有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AQAQ
立山黒部貫光株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)
(1)業績
当連結会計年度の業績は、営業収益が6,918,010千円と前連結会計年度に比べ389,595千円の減収、営業利益が160,769千円、経常利益が186,776千円、親会社株主に帰属する当期純利益は127,117千円となりました。セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、「第2 事業の状況」及び「第3 設備の状況」については、消費税等抜きで記載しております。
① 運輸事業
当期のわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善により、緩やかな回復基調が継続し、個人消費にも持ち直しの動きが見られました。その一方で英国のEC離脱決定や米国のトランプ新政権による保護主義政策推進の動き等を背景に、依然として先行き不透明な状態が続きました。
観光業界におきましては、航空路線の拡充やクルーズ船寄港数の増加、消費税免税制度の拡充等の要因により、2016年の訪日旅客数が史上初めて2千万人の大台を超え、2,403万人に達する等、訪日旅行の躍進が続きました。一方、国内旅行においては、昨年3月の北海道新幹線開業や、4月に発生した熊本地震の影響、その後の「九州ふっこう割」等による地域的な変動があったものの、総じて低調な動きとなりました。
このような中、当期の立山黒部アルペンルートは、前年同様、4月10日に富山側の立山~弥陀ヶ原間の営業を再開し、4月16日には、立山~信濃大町間が全線で営業再開となり、11月30日まで営業いたしました。
営業の推移を概観いたしますと、引き続き「立山・雪の大谷ウォーク」の人気に支えられ、4月の入り込み客数が過去最高の112千人を記録する等、順調な滑り出しとなりましたが、5~6月は、少雪による4月への前倒し傾向と、前年度の善光寺ご開帳に連動した旅客増加の反動等により伸び悩みました。7月以降は、首都圏を中心とした積極的な広告宣伝活動と、新たに制定された8月11日の「山の日」に関連したイベントの開催等により盛り上がりを見せたものの、秋期には度重なる台風や長雨が影響し、初冬期も積雪に恵まれなかったため、営業終了まで低調に推移しました。
この結果、当期の入り込み人員は、合計922千人(対前年92%、75千人減)となり、また、入り込み方面別では、富山入り込みが476千人(対前年92%)、大町入り込みが446千人(対前年93%)となりました。
旅客の内訳では、国内旅客の入り込み人員が、北陸新幹線開業2年目に入りメディア露出が大幅に減少したことに加え、前年度秋期にあったシルバーウィークの反動等により、紅葉時期も低調となった結果、680千人(対前年87%、102千人減)となりました。
一方、訪日旅客は、団体客が6月以降、主要国台湾の景気低迷や円高による割高感が重しとなり鈍い動きとなりましたが、個人客は、JRの訪日客向け企画切符「立山黒部オプション券」等の発売による後押しもあり、引き続き大幅な伸びとなり、訪日旅客全体では、過去最高の242千人(対前年113%、27千人増)となりました。
この結果、営業収益は3,707,603千円(前連結会計年度比4.5%減)、営業利益は268,143千円(前連結会計年度比46.1%減)となりました。
(提出会社の運輸成績表)
鋼索鉄道事業(黒部ケーブルカー)
項目 | 単位 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | 対前年増減率(%) |
営業粁 | 粁 | 0.8 | 0.0 |
営業日数 | 日 | 229 | 0.0 |
客車走行粁 | 粁 | 16,123 | △0.9 |
旅客輸送人員 | 人 | 704,398 | △5.4 |
旅客運輸収入 | 千円 | 445,657 | △4.8 |
運輸雑収 | 千円 | 188 | △82.3 |
収入合計 | 千円 | 445,846 | △4.9 |
1日営業1粁あたり運輸収入 | 千円 | 2,433 | △4.9 |
1日平均客車走行粁 | 粁 | 70 | △1.4 |
1日平均旅客輸送人員 | 人 | 3,076 | △5.4 |
1日平均運輸収入 | 千円 | 1,946 | △4.9 |
乗車効率 | % | 27 | △4.5 |
(注) | 1. | 28.4.1~28.4.15・28.12.1~29.3.31 積雪のため営業休止 | ||
2. | 乗車効率の算出方法 | (営業粁×旅客輸送人員) | ×100 | |
(客車走行粁×平均定員) |
項目 | 単位 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | 対前年増減率(%) |
営業粁 | 粁 | 1.3 | 0.0 |
営業日数 | 日 | 235 | 0.0 |
