有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009ZE2
株式会社イトーキ 研究開発活動 (2016年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループでは、新たな価値を提供する活動を継続・促進するため、研究開発活動に取り組んでいます。
研究活動として、次世代のオフィス環境での新たな働き方を提案するため、先端技術研究所として組織化し、調査・開発研究を強化いたしました。ICT先端技術である人工知能やIoT分野のセンサー通信技術の研究を継続し、近未来のワークスタイル環境及びオフィスの具現化に向け、研究開発に取り組んでおります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は23億37百万円であります。
[オフィス関連事業]
オフィスにおける課題解決型商品の分野におきましては、当社が他社に先駆けて研究してきた「健康経営」の取り組みを急速に拡大してまいりました。当社は独自にオフィス環境と健康経営の関連性を明確化し、健康経営に貢献するオフィス環境の調査・分析を行いました。これを元に、健康ソリューション「ワークサイズ」の開発と商品化を進め、健康増進オフィスの環境設計を進めております。新製品「PIOフレーム」はその典型であり、オフィスの中に公園のような場をつくることが可能で、仕事の息抜きにフレームにぶらさがってストレッチをしたり、バンドにもたれてリラックスしたミーティングができるユニークな家具に仕上がっております。
また、働き方改革の促進、会議室環境の改善の高まりから、ICTを活用した会議システムの開発に取り組んでおります。会議室予約表示システム「カンファリオ」の企業内の情報システムと連携する更なる機能開発や、協調型会議をサポートするディスプレイモニタをテーブルに組み込んだ「フェイスアップテーブル」システム家具の新バージョン開発等を進めました。
一方、当社が数年来取り組んできました建築物・内装家具等における国産木材利用促進の潮流が尚活発であります。今期も地方自治体と連携しながら、エコソリューション「エコニファ」ブランドにより、国産材木製家具、内装材の開発に取り組んでまいりました。
オフィス家具ジャンルの新商品としては、働き方の変化にあわせたセミクローズドな空間をつくる「ピナモ」、デザイン思考を実践する家具「イノーバ」、「ソレイユ」、カジュアルな空間デザインに対応した「カシール」など新ジャンルのオフィス家具を充実いたしました。
また、ワークステーションとしては、ニーズに合わせてフレキシブルにレイアウトできるオフィスシステム「アクトリンク」を開発いたしました。この製品はキャスター脚とアジャスター脚を選択可能でフレキシブルでユニバーサルなオフィスの運用を可能にしております。
事務・会議用チェアでは、操作レスで着座者の体重に応じてロッキングの反力が調整され、包み込まれるような座り心地のメッシュチェア「ミレッザ」チェアを開発いたしました。ローバック、ハイバックに加えてエキストラハイバック、ランバー付きなど多彩なバリエーションから選択できるものであります。
さらに、当社で重点市場と位置づけている医療福祉施設家具では、病室・治療室のパーティションとして清掃性が高くコンパクトに折り畳んで移動することができる「メディパネルC」、安定性、安全性を向上させた点滴スタンド「メディスタンド」、医療の現場で働く人の声を形にしたナースカートの進化形「メディワークカートS」を開発いたしました。
なお、研究開発費の額は14億4百万円であります。
[設備機器関連事業]
建材分野におきましては、「安全、安心」の考え方に基づく「減災建材」の開発を継続的に取り組んでおります。今期は、地震時に崩落の危険性がある在来天井を間仕切りで下から支えリスクを軽減する業界初の「制振間仕切X」を開発致しました。次期以降も独自性を発揮する「減災建材」商品を強化して行く予定であります。
また、コミュニケーションが取りやすく開放感のあるオフィス空間を仕切る「ダブルガラスパーティション」を開発し、高機能(高遮音性能)高デザイン(シームレス)で高い評価を得ております。
設備機器分野におきましては、マイナンバー制度の導入により関心が高まっているフィジカルセキュリティ対策として、入退室管理カードリーダMCの後継機種となるセキュレクティ(Seculecti)を開発いたしました。1扉から簡単に導入できる完全PCレス運用と詳細な管理ができるネットワーク運用の両方に対応可能です。白と黒の2色のカラーをラインナップし、デザイン性が担保された良質な空間づくりのお役に立ちます。
