有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AS7I
株式会社伊予銀行 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
貸出金残高に占める割合は1.61%と引続き低水準を維持しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により67億97百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により△74億1百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比2,259億16百万円増加して7,835億4百万円となりました。
(1) 当連結会計年度の経営成績の分析
損益の状況
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |||
連結粗利益 | 87,111 | 80,499 | △6,612 | ||
資金利益 | 74,075 | 67,419 | △6,656 | ||
役務取引等利益 | 8,444 | 8,768 | 324 | ||
その他業務利益 | 4,591 | 4,312 | △279 | ||
営業経費 | (△) | 49,616 | 51,641 | 2,025 | |
信用コスト | (△) | 2,173 | 1,628 | △545 | |
貸出金償却 | (△) | 260 | 34 | △226 | |
個別貸倒引当金純繰入額 | (△) | 4,118 | 2,568 | △1,550 | |
一般貸倒引当金繰入額 | (△) | △1,530 | △897 | 633 | |
偶発損失引当金繰入額 | (△) | 21 | △13 | △34 | |
特定海外債権引当勘定繰入額 | (△) | ― | ― | ― | |
その他の債権売却損等 | (△) | 668 | 814 | 146 | |
償却債権取立益 | 1,365 | 878 | △487 | ||
株式等関係損益 | 4,188 | 6,202 | 2,014 | ||
その他 | 1,561 | 1,995 | 434 | ||
経常利益 | 41,071 | 35,428 | △5,643 | ||
特別損益 | △783 | △2,300 | △1,517 | ||
税金等調整前当期純利益 | 40,287 | 33,127 | △7,160 | ||
法人税、住民税及び事業税 | (△) | 11,210 | 9,003 | △2,207 | |
法人税等調整額 | (△) | 3,130 | 1,144 | △1,986 | |
非支配株主に帰属する当期純利益 | (△) | 1,495 | 1,183 | △312 | |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 24,451 | 21,797 | △2,654 |
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
① 連結粗利益
連結粗利益は、貸出金利息及び有価証券利息配当金の減少による資金利益の減少等により、前連結会計年度比66億12百万円減少して804億99百万円となりました。② 営業経費
営業経費は、退職給付に係る営業経費の増加等により、前連結会計年度比20億25百万円増加して516億41百万円となりました。③ 信用コスト
信用コストは、お取引先のランクダウン・倒産が減少したことから、前連結会計年度比5億45百万円減少して16億28百万円となりました。④ 株式等関係損益
株式等関係損益は、株式等売却益の増加により、前連結会計年度比20億14百万円増加して62億2百万円となりました。⑤ 特別損益
特別損益は、減損損失の増加により、前連結会計年度比15億17百万円減少して△23億円となりました。(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
① 預金等
譲渡性預金を含めた預金等は、個人預金・法人預金ともに順調に増加しており、前連結会計年度比1,128億円増加して5兆4,372億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
預金等(末残) | 5,324,433 | 5,437,276 | 112,843 |
うち個人預金 | 3,348,332 | 3,354,648 | 6,316 |
② 貸出金
貸出金は、事業性貸出・住宅ローンを中心とした個人融資ともに順調に増加しており、前連結会計年度比1,313億円増加して4兆214億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
貸出金(末残) | 3,890,085 | 4,021,442 | 131,357 |
うち個人融資(単体) | 960,342 | 994,914 | 34,572 |
③ リスク管理債権
リスク管理債権は、前連結会計年度比43億円減少して648億円となりました。貸出金残高に占める割合は1.61%と引続き低水準を維持しております。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
破綻先債権額 | 2,159 | 1,537 | △622 |
延滞債権額 | 50,013 | 45,126 | △4,887 |
3ヵ月以上延滞債権額 | 2,376 | 2,344 | △32 |
貸出条件緩和債権額 | 14,669 | 15,886 | 1,217 |
合計 | 69,219 | 64,895 | △4,324 |
貸出金残高比率 | 1.77% | 1.61% | △0.16% |
リスク管理債権に対する引当率 | 74.67% | 71.99% | △2.68% |
④ 有価証券
有価証券は、日経平均株価の上昇等により株式が増加したものの、外貨外国証券の売却等によりその他の証券が減少したことから、前連結会計年度比37億円減少して1兆7,359億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
有価証券(末残) | 1,739,757 | 1,735,981 | △3,776 |
国債 | 651,888 | 642,049 | △9,839 |
地方債 | 228,424 | 228,026 | △398 |
社債 | 124,970 | 132,802 | 7,832 |
株式 | 270,787 | 289,346 | 18,559 |
その他の証券 | 463,687 | 443,757 | △19,930 |
(3) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析
営業活動によるキャッシュ・フローは、借用金及び譲渡性預金の増加等により2,265億23百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により67億97百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により△74億1百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比2,259億16百万円増加して7,835億4百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | △64,206 | 226,523 | 290,729 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 38,624 | 6,797 | △31,827 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △19,106 | △7,401 | 11,705 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 557,587 | 783,504 | 225,916 |
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