有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100APIA
株式会社日本トリム 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、水を電気分解して得られる、「抗酸化性」を持つ水素を豊富に含んだ「電解水素水」の研究及びそれを生成する「整水器」等の機器開発を行っております。また、先進医療分野である再生医療関連事業におきましても、今後、臨床試験等を実施していく予定です。
基礎研究では、本年2月、「電解水素水は溶存水素量が同じバブリング水素水と比較して細胞内活性酸素消去能が約5倍高く、また、電解水素水は水素を脱気しても約60%の活性酸素消去能が残る」ことを、九州大学農学研究院及び東京大学大学院工学研究科と共同で米国科学誌「PLOS ONE」に発表いたしました。東京大学大学院工学研究科とは、引き続き電解水素水の物性解明に向けた研究を推進しております。また、カロリンスカ研究所(スウェーデン)とは、電解水素水飲用によるうつ病発生抑制効果に関する共同研究を実施中です。臨床研究では、東北大学医学部と糖尿病患者への飲用試験が本年中に試験完了予定です。高知県須崎市では、電解水素水飲用による健診データや医療費に関する疫学調査及びメタボ対象者・予備軍に対する飲用臨床試験を本年10月に開始する計画です。さらに、国立研究開発法人理化学研究所と「電解水素水の効果の機序解明」に関する共同研究を本格的に開始いたします。
電解水素水は、医療効果の認証を得ている「胃腸症状の改善」だけでなく、溶存する水素の作用による様々な効果が期待されており、今後も産学共同研究を精力的に実施し、新たな機能の解明、実証に取り組みます。その成果により、健康長寿社会の実現、医療費の削減に貢献するとともに、電解水素水整水器の普及を拡大してまいります。
②農業・畜産分野
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与、「還元野菜®」のブランド化など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。現在、高知県、南国市、JA南国市、高知大学と「還元野菜プロジェクト」推進連携協定のもと、産官学共同体制でデータ収集を推進しております。本年2月には、約70アールの次世代型の園芸用大型施設が完成し、ピーマンは4月に、パプリカは5月に初収穫し一部試験区として地下水で栽培しているものと比較して、生育に差が出ております。今後、成分分析も含め、差異を科学的に分析してまいります。当プロジェクトは、農林水産省補助事業 2016年度「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択されております。秋田県能代市では、本年5月から市の農業振興策として還元野菜整水器が試験導入され、検証が進められております。今後、国内のみならず、世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて精力的に研究開発に取り組んでまいります。
畜産分野では、帯広畜産大学とサラブレッドへの電解水素水飲用による効果について研究を実施しております。昨年6月に獣医畜産新報にて「馬の胃潰瘍発症に対する電解水素水飲用による予防効果」について、本年3月にはJRAの機関紙「馬の科学」に「電解水素水の飲用が競走馬のパフォーマンス低下の原因「食欲低下」を予防すること」について論文が発表されました。現在、大井競馬場の厩舎の協力のもと、さらなる研究を推進しております。
電解水透析事業では、東北大学、カロリンスカ研究所等と臨床研究を実施しております。昨年10月、東北大学に同大学との電解水透析に関する共同研究部門を設立いたしました。疲労感などの症状ごとの臨床研究によるエビデンスを確立し、電解水透析システムのさらなる普及に繋げてまいります。また、電解水透析での知見、技術を応用し、腹膜透析分野におきましても新たな技術開発、臨床試験に取り組む予定です。2012年から実施しておりました5年間の予後調査試験が昨年12月に終わりました。当該研究の1年目報告を共同論文として国際学術誌に投稿し、5年間の調査結果については本年6月に開催された第62回日本透析医学会において発表がなされました。通常透析に比べて「電解水透析®」の方が、患者の死亡や合併症の発生リスクを低減するとの内容で、寿命延伸の可能性が示され大変良い結果でした。今後の電解水透析の普及に大きな後押しとなると考えております。
②再生医療分野
株式会社ステムセル研究所では、難治性血液疾患(兄弟姉妹間の白血病や再生不良性貧血等)に対する移植治療、近い将来に期待される再生医療・細胞治療のためのさい帯血の分離・保管及び幹細胞関連の研究開発に取り組んでおります。
現在、再生医療・細胞治療分野においては、中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺、脊髄損傷等)、自己免疫疾患、ASD(自閉症、広汎性発達障害)等を中心に、自己さい帯血を利用した臨床試験が米国で数多く進展しています。日本でも、本年1月より、高知大学医学部にて再生医療等安全性確保法に基づき、小児脳性麻痺など脳障害に対する自家さい帯血単核球細胞輸血の臨床研究が実施されております。今後も各大学等と連携し、さい帯血由来の幹細胞の臨床研究の実施に向けて取り組んでまいります。
本年4月に設立いたしました、ヒューマンライフコード株式会社では、胎盤やさい帯などヒト組織由来細胞の医薬品化を目的に、治験に取り組んでまいります。
電解水透析では、従来機と比較して小型化、熱水消毒機能強化などに加え、設置環境の影響を受けにくい安定した溶存水素濃度の電解RO水を生成する新型電解水透析システムを開発し、昨年9月に発売いたしました。
今後も、水の質をより高めるための機能向上は勿論、使い易さ、デザイン、サイズ、コスト等、あらゆる面で、これまでの概念に囚われることなく、製品の開発、改良に注力してまいります。
このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、医療分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。
以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は200百万円、医療関連事業における研究開発費は29百万円となりました。
(1)ウォーターヘルスケア事業
