シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ARWC

有価証券報告書抜粋 江崎グリコ株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

厳しい経済環境が続く中、企業の成長に不可欠である新製品の開発は、当社グループの企業戦略における最重要課題のひとつであります。当社グループの研究開発は長期的展望に立った基礎研究、応用研究を健康科学研究所で、新製品の開発をマーケティング本部等で推進しております。
当連結会計年度に支出した研究開発費は総額5,490百万円であります。セグメントごとの研究開発費は、菓子部門が1,477百万円、冷菓部門が624百万円、食品部門が423百万円、牛乳・乳製品部門が1,252百万円、食品原料部門が332百万円であり、基礎研究等で特定のセグメントに関連付けられない研究開発費は1,382百万円であります。

当連結会計年度の主な研究の概要とその成果
(1)基礎研究、応用研究、品質保証研究分野
独創的な健康食品を開発するため、技術・素材・エビデンスに裏付けられた「おいしさと健康」の具現化に向けた研究を進めています。具体的には、口腔機能及び腸内菌叢研究、新素材の開発とその健康機能開発等を中心に、技術面からのシーズの発見に注力し、健康の保持・増進に食の面から貢献するための健康栄養分野の研究に取り組んでいます。特に、新素材「パプリカキサントフィル(PapriX)」の生理機能の開発に注力し、抗酸化機能を実証してきました。また、生きてお腹に届く「ビフィズス菌BifiX」の抗メタボ効果を実証しました。基幹原料であるアーモンドの生理機能研究も推進し、血糖値上昇抑制を見出しました。
品質保証に関する研究では、グリコ食品安全センターにて当社グループの品質保証に関する高度分析業務を集中して実施しております。適正な試験結果を出す能力を有する試験所であることを証明する国際規格ISO/IEC17025認定を取得し、農産物原料の残留農薬試験やカビ毒試験等原料の安全性確認、製品のアレルゲン検査等試験精度の向上を実現し、お客様に常に安全で安心な製品を購入いただくための取り組みを継続しています。

