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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AHR6

有価証券報告書抜粋 日清オイリオグループ株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発は、中央研究所、ユーザーサポートセンター、ファインケミカル事業部テクニカルセンター、生産技術部を中心に、互いに連携をとりながら進めております。また、マレーシアに設立したNisshin Global Research Center Sdn. Bhd.と連携し、グローバルな研究開発体制を強化しております。
中央研究所では、グループ全体の事業領域に関わる創造の拠点としての役割を果たすべく技術開発の体制を強化し、グローバルな展開を見据え研究開発を推進しております。ユーザーサポートセンターは、技術面からの提案営業のサポートおよびアプリケーション開発を推進し、販売と一体となった総合的な技術営業の展開、事業の拡大を実現します。また、Nisshin Global Research Center Sdn. Bhd.は、パーム事業に関わるR&Dのアジアにおける中心拠点としての業務を遂行しております。
ファインケミカル事業部テクニカルセンターでは、化粧品領域、化学品領域、および食品領域におけるファインケミカル素材の開発ならびに、その機能評価に基づく価値開発やアプリケーション化を進めております。2011年に取得したスペインのエステル油剤メーカーIndustrial Quimica Lasem,S.A.U.とは、開発、品質管理、生産技術など多面的な技術連携関係の構築を進めてきました。また、2015年に設立した中国のファインケミカル製品販売会社・日清奥利友(上海)国際貿易有限公司とは、両社が連携して当社製品の技術的、品質的な特徴を顧客にアピールする活動を行い、中国における市場開拓を着実に進めております。
生産技術部は、次世代を見据えた新規生産技術開発とそれに向けた技術面での基盤強化に取り組んでおります。
2016年12月に当社グループの研究開発の中核である中央研究所、ユーザーサポートセンターを、当社の主力生産拠点である横浜磯子事業場内に設立した「技術開発センター」に移転いたしました。生産機能との融合、本社・営業機能との連携強化により、さらなる商品開発・技術開発のスピードアップを実現いたします。また、お客様・お取引先様とのコミュニケーションをより一層強化し、商品開発力や提案力を高め、付加価値商品の拡販や新規顧客の獲得につなげます。
なお、当連結会計年度における研究開発費の合計は18億71百万円であります。


〔油脂・油糧事業〕
家庭用食用油では、かけて楽しむ、鮮度のオイルシリーズのラインアップ拡充として「日清かけて香る純正ごま油 145gフレッシュキープボトル」を、また、お客様の使用実態に合わせた容量とした「日清こめ油 200gPET」、「日清ヘルシーごま香油 350gPET」をそれぞれ2016年8月に発売いたしました。また、おいしさと健康を求めるお客様の食生活の満足度を高め、より多くのお客様にいろいろな料理でオリーブオイルを楽しんでいただくために、フルーティーでまろやかな味わいのエキストラバージンオリーブオイルである「日清やさし~く香るエキストラバージンオリーブオイル350gPET」、「同900gPET」を2017年2月に発売いたしました。
業務用食用油では、プロサポートシリーズの炊飯油、炒め油をリニューアルし、各支店営業と拡販に努め、複数のデリカセンターやバックヤードで採用されました。また、大手ユーザー向けに中鎖脂肪酸油を活用した機能性油のPB商品を開発し、採用されました。
大豆食品素材では、低糖質素材として注目されている大豆粉のレシピ開発に注力し、製菓・製パン用途での販売に貢献しました。また、粒状大豆たん白の新たな用途としてシリアル他で採用されました。
油脂・油糧事業に係わる研究開発費は9億61百万円であります。

〔加工油脂事業〕
粉末酵素エステル交換技術や分別技術といった油脂の構造に関わる独自の技術をベースに、マーガリン・ショートニング類、クリーム用油脂、チョコレート用油脂およびチョコレート関連製品等の特徴ある製品群の開発を実現しています。また、ユーザーサポートセンターと連携して、大手製パンメーカーやコンビニエンスストアを主要ターゲットとして、デニッシュ・パイ生地製品等の美味しさや食感向上を実感できるアプリケーション提案に注力し、販売拡大に貢献しました。
さらに、大東カカオ㈱、Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.およびNisshin Global Research Center Sdn. Bhd.と技術連携をとりながらグローバルな製品展開に向け、油脂製造からアプリケーション開発にわたる領域でのユーザーニーズに応える研究開発を行っています。
加工油脂事業に係わる研究開発費は3億79百万円であります。