①飲用分野基礎研究では、本年2月、「電解水素水は溶存水素量が同じバブリング水素水と比較して細胞内活性酸素消去能が約5倍高く、また、電解水素水は水素を脱気しても約60%の活性酸素消去能が残る」ことを、九州大学農学研究院及び東京大学大学院工学研究科と共同で米国科学誌「PLOS ONE」に発表いたしました。東京大学大学院工学研究科とは、引き続き電解水素水の物性解明に向けた研究を推進しております。また、カロリンスカ研究所(スウェーデン)とは、電解水素水飲用によるうつ病発生抑制効果に関する共同研究を実施中です。臨床研究では、東北大学医学部と糖尿病患者への飲用試験が本年中に試験完了予定です。高知県須崎市では、電解水素水飲用による健診データや医療費に関する疫学調査及びメタボ対象者・予備軍に対する飲用臨床試験を本年10月に開始する計画です。さらに、国立研究開発法人理化学研究所と「電解水素水の効果の機序解明」に関する共同研究を本格的に開始いたします。
電解水素水は、医療効果の認証を得ている「胃腸症状の改善」だけでなく、溶存する水素の作用による様々な効果が期待されており、今後も産学共同研究を精力的に実施し、新たな機能の解明、実証に取り組みます。その成果により、健康長寿社会の実現、医療費の削減に貢献するとともに、電解水素水整水器の普及を拡大してまいります。
②農業・畜産分野
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与、「還元野菜®」のブランド化など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。現在、高知県、南国市、JA南国市、高知大学と「還元野菜プロジェクト」推進連携協定のもと、産官学共同体制でデータ収集を推進しております。本年2月には、約70アールの次世代型の園芸用大型施設が完成し、ピーマンは4月に、パプリカは5月に初収穫し一部試験区として地下水で栽培しているものと比較して、生育に差が出ております。今後、成分分析も含め、差異を科学的に分析してまいります。当プロジェクトは、農林水産省補助事業 2016年度「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択されております。秋田県能代市では、本年5月から市の農業振興策として還元野菜整水器が試験導入され、検証が進められております。今後、国内のみならず、世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて精力的に研究開発に取り組んでまいります。
畜産分野では、帯広畜産大学とサラブレッドへの電解水素水飲用による効果について研究を実施しております。昨年6月に獣医畜産新報にて「馬の胃潰瘍発症に対する電解水素水飲用による予防効果」について、本年3月にはJRAの機関紙「馬の科学」に「電解水素水の飲用が競走馬のパフォーマンス低下の原因「食欲低下」を予防すること」について論文が発表されました。現在、大井競馬場の厩舎の協力のもと、さらなる研究を推進しております。
(2)医療関連事業
①電解水透析分野電解水透析事業では、東北大学、カロリンスカ研究所等と臨床研究を実施しております。昨年10月、東北大学に同大学との電解水透析に関する共同研究部門を設立いたしました。疲労感などの症状ごとの臨床研究によるエビデンスを確立し、電解水透析システムのさらなる普及に繋げてまいります。また、電解水透析での知見、技術を応用し、腹膜透析分野におきましても新たな技術開発、臨床試験に取り組む予定です。2012年から実施しておりました5年間の予後調査試験が昨年12月に終わりました。当該研究の1年目報告を共同論文として国際学術誌に投稿し、5年間の調査結果については本年6月に開催された第62回日本透析医学会において発表がなされました。通常透析に比べて「電解水透析®」の方が、患者の死亡や合併症の発生リスクを低減するとの内容で、寿命延伸の可能性が示され大変良い結果でした。今後の電解水透析の普及に大きな後押しとなると考えております。
②再生医療分野
株式会社ステムセル研究所では、難治性血液疾患(兄弟姉妹間の白血病や再生不良性貧血等)に対する移植治療、近い将来に期待される再生医療・細胞治療のためのさい帯血の分離・保管及び幹細胞関連の研究開発に取り組んでおります。
現在、再生医療・細胞治療分野においては、中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺、脊髄損傷等)、自己免疫疾患、ASD(自閉症、広汎性発達障害)等を中心に、自己さい帯血を利用した臨床試験が米国で数多く進展しています。日本でも、本年1月より、高知大学医学部にて再生医療等安全性確保法に基づき、小児脳性麻痺など脳障害に対する自家さい帯血単核球細胞輸血の臨床研究が実施されております。今後も各大学等と連携し、さい帯血由来の幹細胞の臨床研究の実施に向けて取り組んでまいります。
本年4月に設立いたしました、ヒューマンライフコード株式会社では、胎盤やさい帯などヒト組織由来細胞の医薬品化を目的に、治験に取り組んでまいります。
(3)製品開発
上記の様々な研究成果を反映し、家庭用、業務用、医療用、農業用の電解水素水整水器の改良及び新製品の開発を進めております。家庭用では、「整水器は家電」のコンセプトのもと、一般普及品として「デザイン」、「エコ」、「機能」を追求する一方、水素量への関心の高い方々の要望に応える製品の開発にも取り組んでおります。電解水透析では、従来機と比較して小型化、熱水消毒機能強化などに加え、設置環境の影響を受けにくい安定した溶存水素濃度の電解RO水を生成する新型電解水透析システムを開発し、昨年9月に発売いたしました。
今後も、水の質をより高めるための機能向上は勿論、使い易さ、デザイン、サイズ、コスト等、あらゆる面で、これまでの概念に囚われることなく、製品の開発、改良に注力してまいります。
このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、医療分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。
以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は200百万円、医療関連事業における研究開発費は29百万円となりました。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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