子形燃料電池内部に直接挿入したプローブにより酸素濃度情報を高速に計測できるソフトウェアを搭載し、燃料電池内ガス拡散層の任意の位置の酸素濃度をリアルタイムでモニタできる、燃料電池酸素濃度可視化装置を開発しました。また、物体の表面付近を伝搬する超音波振動により発生した微小な変位を、専用のレーザ照明とカメラで可視化することで、鋼構造物やコンクリートにおける隠れた欠陥を検知できる非破壊検査技術について、京都大学との共同研究を行っています。


医用機器事業では、X線TV・撮影システム、血管撮影システム、PET/CTシステムなどの開発に注力しています。X線TV・撮影システムとして、本体と画像処理ユニットの連動により、一定時間操作が無い場合の電源オフ機能や、充電タイミングの通知などの電源管理機能を備えたデジタル式回診用X線撮影装置を開発しました。お客様の用途に合わせて多種多様なワイヤレスFPD(フラットパネル検出器)を選ぶことが可能です。血管撮影システムとして、血管造影においてアーチファクト(虚像)をリアルタイムで自動補正する技術と、心臓カテーテル治療(PCI)においてⅩ線照射量を増加させずにステントなどの視認性を向上させるアプリケーションを開発しました。これによって、使用する造影剤の減量や検査時間の短縮が可能になります。また、乳がんの手術において、がん細胞の転移を診断する際に必要となる組織表面下の直径数mmのセンチネルリンパ節の位置同定を容易にする近赤外カメラシステムを開発しました。


航空機器事業では、航空機搭載機器などの開発に注力しています。航空機搭載機器関連では、航空機に搭載される装備品が電動化される動きに対応するべく、電動アクチュエータや電子機器の冷却システムに関する研究を行っています。


産業機器事業では、産業機械、油圧機器などの開発に注力しています。油圧機器関連では、2016年11月から研究開発や試作品製作専用の設備などを多数導入した新棟が稼働し、油圧ギヤポンプやパワーパッケージ、コントロールバルブなどの研究開発・生産技術開発の推進、試験・評価期間の短縮、品質向上を図っていきます。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02265] S100AS0U)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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