有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AQTA
長野計器株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動には、新規事業を目指した技術開発及び製品開発と、既存分野における製品開発及び改良・改善業務があります。
当社の研究開発及び新規技術開発を伴う製品開発はFBG事業部と技術本部(技術開発部)が担当し、新型圧力センサ素子、各種産業向圧力センサとその応用製品、圧力計、システム製品などの製品開発は、技術本部内の各部門(4部門)が担当しております。また、車載用圧力センサ開発は車載センサ技術部が担当しております。
子会社においては、圧力制御機器、計測制御機器及び車載用圧力センサの研究開発活動を推進致しました。
当社グループにおける研究開発スタッフは202名で、当連結会計年度の研究開発費は15億7百万円となりました。
この期間の研究開発活動のトピックスとして、光計測技術分野では、老朽化などで大きな社会問題となっているインフラ構造物に対するモニタリングの社会実装と、新たな産業につながる市場の創生を目指して進められている、国土交通省主導の現場実証プロジェクトに参画し、新事業の構築に向けて注力しております。
次世代新型センサに関する基礎研究では、市場のニーズや成長分野の予測に基づき、数種類のセンサ素子開発を提案し、そのロードマップを明確にして開発を推進致しました。この内、セラミック基板型センサ素子は実用化設計・信頼性評価段階を経て一部の生産に入りました。また、IoT(internet of things)を考慮したワイヤレス型圧力センサのコンセプト開発にも着手しております。
新型センサ素子についても、大学を含めた公的研究機関及び海外センサメーカーと連携して効率的な開発を推進致しました。
工業計測分野では、食品、薬品、化粧品用途向けに、構造の最適化を行った圧力計や圧力センサの製品化開発を行い、圧力計測機器専業メーカーの強みを活かした製品強化とラインナップを推進致しました。
また、将来を見据えて水素利用に係るセンサ応用製品、汎用機械用途の応用製品開発を推進致しました。
並行して、半導体産業向け小型圧力トランスミッタや圧力スイッチの仕様拡充を推進致しました。
車載用圧力センサ分野では、関係会社と協業してトランスミッション用圧力センサの開発を推進致しました。
加えて、車載・一般産業用途の数量拡大を目指し、セラミック基板型センサ素子を応用した低コストエアコン用圧力センサの生産準備を推進致しました。
建設機械用途では、次期モデルで要望されている低価格圧力センサの製品化開発を推進致しました。
製造技術面では、「為替リスク回避」及び「特徴的なセンサ製造技術獲得」を考慮してドイツ国内に半製品製造工場を設立し、一部の操業を開始致しました。
計測制御機器分野では、これまでリークテスタを使用していない医薬包装分野の業界団体・学会・製薬会社等へ製品紹介と活用例をPRすると共にリークテスト装置の製品化を図りました。また、IoT化を見据え、EtherCATやEtherNeT/IP対応リークテスタの開発を推進しました。
この期間の開発成果として、以下の新製品他を発売し出荷を開始致しました。
(デジタル微差圧計 GC32)
GC32は小型サイズ(24x48mm)の空調設備・半導体設備用途市場向けデジタル微差圧計です。既存のGC62(□48mm)、GC30(□30mm)の製品に加えて取付けサイズを拡充した製品です。多機能(アナログ出力、コンパレータ出力等)、高感度、微圧でも高耐圧を実現しました。
(サニタリ電池式デジタル圧力計 SU70)
医薬品・食品・化粧品製造工程の更なる安全と安心に貢献する計測機器として封入液を使用しない安全構造の電子式デジタル圧力計です。
20KPaからの低圧レンジまで対応し、放熱フィンレスにもかかわらず150℃での使用が可能です。
ケース材質はSUS316Lを採用、フラットな受圧部と洗浄が容易な外形ですので洗浄メンテナンス性に秀でています。
また、クランプ取付けによるゼロ点調整も不要の特徴を有しています。
(小型 圧力トランスミッタ KM18)
SSセンサを搭載した機器組込み用の小型(φ14.2、高さ50mm)・軽量のトランスミッタです。
FA,一般産業などにロット生産品として対応致します。
電源、出力線はM8コネクタ接続で、レシオメトリック出力となります。
圧力レンジは6種類(-0.1~1.2MPa,0~1,2,3.5,5MPa)
(圧力スイッチ「赤外線通信対応」 CE40)