(2)新製品開発分野
人口の減少と少子高齢化が進む市場環境下において、お客様ニーズの理解を深め、既存ブランドの強化と、独創的な新製品開発による市場活性化に取り組んでおります。
菓子分野では、主力品“ポッキー”は、おいしさを奏でる3つのこだわりを盛り込んで上質感を高めた“ポッキートリニティ”や、果汁原料をたっぷりと使用して濃密な果実感を実現した“ポッキースクイーズ”などを発売し、ブランド全体の価値向上を図りました。ソリッドチョコでは、ココアの余韻を楽しめる“バンホーテンチョコレート”のビタータイプを発売しました。また、メンタルバランスチョコレート“GABA”を機能性表示食品として販売し、“LIBERA”と合わせて健康を切り口とした新たな需要獲得を進めました。5年目を迎えた“バトンドール”は、冷やして食べる夏季限定の等の季節に合わせた新味を投入し、身近なデパート菓子として引き続きご愛顧いただいております。
“プリッツ”は、より心地よい食感向上を図るとともに、新たに素材にこだわったを発売しました。“ビスコ”は、昨年開発した口どけ改良技術を全アイテムに展開し、ブランド全体の価値向上を図りました。
“コロン”は、全種類でワッフル部配合を見直し、パリっとした軽快な食感をより強めることでクリーム感を引き立たせ、「パリふわ」コロンとしておいしさ強化を図りました。また、素材をたっぷり練り込むグリコ独自の製法で“ゴマ-ザ”を発売し、おつまみ需要を掘り起こすとともに、地区限定品の“クラッツ”を発売し、旅先でのお土産需要を掘り起こしました。
冷菓分野では、“ジャイアントコーン”は、クリーム品質向上とトッピングチョコレートのカカオ感の風味改良と、板チョコ製法の食べごたえを強化したを発売しました。さらに、限定品や大人企画を投入し需要層拡大を図りました。“パピコ”は、微細氷入りや果実食感を訴求したを発売し、なめらかで濃厚なフローズンスムージー食感を実現しました。“アイスの実”は、の基幹フレーバーに期間限定や大人企画を投入しブランド活性化を図りました。“パナップ”は、プチプチとした種の食感を付与したキウイのソースを開発し、フルーツパフェの魅力を訴求しました。“牧場しぼり”は、生乳のコクを活かしたをラインナップして強化しました。また、新製法を開発しアイスクリームのなめらかさをさらに追求することに成功しました。“セブンティーン”は、具材食感とクリーム品質価値を高めました。“カジュコ”は独自技術の「なめらか濃厚果実コーティング」にて濃厚な果実感あるフルーツバーを実現しました。
食品分野では、“クレアおばさんのシチュー”は、ブイヨンの深いコクに北海道産生クリームを加えて本格的なクリームの美味しさアップを図りました。また、同ブランドで電子レンジ加熱できるレトルトスープ“具だくさんチャウダー”を発売しました。“炊き込み御膳”は、下ごしらえが面倒な蓮根をメインに使った“きんぴら風蓮根ひじき”を発売しました。ゼリー状調味料が野菜や肉の水分・旨みを閉じ込める独自技術を開発し、作り置きができ温め直してもできたての美味しさが味わえる新惣菜の素“できたて革命”を発売しました。野菜不足の解消ニーズに応え、レトルト食品技術のノウハウを活かして具入りドレッシング“デリカdeサラダ”を開発し、新しいサラダの食べ方を提案しました。“お赤飯の素”では、炊き上がりの色調改善と共に、小豆が割れ難くなる新技術で割れを抑え、お客様満足度の向上を図りました。素材に混ざり易い独自のペースト化技術により、色々なカレー味のメニューが簡単に調理できる万能調味料“カレーマジック”を開発し、一部量販店で発売しました。
発酵乳分野では、拡大するヨーグルト市場に対し“BifiX”ブランドの機能性表示食品の申請を継続し、腸内環境の改善効果についてユーザーに対する機能認知の深耕を図りました。爽やかな風味が特長の“朝食りんご”ブランドにおいては、乳風味の向上と併せ、プラスチックカップの採用により店頭での視認性を高めています。また昨年人気だった“朝食みかんヨーグルト”を再発売し、すっきりしたおいしさのフルーツヨーグルトとしてラインナップを強化しました。“おいしいカスピ海”では、その特長であるねっとりした食感を強化し、これまでにない濃い味わいを愉しんでいただくリニューアルを行いました。
乳飲料分野では、“カフェオーレ”の味わいを改良し、ミルク感を高めながらドリップコーヒーとのバランスを最適化することで、ミルクのコクを求める消費者の嗜好への対応を強化しました。
果汁・清涼飲料分野では、“幼児のみもの”ブランドからベビー飲料としてを発売し、赤ちゃんの飲用シーンを広げました。さらに幼児のおやつシーンに向けた“こどもスムージーりんごとぶどう”“こどもスムージーりんごとおやさい”を発売し、新たな売り場作りとお客様の獲得に努めました。“野菜足りてますか?”は、を発売しました。“野菜足りてますか?”はマルチビタミン7種と食物繊維、一日分の緑黄色野菜を訴求したリニューアルを行い、ブランドの活性化を行いました。
健康分野では、アーモンド飲料の、“アーモンド効果”の系列品として、砂糖不使用タイプでを発売し、アーモンドミルク市場の更なる伸長と活性化に貢献しました。低糖質の冷凍食品シリーズ“糖質オフキッチン”は、新たに“焼きおにぎり”と“糖質オフめん”を発売し、新たなメニュー提案を行いました。カロリーコントロールアイスは、80kcal、砂糖不使用、食物繊維たっぷり等のコンセプトはそのままで、ブランド名称を“SUNAO”に変更し、嗜好性と素材にも拘ったアイスとして新たな市場の拡大に貢献しました。スポーツフーズでは、グリコ独自の原料素材である「パプリカキサントフィル(PapriX)」を配合した“オキシドライブ”シリーズ3品を発売し、呼吸持久系という新たな市場を開拓しました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00373] S100ARWC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。