〔ファインケミカル事業〕
化粧品領域における開発活動としては、グローバルな視野で化粧品業界に広く展開できる高機能素材の開発に取り組んでおります。近年は、環境に優しい植物由来成分から成る新製品を複数発売してきました。
化学品領域における開発活動としては、情報関連分野・潤滑用途の素材を中心に顧客と直結した開発を積極的に進めております。
食品領域においては、主力である中鎖脂肪酸油の品質向上を図ると共に、新たな機能性素材の開発に取り組んでおります。さらに、中鎖脂肪酸油やレシチン、トコフェロールなどの素材を用い、顧客のニーズに合わせた製剤開発にも取り組んでおります。
2011年に子会社化したスペインの油剤メーカーIndustrial Quimica Lasem,S.A.U.との間では、技術的な相乗作用を得るために、製品のみならず原材料評価、品質管理、製品開発、および生産技術など多岐にわたる連携関係の構築を行ってきました。2014年には、FSSC22000などの認証を背景とした高品質な中鎖脂肪酸油「QUOLIO(クオリオ)」の製造販売を開始し、積極的な国内展開を図っています。2015年には、高品質な化粧品原料の製造が可能となる生産設備の改良を進め、日清品質製品の本格的なグローバル供給体制確立への歩みを進めることができました。
また、2015年に設立したファインケミカル製品販売会社・日清奥利友(上海)国際貿易有限公司では、中国における技術サービスの充実を目的としたラボ機能を立ち上げると共に、現地社員の技術研修をテクニカルセンターで実施するなど、両社の連携をより深める取り組みを行っています。これらを通じて、当社製品の優れた特徴を顧客にアピールする活動を行い、中国における市場開拓を着実に進めております。

連結子会社である攝津製油株式会社において、清潔で快適な暮らしに欠かせない製品やレストランの厨房、食品工場などの衛生管理に役立つ製品づくりに取り組んでおり、お客様のニーズに的確に応える製品・ソリューションの提供を目指し研究開発活動を推進しております。業務品事業分野では、食品加工工場の菌汚染に関する現場実態調査に基づき、設備・機器の洗浄や除菌を効果的に行うためのサニテーション関連商品の開発に注力しております。また、高度化かつ多様化するお客様のニーズに応えるために、新たな除菌・抗菌技術や抗ウイルス技術等の研究開発にも積極的に取り組んでおります。OEM事業分野では、家庭で使用する各種洗浄剤や化粧品、医薬部外品を中心に、お客様のニーズに応える機能を持った製品の開発、改良研究に注力しております。また、業務用用途で使用する各種洗浄剤の高機能化技術の研究開発を行っております。工業用分野では、次世代の中核事業として洗浄剤やエッチング剤などの基盤確立に注力しております。前者では太陽電池用シリコンウエハーや新素材ウエハー用の洗浄剤の開発に重点をおいており、すでに国内数社に納入中で、海外顧客への拡販も進めております。一方、エッチング剤では太陽電池単結晶シリコン用・多結晶シリコン用ともに大手顧客の評価が進んでおります。特に業界ニーズの高い多結晶シリコン用の革新的なエッチング剤の開発に成功し、実用化に注力しております。また、国内外の大学・公的機関との共同研究を活用して、基礎データや事業化支援データの蓄積にも努め、事業化速度を上げるべく現在対策を講じております。
ファインケミカル事業に係わる研究開発費は、4億9百万円であります。

〔ヘルシーフーズ事業〕
ドレッシング類では、手軽にオリーブオイルがとれるマヨネーズタイプ調味料「BOSCOオリーブマヨドレ 200g」、また健康に関心の高い方に注目されているアマニ油を使ったドレッシング「日清ヘルシードレッシング アマニごま」、「同 アマニシーザー」、「同 アマニイタリアン」を2016年8月に発売いたしました。また、エキストラバージンオリーブオイルと、野菜や果物など「15種類の素材」を使い、スムージー感覚の食感に仕上げたドレッシング「日清オリーブ香るスムージードレッシング160ml キャロット&オレンジ」、「同 トマト&レモン」、「同 チーズ&グリーン野菜」を、また、健康素材として人気の黒酢と魚介類や肉との相性が良いたまねぎを組み合わせた「日清ドレッシングダイエット 黒酢たまねぎ」を2017年2月に発売いたしました。
高齢者・介護対応食品では、注力素材である中鎖脂肪酸を活用したエネルギー・たんぱく質補給食品のラインアップの拡充を図り、「MCTトウフィール」、「やわらかおかず エネカップ カレー味」、「同 クリームシチュー味」を2016年8月に、「プロキュアZ コーヒー味」、「同 ヨーグルト味」を2017年2月に発売いたしました。
また、中鎖脂肪酸に関わる研究成果の学会発表や、鈴鹿市および学校法人鈴鹿医療科学大学との産学官連携での取り組みにおける中鎖脂肪酸の基礎的研究や市民を対象とした大規模研究など、中鎖脂肪酸の価値向上への取り組みを積極的に推進しました。
ヘルシーフーズ事業に係わる研究開発費は1億21百万円であります。

今後とも技術力の一層の充実を図り、新製品・新技術開発、新分野開拓に積極的に取り組んでいく方針であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00428] S100AHR6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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