また、図書館業界で初めてとなる書籍の貸出と返却の自動無人化を可能にする自動書籍ピッキング装置「システマファインドピッカー(Systema Find Picker)」を株式会社図書館総合研究所と協働開発し、6月に発売しました。公共図書館の利用者から寄せられる声には、希望する書籍を図書館の開館時間外での貸し出し返却をはじめ、さらには図書館だけでなく駅構内などの身近な公共空間での受け取りなど多様なサービスへの進展が期待できます。2017年春に一号機を納入し24時間での運用を開始いたします。
さらに、全自動貸金庫SAD-Kの海外展開ではインド、インドネシア、タイで受注に繋がり、管理システムのバイリンガル対応と保守機能の拡張開発を行なったとともにエンジニアリング体制も強化いたしました。2017年には収納重量アップや24時間運用対応など、海外からの要望に対応した海外向けSAD-KⅢを開発し海外展開を加速いたします。
加えて、近年、コラボレーションの誘発や空間の付加価値の向上が求められているR&Dセンターや教育・医療市場での需要に応えるべく、書架とデスクを組合せた研究用デスク「ラボフィット」を開発いたしました。
なお、研究開発費の額は8億61百万円であります。
[その他]
学習家具分野におきましては、子供部屋からリビング空間まであらゆる生活シーンの中に学習環境を作り上げ、具体的な提案活動を行ってまいりました。
最近の傾向として、子供の学ぶ空間をつくる時期が小学校入学時期だけでなく多様になっております。そこで、今期は世代別に最適な学習環境の提案を行い、お客様のご要望に応える取り組みに注力いたしました。
商品につきましては、お子様が日常生活における様々なことを自主的にできるようになって欲しいとの想いから生まれた「できラボ」シリーズを展開しておりますが、更にバリエーションの追加を行っております。
「洋服の出し入れができる」をぐんぐん伸ばす『みえクロ』(見える化クローゼット)や、「本を進んで読むことができる」をぐんぐん伸ばす『よみたな』(読みたくなる棚)を発売し、新入学時期だけでなく、1年を通して販売することができました。
また、ヴィンテージな雰囲気やシンプルなデザインで質感にこだわった「ウットフォーク」を発売し、デザイン意識の高い子供だけでなく大人の方々からも評価をいただき、学習家具市場だけでなくリビング・書斎市場へと販売拡大を行っております。
さらに、カラーコーディネートや空間に合わせた使い方の選択ができ、選ぶ楽しさをもった「ユニアス」を発売し、多様化する生活空間や市場トレンドにも合ったシリーズとして好評をいただいております。
なお、研究開発費の額は72百万円であります。
研究活動として、次世代のオフィス環境での新たな働き方を提案するため、先端技術研究所として組織化し、調査・開発研究を強化いたしました。ICT先端技術である人工知能やIoT分野のセンサー通信技術の研究を継続し、近未来のワークスタイル環境及びオフィスの具現化に向け、研究開発に取り組んでおります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は23億37百万円であります。
[オフィス関連事業]
オフィスにおける課題解決型商品の分野におきましては、当社が他社に先駆けて研究してきた「健康経営」の取り組みを急速に拡大してまいりました。当社は独自にオフィス環境と健康経営の関連性を明確化し、健康経営に貢献するオフィス環境の調査・分析を行いました。これを元に、健康ソリューション「ワークサイズ」の開発と商品化を進め、健康増進オフィスの環境設計を進めております。新製品「PIOフレーム」はその典型であり、オフィスの中に公園のような場をつくることが可能で、仕事の息抜きにフレームにぶらさがってストレッチをしたり、バンドにもたれてリラックスしたミーティングができるユニークな家具に仕上がっております。
また、働き方改革の促進、会議室環境の改善の高まりから、ICTを活用した会議システムの開発に取り組んでおります。会議室予約表示システム「カンファリオ」の企業内の情報システムと連携する更なる機能開発や、協調型会議をサポートするディスプレイモニタをテーブルに組み込んだ「フェイスアップテーブル」システム家具の新バージョン開発等を進めました。
一方、当社が数年来取り組んできました建築物・内装家具等における国産木材利用促進の潮流が尚活発であります。今期も地方自治体と連携しながら、エコソリューション「エコニファ」ブランドにより、国産材木製家具、内装材の開発に取り組んでまいりました。
オフィス家具ジャンルの新商品としては、働き方の変化にあわせたセミクローズドな空間をつくる「ピナモ」、デザイン思考を実践する家具「イノーバ」、「ソレイユ」、カジュアルな空間デザインに対応した「カシール」など新ジャンルのオフィス家具を充実いたしました。