赤外線通信によって設定値の変更ができる防水型圧力スイッチです。背面のライト点灯によってスイッチ状態を知ることができます。また、付属するコミュニケータによって圧力印可せずにスイッチのオン・オフをデジタル設定できる特徴があります。計測時の圧力値も確認することができます。
現在、この製品はSSセンサ素子を搭載していますが、順次、搭載するセンサ素子を拡張して適用できる用途を拡大していきます。
(半導体産業用圧力トランスミッタ「IECEX/ATEX タイプN」 ZT11)
主に台湾・中国展開に注目した、半導体産業用圧力トランスミッタ(ZT11)の非点火防爆(IECEX/ATEX タイプN)を認証取得し、製品化しました。同時に、精度±0.25%にも対応する品揃えを追加しました。
(高圧水素用ソリッドフロント圧力計「仕様・精度 改良」 GF32,GF37)
従来機種からの改良として、ブルドン管及び圧力接続部の材質を耐水素特性が更に優れたオーステナイト系ステンレス鋼を設定しました。また、精度等級を1.0級へと向上を図りました。
更に、使用温度範囲を拡張致しました。「-10~60℃」
(FBG 波長読取り装置 PF20)
小型・低価格のFBGセンサ波長読み取り装置を開発し、販売を開始しました。今後多くの需要が見込まれているインフラモニタリングの分野において、屋外での設置環境やIoTへの対応を考慮して、優れた耐環境性能や豊富なインターフェースを備えました。
(FBG マルチプレクサ PF30)
多数のFBGセンサを接続する大きなシステムを構築する際に必要となる、光マルチプレクサを開発し、販売を開始いたしました。PF20の接続ポートを1ポートから4ポート、ないし16ポートに拡張するので、およそ100個のFBGセンサを一度に計測することができるようになります。
(包装容器リークテスト装置 MSP-シリーズ)
医薬品、化粧品、食品は製品用途の包装では、劣化や変成を防ぐために密封容器包装品が多くなっています。
包装の適切性を評価するために、これまで抜取りによる水没試験が一般的でした。本装置を用いることにより定量的な漏れ試験を実現しました。
このような研究開発活動を進める一方、現製品の改良・改善業務に技術要員を割り当て、既存製品に対するユーザーからの要求に対応して、性能向上とコストの改良改善を進めております。
当社グループは以上のような開発体制を形成しており、生産技術を含む全技術スタッフは228名、全従業員の11.4%となっております。
当社の研究開発及び新規技術開発を伴う製品開発はFBG事業部と技術本部(技術開発部)が担当し、新型圧力センサ素子、各種産業向圧力センサとその応用製品、圧力計、システム製品などの製品開発は、技術本部内の各部門(4部門)が担当しております。また、車載用圧力センサ開発は車載センサ技術部が担当しております。
子会社においては、圧力制御機器、計測制御機器及び車載用圧力センサの研究開発活動を推進致しました。
当社グループにおける研究開発スタッフは202名で、当連結会計年度の研究開発費は15億7百万円となりました。
この期間の研究開発活動のトピックスとして、光計測技術分野では、老朽化などで大きな社会問題となっているインフラ構造物に対するモニタリングの社会実装と、新たな産業につながる市場の創生を目指して進められている、国土交通省主導の現場実証プロジェクトに参画し、新事業の構築に向けて注力しております。
次世代新型センサに関する基礎研究では、市場のニーズや成長分野の予測に基づき、数種類のセンサ素子開発を提案し、そのロードマップを明確にして開発を推進致しました。この内、セラミック基板型センサ素子は実用化設計・信頼性評価段階を経て一部の生産に入りました。また、IoT(internet of things)を考慮したワイヤレス型圧力センサのコンセプト開発にも着手しております。
新型センサ素子についても、大学を含めた公的研究機関及び海外センサメーカーと連携して効率的な開発を推進致しました。
工業計測分野では、食品、薬品、化粧品用途向けに、構造の最適化を行った圧力計や圧力センサの製品化開発を行い、圧力計測機器専業メーカーの強みを活かした製品強化とラインナップを推進致しました。
また、将来を見据えて水素利用に係るセンサ応用製品、汎用機械用途の応用製品開発を推進致しました。
並行して、半導体産業向け小型圧力トランスミッタや圧力スイッチの仕様拡充を推進致しました。
車載用圧力センサ分野では、関係会社と協業してトランスミッション用圧力センサの開発を推進致しました。
加えて、車載・一般産業用途の数量拡大を目指し、セラミック基板型センサ素子を応用した低コストエアコン用圧力センサの生産準備を推進致しました。