客車走行粁 | 粁 | 29,346 | △3.7 |
旅客輸送人員 | 人 | 779,122 | △3.4 |
旅客運輸収入 | 千円 | 435,528 | △3.6 |
運輸雑収 | 千円 | 3,597 | 8.9 |
収入合計 | 千円 | 439,126 | △3.5 |
1日営業1粁あたり運輸収入 | 千円 | 1,437 | △3.5 |
1日平均客車走行粁 | 粁 | 125 | △3.8 |
1日平均旅客輸送人員 | 人 | 3,315 | △3.4 |
1日平均運輸収入 | 千円 | 1,868 | △3.5 |
乗車効率 | % | 29 | 0.4 |
(注) | 1. | 28.4.1~28.4.9 積雪のため営業休止 28.12.1~29.3.31 積雪のため営業休止 | ||
2. | 乗車効率の算出方法 | (営業粁×旅客輸送人員) | ×100 | |
(客車走行粁×平均定員) |
普通索道事業
項目 | 単位 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | 対前年増減率(%) |
営業粁 | 粁 | 1.7 | 0.0 |
営業日数 | 日 | 229 | 0.0 |
客車走行粁 | 粁 | 40,953 | △2.0 |
旅客輸送人員 | 人 | 693,728 | △5.5 |
旅客運輸収入 | 千円 | 659,706 | △4.9 |
運輸雑収 | 千円 | 244 | △78.0 |
収入合計 | 千円 | 659,950 | △5.1 |
1日営業1粁あたり運輸収入 | 千円 | 1,695 | △5.1 |
1日平均客車走行粁 | 粁 | 179 | △2.0 |
1日平均旅客輸送人員 | 人 | 3,029 | △5.5 |
1日平均運輸収入 | 千円 | 2,881 | △5.1 |
乗車効率 | % | 36 | △3.6 |
(注) | 1. | 28.4.1~28.4.15・28.12.1~29.3.31 積雪のため営業休止 | ||
2. | 乗車効率の算出方法 | (営業粁×旅客輸送人員) | ×100 | |
(客車走行粁×平均定員) |
無軌条電車事業
項目 | 単位 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | 対前年増減率(%) |
営業粁 | 粁 | 3.7 | 0.0 |
営業日数 | 日 | 229 | 0.0 |
客車走行粁 | 粁 | 92,019 | △5.6 |
旅客輸送人員 | 人 | 678,014 | △5.2 |
旅客運輸収入 | 千円 | 1,071,554 | △4.6 |
運輸雑収 | 千円 | 654 | △54.3 |
収入合計 | 千円 | 1,072,609 | △4.7 |
1日営業1粁あたり運輸収入 | 千円 | 1,265 | △4.7 |
1日平均客車走行粁 | 粁 | 402 | △5.6 |
1日平均旅客輸送人員 | 人 | 2,961 | △5.2 |
1日平均運輸収入 | 千円 | 4,683 | △4.7 |
乗車効率 | % | 38 | 0.5 |
(注) | 1. | 28.4.1~28.4.15・28.12.1~29.3.31 積雪のため営業休止 | ||
2. | 乗車効率の算出方法 | (営業粁×旅客輸送人員) | ×100 | |
(客車走行粁×平均定員) |
自動車事業
項目 | 単位 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | 対前年増減率(%) |
営業粁 | 粁 | 85.6 | 0.0 |
営業日数 | 日 | 329 | △4.9 |
延人粁 | 人粁 | 18,314,058 | △4.6 |
車両走行粁 | 粁 | 664,843 | △5.6 |
旅客輸送人員 | 人 | 806,046 | △3.9 |
旅客運送収入 | 千円 | 1,040,936 | △4.3 |
運輸雑収 | 千円 | 336 | △95.3 |
収入合計 | 千円 | 1,041,272 | △4.9 |
1日営業1粁あたり運送収入 | 千円 | 36 | 0.1 |
1日平均車両走行粁 | 粁 | 2,021 | △0.7 |
1日平均旅客輸送人員 | 人 | 2,450 | 1.1 |
1日平均運送収入 | 千円 | 3,164 | 0.1 |
乗車効率 | % | 50 | 1.1 |
(注) | 1. | 弥陀ヶ原線 28.4.1~28.4.9・28.12.1~29.3.31 積雪のため営業休止 極楽坂線 28.4.1~28.12.16・29.3.21~29.3.31 営業休止 称名滝線 28.4.1~28.4.15・28.11.11~29.3.31 営業休止 | ||
2. | 乗車効率の算出方法 | 延人粁 | ×100 | |
車両走行粁×1両平均定員 |
(業種別営業成績)
業種別 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | |
営業収益(千円) | 対前期増減率(%) | |