また、ワークステーションとしては、ニーズに合わせてフレキシブルにレイアウトできるオフィスシステム「アクトリンク」を開発いたしました。この製品はキャスター脚とアジャスター脚を選択可能でフレキシブルでユニバーサルなオフィスの運用を可能にしております。
事務・会議用チェアでは、操作レスで着座者の体重に応じてロッキングの反力が調整され、包み込まれるような座り心地のメッシュチェア「ミレッザ」チェアを開発いたしました。ローバック、ハイバックに加えてエキストラハイバック、ランバー付きなど多彩なバリエーションから選択できるものであります。
さらに、当社で重点市場と位置づけている医療福祉施設家具では、病室・治療室のパーティションとして清掃性が高くコンパクトに折り畳んで移動することができる「メディパネルC」、安定性、安全性を向上させた点滴スタンド「メディスタンド」、医療の現場で働く人の声を形にしたナースカートの進化形「メディワークカートS」を開発いたしました。
なお、研究開発費の額は14億4百万円であります。
[設備機器関連事業]
建材分野におきましては、「安全、安心」の考え方に基づく「減災建材」の開発を継続的に取り組んでおります。今期は、地震時に崩落の危険性がある在来天井を間仕切りで下から支えリスクを軽減する業界初の「制振間仕切X」を開発致しました。次期以降も独自性を発揮する「減災建材」商品を強化して行く予定であります。
また、コミュニケーションが取りやすく開放感のあるオフィス空間を仕切る「ダブルガラスパーティション」を開発し、高機能(高遮音性能)高デザイン(シームレス)で高い評価を得ております。
設備機器分野におきましては、マイナンバー制度の導入により関心が高まっているフィジカルセキュリティ対策として、入退室管理カードリーダMCの後継機種となるセキュレクティ(Seculecti)を開発いたしました。1扉から簡単に導入できる完全PCレス運用と詳細な管理ができるネットワーク運用の両方に対応可能です。白と黒の2色のカラーをラインナップし、デザイン性が担保された良質な空間づくりのお役に立ちます。
また、図書館業界で初めてとなる書籍の貸出と返却の自動無人化を可能にする自動書籍ピッキング装置「システマファインドピッカー(Systema Find Picker)」を株式会社図書館総合研究所と協働開発し、6月に発売しました。公共図書館の利用者から寄せられる声には、希望する書籍を図書館の開館時間外での貸し出し返却をはじめ、さらには図書館だけでなく駅構内などの身近な公共空間での受け取りなど多様なサービスへの進展が期待できます。2017年春に一号機を納入し24時間での運用を開始いたします。
さらに、全自動貸金庫SAD-Kの海外展開ではインド、インドネシア、タイで受注に繋がり、管理システムのバイリンガル対応と保守機能の拡張開発を行なったとともにエンジニアリング体制も強化いたしました。2017年には収納重量アップや24時間運用対応など、海外からの要望に対応した海外向けSAD-KⅢを開発し海外展開を加速いたします。
加えて、近年、コラボレーションの誘発や空間の付加価値の向上が求められているR&Dセンターや教育・医療市場での需要に応えるべく、書架とデスクを組合せた研究用デスク「ラボフィット」を開発いたしました。
なお、研究開発費の額は8億61百万円であります。
[その他]
学習家具分野におきましては、子供部屋からリビング空間まであらゆる生活シーンの中に学習環境を作り上げ、具体的な提案活動を行ってまいりました。
最近の傾向として、子供の学ぶ空間をつくる時期が小学校入学時期だけでなく多様になっております。そこで、今期は世代別に最適な学習環境の提案を行い、お客様のご要望に応える取り組みに注力いたしました。
商品につきましては、お子様が日常生活における様々なことを自主的にできるようになって欲しいとの想いから生まれた「できラボ」シリーズを展開しておりますが、更にバリエーションの追加を行っております。
「洋服の出し入れができる」をぐんぐん伸ばす『みえクロ』(見える化クローゼット)や、「本を進んで読むことができる」をぐんぐん伸ばす『よみたな』(読みたくなる棚)を発売し、新入学時期だけでなく、1年を通して販売することができました。
また、ヴィンテージな雰囲気やシンプルなデザインで質感にこだわった「ウットフォーク」を発売し、デザイン意識の高い子供だけでなく大人の方々からも評価をいただき、学習家具市場だけでなくリビング・書斎市場へと販売拡大を行っております。
さらに、カラーコーディネートや空間に合わせた使い方の選択ができ、選ぶ楽しさをもった「ユニアス」を発売し、多様化する生活空間や市場トレンドにも合ったシリーズとして好評をいただいております。
なお、研究開発費の額は72百万円であります。
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