建設機械用途では、次期モデルで要望されている低価格圧力センサの製品化開発を推進致しました。
製造技術面では、「為替リスク回避」及び「特徴的なセンサ製造技術獲得」を考慮してドイツ国内に半製品製造工場を設立し、一部の操業を開始致しました。
計測制御機器分野では、これまでリークテスタを使用していない医薬包装分野の業界団体・学会・製薬会社等へ製品紹介と活用例をPRすると共にリークテスト装置の製品化を図りました。また、IoT化を見据え、EtherCATやEtherNeT/IP対応リークテスタの開発を推進しました。
この期間の開発成果として、以下の新製品他を発売し出荷を開始致しました。
(デジタル微差圧計 GC32)
GC32は小型サイズ(24x48mm)の空調設備・半導体設備用途市場向けデジタル微差圧計です。既存のGC62(□48mm)、GC30(□30mm)の製品に加えて取付けサイズを拡充した製品です。多機能(アナログ出力、コンパレータ出力等)、高感度、微圧でも高耐圧を実現しました。
(サニタリ電池式デジタル圧力計 SU70)
医薬品・食品・化粧品製造工程の更なる安全と安心に貢献する計測機器として封入液を使用しない安全構造の電子式デジタル圧力計です。
20KPaからの低圧レンジまで対応し、放熱フィンレスにもかかわらず150℃での使用が可能です。
ケース材質はSUS316Lを採用、フラットな受圧部と洗浄が容易な外形ですので洗浄メンテナンス性に秀でています。
また、クランプ取付けによるゼロ点調整も不要の特徴を有しています。
(小型 圧力トランスミッタ KM18)
SSセンサを搭載した機器組込み用の小型(φ14.2、高さ50mm)・軽量のトランスミッタです。
FA,一般産業などにロット生産品として対応致します。
電源、出力線はM8コネクタ接続で、レシオメトリック出力となります。
圧力レンジは6種類(-0.1~1.2MPa,0~1,2,3.5,5MPa)
(圧力スイッチ「赤外線通信対応」 CE40)
赤外線通信によって設定値の変更ができる防水型圧力スイッチです。背面のライト点灯によってスイッチ状態を知ることができます。また、付属するコミュニケータによって圧力印可せずにスイッチのオン・オフをデジタル設定できる特徴があります。計測時の圧力値も確認することができます。
現在、この製品はSSセンサ素子を搭載していますが、順次、搭載するセンサ素子を拡張して適用できる用途を拡大していきます。
(半導体産業用圧力トランスミッタ「IECEX/ATEX タイプN」 ZT11)
主に台湾・中国展開に注目した、半導体産業用圧力トランスミッタ(ZT11)の非点火防爆(IECEX/ATEX タイプN)を認証取得し、製品化しました。同時に、精度±0.25%にも対応する品揃えを追加しました。
(高圧水素用ソリッドフロント圧力計「仕様・精度 改良」 GF32,GF37)
従来機種からの改良として、ブルドン管及び圧力接続部の材質を耐水素特性が更に優れたオーステナイト系ステンレス鋼を設定しました。また、精度等級を1.0級へと向上を図りました。
更に、使用温度範囲を拡張致しました。「-10~60℃」
(FBG 波長読取り装置 PF20)
小型・低価格のFBGセンサ波長読み取り装置を開発し、販売を開始しました。今後多くの需要が見込まれているインフラモニタリングの分野において、屋外での設置環境やIoTへの対応を考慮して、優れた耐環境性能や豊富なインターフェースを備えました。
(FBG マルチプレクサ PF30)
多数のFBGセンサを接続する大きなシステムを構築する際に必要となる、光マルチプレクサを開発し、販売を開始いたしました。PF20の接続ポートを1ポートから4ポート、ないし16ポートに拡張するので、およそ100個のFBGセンサを一度に計測することができるようになります。
(包装容器リークテスト装置 MSP-シリーズ)
医薬品、化粧品、食品は製品用途の包装では、劣化や変成を防ぐために密封容器包装品が多くなっています。
包装の適切性を評価するために、これまで抜取りによる水没試験が一般的でした。本装置を用いることにより定量的な漏れ試験を実現しました。
このような研究開発活動を進める一方、現製品の改良・改善業務に技術要員を割り当て、既存製品に対するユーザーからの要求に対応して、性能向上とコストの改良改善を進めております。
当社グループは以上のような開発体制を形成しており、生産技術を含む全技術スタッフは228名、全従業員の11.4%となっております。
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