鋼索鉄道事業(黒部ケーブルカー) | 445,846 | △4.9 |
鋼索鉄道事業(立山ケーブルカー) | 439,126 | △3.5 |
普通索道事業 | 659,950 | △5.1 |
無軌条電車事業 | 1,072,609 | △4.7 |
自動車事業 | 1,041,272 | △4.9 |
貨物自動車事業 | 48,798 | 14.9 |
合計 | 3,707,603 | △4.5 |
② ホテル事業
立山黒部アルペンルートの営業再開に合わせ、4月10日に弥陀ヶ原ホテルが、そして4月16日にホテル立山が営業を再開し、弥陀ヶ原ホテルは11月4日まで、ホテル立山は11月30日まで営業いたしました。
当期の営業の経過は、ホテル立山は宿泊料金の改定が奏功して、8月までは前年並みの収入を確保しましたが、9月以降、度重なる台風や長雨、初冬期の積雪不足が影響して営業終了まで低調に推移いたしました。また、弥陀ヶ原ホテルは、4、5月が海外客を中心に好調であったため、9、10月の減少分を補う事ができ、前年を上回りました。
その結果、ホテル立山の宿泊人員は34,983人(対前年比94.5%)となり、宿泊収入は同比97.8%、食堂収入は同比95.0%、売店収入が同比91.8%、収入合計では同比95.1%となりました。
また、弥陀ヶ原ホテルの宿泊人員は18,550人(対前年比101.3%)、宿泊収入は同比102.9%、食堂収入は同比98.5%、売店収入は同比100.7%、収入合計では同比102.4%となりました。
宇奈月国際ホテルにつきましては、新幹線効果の継続を期待しましたが、期待に反し、首都圏の企画旅行が大幅に落ち込んだため、シーズンを通じて低調な動きとなりました。これにより宿泊人員は23,497人(対前年比79.9%)、宿泊収入は同比81.1%、売店等を加えた収入合計では同比80.2%となりました。
この結果、営業収益は2,574,398千円(前連結会計年度比6.6%減)、営業損失は205,836千円(前連結会計年度は84,754千円の営業損失)となりました。
(業種別営業成績)
業種別 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | |
営業収益(千円) | 対前期増減率(%) | |
宇奈月国際ホテル | 413,220 | △19.8 |
ホテル立山 | 1,756,500 | △4.9 |
弥陀ヶ原ホテル | 404,678 | 2.4 |
合計 | 2,574,398 | △6.6 |
③ 構内販売事業
営業収益は611,926千円(前連結会計年度比4.6%減)、営業利益は53,262千円(同22.0%減)と
なりました。
(業種別営業成績)
業種別 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | |
営業収益(千円) | 対前期増減率(%) | |
売店 | 467,326 | △5.6 |
レストラン | 133,894 | 0.4 |
その他 | 10,706 | △15.9 |
合計 | 611,926 | △4.6 |
④ その他事業
営業収益は234,284千円(前連結会計年度比5.0%減)、営業利益は26,401千円(同36.4%増)となりました。
(業種別営業成績)
業種別 | 当連結会計年度 (28.4.1~29.3.31) | |
営業収益(千円) | 対前期増減率(%) | |
商品販売 | 137,933 | △6.2 |
建物等賃貸 | 26,670 | 0.2 |
業務受託 | 74,629 | △4.4 |
消去 | 4,949 | △3.1 |
合計 | 234,284 | △5.0 |
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ278,099千円減少し、当連結会計年度末には1,860,646千円(前連結会計年度比13.0%減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、662,401千円(前連結会計年度比39.8%減)であります。これは、税金等調整前当期純利益187,991千円(前連結会計年度比54.6%減)、減価償却費673,386千円(前連結会計年度比7.4%増)を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,381,753千円(前連結会計年度比105.4%増)であります。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得1,370,343千円(同102.8%増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、441,253千円(前連結会計年度は32,040千円の資金使用)であります。これは、長期借入金の純増額556,400千円(同98.1%増)によるものであります。
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