有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100B81K
佐鳥電機株式会社 研究開発活動 (2017年5月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは長年のLSI及びソフトウエアの開発により蓄積された技術力をベースに、無線通信分野を中心に他社製品との差別化を図ったオリジナルバリュー製品をご提供できるよう、研究開発活動を展開しております。
当連結会計年度における研究開発費は68百万円であり、主な研究開発活動につきましては、次のとおりであります。
2020年東京オリンピックを控え、電子マネー、クレジット等の決済カードにEMV(Europay、MasterCard、VISA protcol)規格を含め電子マネー(FeliCa、Mifare等)マルチカードの要求が高まっており、2014年より非接触カードの製品化を目標とし、各市場向けに3品種の研究開発活動を実施しております。
Type-A・・・接触型R/W-UNIT、電子ロック(鍵)を考慮したカードサイズ1/2の小型製品
Type-B・・・自動販売機、MFP等の産業用機器向けのカードサイズ製品
Type-EMV・・・ATM、POS等の次世代EMV非接触化+電子マネーのマルチR/W
上記3品種とも試作評価を実施し量産性能が確認できた状況にあり、2015年度上期より国内外メーカー向けに評価サンプル品を出荷し当連結会計年度は試作改良を行い、2017年9月量産開始に向け活動しております。
日本を含めた12か国で特許取得済みで画期的なTrueR技術(漏洩電流(Io)を危険な電流(Igr)とおとなしい電流(Igc)に分離測定できる技術)を保有したSoBrain社との協業により、漏電による火災、感電事故の抑制に大きく貢献できる絶縁監視ソリューションの製品化に向けた研究開発活動を実施しております。絶縁監視装置(Leakele)の商品化が完了し、インバーターやモーター等の各種機器を監視できるモジュール開発を行い、試作機によるマーケティング活動を展開しております。特定用途向け簡易型監視装置におきましては、一般財団法人 関東電気保安協会との共同技術開発により小型絶縁監視装置(Leakele DH)への展開を図り、試作機を開発し評価を行っております。機能試験、フィールド試験などを行い、2018年4月より一般財団法人 関東電気保安協会へ量産開始に向け活動しております。地絡電流抑制装置と組み合わせることにより、差別化を図ってまいります。
(特長)
・発火感電の要因であるIgrを正確に検知
・高調波ノイズ等による誤作動を防止
・年次点検における絶縁試験として運用可能
・電路/負荷機器の劣化予兆監視が可能
大規模スーパーマーケットやコンビニエンスストアでは冷凍・冷蔵食品の温度管理により食品安全性に加え、食品特性に合わせた展示や保存が普及しております。
これらの機器設置は、有線で接続されている場合が多く、店舗のレイアウト変更などの際に配線等の設置工事が必要となるため、離れた場所から温度管理ができる無線化への要求が増えております。
これらの要求を実現すべく、温度データを無線通信にて集中管理できるユニットの研究開発活動を実施しております。2016年11月より業務用冷凍・冷蔵庫メーカー各社へサンプル品を出荷し、2017年度中の量産出荷を目指し活動しております。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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