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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ANIX

有価証券報告書抜粋 名糖産業株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。
当連結会計年度の研究開発費は食品事業が410百万円、化成品事業が369百万円、総額で780百万円であります。

食品事業
食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。
菓子部門のチョコレート類は、主力のアルファベットチョコレートのさらなる認知度向上を図るべく、「Myアルファベットチョコレートキャンペーン」を実施するとともに、こだわりのプレミアムカカオを謳った「アルファベットチョコレート The BLACK」を発売しました。また、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)として、和素材を使用した「和ショコラ」、苺チョコをクリーミーに味わえる「まろやかミルクチョコレート苺」、乳酸菌に関する自社特許を活用した「ヨーグルトチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、パーティーサイズ(特大袋)のラインナップに4品目となる「ナッツとクランチのチョコレート」を追加し、個食対応では小袋商品「宇治抹茶チョコレート」を発売しました。更に、素材にこだわった手作り風の割れチョコ「M-collection」、洋酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施し、ロングセラーであるエアインチョコ「ぷくぷくたい」シリーズは、モナカ型の全面リニューアルを行い、活性化を図りました。
キャンディ類は、定番風味の「のどスッキリのど飴」、「コーヒーキャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りながら、コラボ企画商品として、食卓塩の瓶の形をした袋の「食卓塩飴」、ミニオンズのキャラクター「バナナミルクキャンディ」でさらなる売上増を図りました。
粉末飲料部門は、主力の「レモンティー」、「香り高いミルクココア」において、昨年に引き続き「cookpadコラボキャンペーン」を実施し、需要の底上げを図りました。また、ココア市場でのシェア拡大を目的に「香り高いミルクココア」の増量キャンペーンや健康価値を付与した「乳酸菌ココア」を発売し、加えて、発売以来好調に推移している「スティックメイトFアソート」のさらなる販売増を目指し、限定フレーバー「パイナップルティー」2本増量キャンペーンを実施しました。その他、“デザートの素”カテゴリーに参入すべく、冷たい牛乳で簡単にできるサンリオキャラクターをパッケージに用いた「ポムポムプリン プリンの素」、「マイメロディ いちごムースの素」を発売しました。
子供用菓子コーナー向けは、人気の高いキャラクター“おさるのジョージ”とコラボレーションした「おさるのジョージとつくろう!おやつプリン」を発売しました。
栄養食品部門は、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援チョコレート」のシリーズとして、「おいしく健康応援チョコレートいちご」、「おいしく健康応援ココア」を発売し、ラインナップを拡充しました。また、NB商品だけでなく、病院・施設向けPB商品の販路拡大と売上増に努め、部門売上の拡大を図りました。
このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。
また、株式会社エースベーカリーでは、挑戦をテーマに、バウム生地にフルーツ果肉を配合し焼き上げた「贅沢フルーツバウムクーヘン」を発売しました。ケーキでは、「パウンドケーキ 小豆と栗」「パウンドケーキ チーズ」の2品を追加し、シリーズの充実を図りました。また、チョコレートコーティング商品として新たに「レーズンチョコケーキ」を追加しました。ゼリーでは「塩レモンゼリー」「塩トマトゼリー」など塩分補給時に向けたものや、整腸を促す「乳酸菌ゼリー」、果汁の産地を限定した「山形ラ・フランスゼリー」を発売しました。大きめのカップゼリーでは「わらびもち」を2色の味で、黒蜜ときな粉をセットにし、それらをかけて更においしくお召し上がりいただく事ができる商品を開発し発売しました。
当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。
そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。

化成品事業
化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体の研究開発に力を注いでおり、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。
酵素部門では、主力製品であるチーズ製造用凝乳酵素「レンネット」の改良次世代製品として開発し、長期熟成チーズでフレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ている「MRS-LP」の欧・米・豪州での普及に注力しております。また、中南米、中東市場向けには、保存安定性の高い「MR200-LP」、「MR-LP」の普及を進めております。さらに高い性能を持つ「レンネット」の開発に向けた研究を推進するとともに、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物と酵素生産に関する基礎研究を外部研究機関と共同で進めております。
脂肪分解酵素の「リパーゼ」は、機能性油脂製造、脂肪酸製造、チーズ熟成促進、臨床検査薬等に使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用した用途の拡大と新規の用途の創出を進めておりますが、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。さらに新たな市場と販路の開拓を目指して「レンネット」や「リパーゼ」とは異なる分野の新しい酵素製品の開発に力を注いでおります。
薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として生産・供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、これらの化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。
デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発やMRIに代わる新たな磁性粒子撮像法であるMPI、癌転移検出用医療機器での標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。
また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、畜産農家への浸透を進めております。さらに、当社独自のシンバイオティクスのコンセプトを活かし、食品の開発部門とともにヒト向けの製品開発にも取り組んでおります。
いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00376] S100ANIX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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