藤久株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年6月期)

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の数値及び報告期間における収益・費用の報告数値、並びに開示に影響を与える見積りを行っております。これらの見積りにつきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、当社の採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況の重要な会計方針」に記載しております。

(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産は、主に商品が1億43百万円減少しましたことにより、前事業年度末に比べ1億77百万円減少し、111億86百万円となりました。
固定資産は、差入保証金が1億20百万円、繰延税金資産が1億5百万円、リース資産が1億円、土地が96百万円とそれぞれ減少しましたことにより、前事業年度末に比べ4億14百万円減少し、47億18百万円となりました。
この結果、資産合計は、前事業年度末に比べ5億92百万円減少し、159億4百万円となりました。
(負債)
流動負債は、買掛金が51百万円、未払金が20百万円とそれぞれ増加しましたものの、支払手形が40百万円、リース債務が26百万円とそれぞれ減少しましたことにより、前事業年度末に比べ15百万円減少し、31億16百万円となりました。
固定負債は、役員退職慰労引当金が15百万円増加しましたものの、長期預り保証金が17百万円減少しましたことにより、前事業年度末に比べ4百万円減少し、11億54百万円となりました。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べ19百万円減少し、42億70百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、主に繰越利益剰余金の減少により、前事業年度末に比べ5億72百万円減少し、116億34百万円となりました。

(3)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は、前事業年度に比べ4億13百万円減少し、213億87百万円となりました。このうち、店舗販売部門では1.9%減の201億73百万円、通信販売部門では1.6%減の11億72百万円、その他の部門では7.4%減の41百万円でありました。
(売上総利益)
売上総利益は、前事業年度に比べ3億11百万円減少し、132億68百万円となりました。売上総利益率につきましては、前事業年度に比べ0.3%ポイント低下し、62.0%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、主に給料及び賞与が79百万円増加しましたものの、広告宣伝費が74百万円、支払手数料が42百万円とそれぞれ減少しましたことにより、前事業年度に比べ34百万円減少し、132億72百万円となりました。
(営業損益)
営業損益は、上述のとおり売上高の減少に伴い売上総利益が減少しましたことから、前事業年度に比べ2億76百万円減少し、4百万円の営業損失となりました。
(経常利益)
経常利益は、上述のとおり営業損益が悪化しましたことから、前事業年度に比べ2億75百万円減少し、5百万円となりました。
(当期純損失)
特別利益は、前事業年度に比べ3百万円増加し、16百万円となりました。特別損失は、減損損失の計上などにより前事業年度に比べ1億93百万円増加し、3億19百万円となりました。
この結果、税引前当期純損失は、2億97百万円(前事業年度は1億68百万円の税引前当期純利益)となり、この税引前当期純損失に法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を加除した結果、5億20百万円の当期純損失(前事業年度は55百万円の当期純損失)となりました。

(4)キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 1業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
なお、当事業年度における運転資金及び設備投資資金については、自己資金及びファイナンス・リースにより充当しております。

(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

(6)経営戦略の現状と見通し
「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。