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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AOAM

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康と栄養に関する基礎研究を行っております。
即席めんでは、「カップヌードル リッチ」に次ぐ商品群として、脂質、糖質、カロリーを抑えた「カップヌードル ナイス」シリーズを開発し、「カップヌードル」ブランドの市場拡大に努めました。また、お客様の健康志向に応える新具材として大豆を主原料とした「大豆ビーフ」を開発し、和風商品「日清御膳」や「日清のどん兵衛」の新具材として使用いたしました。即席ライスでは、「日清カレーメシ」の湯かけワンタッチ化に成功し、リニューアル発売を行いました。
健康関連では、新しい健康食品ブランド「日清食品ウェルネス」の商品開発を行い、「アレルライト」シリーズを開発するなど、お客様の健康や美容志向に応える商品開発を行っております。また、整腸作用が認められるサイリウムを配合した健康食品「Deruno」について機能性表示食品の届出を行い、機能性表示食品市場への参入も進めております。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子商品の開発や、商品開発を支える取り組みとして、より本格的な美味しさをより低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発や生産設備の開発なども行っております。また、健康と栄養の分野では、新規乳酸菌の機能研究や腸内フローラの研究、栄養代謝調節機能の研究、その他美容や脳機能に関する研究等を継続して行うとともに、減塩手法の開発等についても取り組んでおります。今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。

(2)明星食品
明星の独自技術である、豚骨ラーメンならではの食感と風味のバリカタ麺をチャルメラブランドの各商品形態で展開しました。袋めんの「明星 ノンフライチャルメラ 豚骨」を2016年8月にリニューアル、丼型カップめんでは「明星 ノンフライチャルメラどんぶり 豚骨」を2016年8月に新発売、さらに縦型カップめんでも「明星 チャルメラカップ バリカタ豚骨」を2017年3月に新発売しました。
低糖質麺では、濃厚なおいしさそのままに糖質50%オフでエネルギー300kcal未満、そしてレタス5個分相当の食物繊維を含んだ「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり醤油豚骨味」、「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり味噌味」を2016年10月リニューアル発売し、2017年3月にはさらにこれらの塩分を25%オフして減塩志向にも対応しました。
さらには、2017年3月に業界初の低糖質焼そば「明星 低糖質麺 はじめ屋 こってりソース焼そば」を発売しました。本品は焼そばの油炒め感を表現するために開発した業界初の油揚げ低糖質麺で、糖質50%オフで塩分も30%オフなのにこってりソースとからしマヨネーズの濃厚味覚です。
明星独自のノンフライワンタンでは、ふかひれ入りの透明な皮の澄麺皮(ドンミンピー)ワンタンを開発し「明星 中華三昧PREMIUM 濃厚ふかひれ雲呑麺」を、また、流行のパクチーとエビを透明な皮で包んだワンタンを開発し「明星 マンゴツリー東京監修 レモングラスとパクチーのエビワンタンスープ」を、さらには、皮にほうれん草を練り込んだ翡翠エビワンタンスープを開発し「明星 銀座アスター監修 翡翠エビワンタン」を発売しました。
今後とも技術の進歩と、お客様のニーズを取り入れた付加価値の高い商品の研究・開発に努めてまいります。

(3)低温事業
(チルド食品)
本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった「ひとつ上の満足」をモットーに商品開発を進めています。
行列のできる店のラーメンが発売20周年を迎え、新製品としてご当地シリーズ「青森」、「函館」、「横浜」を追加し売上増に寄与しました。「つけ麺の達人」の全面リニューアル、「まぜ麺の匠」の汁なし麺の導入で新たな若年層ユーザーを獲得することができ、「日清の太麺焼そば」は食べごたえのある太麺と液体ソースで、ひとつ上の満足で年々伸長し2食焼そば市場でシェアNo.1に成長しました。季節に合わせた限定商品(春:塩レモン味、夏:スパイシーシーフード味、秋:焦がしバター醤油、冬:すき焼だれ)も売上に貢献しました。
有名店とのタイアップ商品では、「一度は食べてみたかった日本の名店 銀座 篝」、「老舗の逸品 神田まつや監修鴨だし蕎麦」を発売し、お店の味をご家庭で味わえる商品としてご好評を頂いております。

(冷凍食品)
「とことん便利に、簡単に。いつでも出来たて、本格を。」をモットーに究極の簡便性と究極のおいしさが備わった冷凍商品を開発しています。
パスタジャンルではカルボナーラ革命と銘打って、調理後のなめらかさが、さらに長く保たれ、おいしさが長く楽しめるソースへ改良いたしました。もちっと生パスタは、たっぷりソースとしっかり絡む平打ちパスタが評価され、おかげさまで冷凍生パスタジャンルで売上No.1ブランドとなることが出来ました。レンジで手軽に本格的な味が楽しめる汁なしジャンルでは、昨年発売した「汁なしカレーうどん黒」や「ジャージャー麺 大盛り」のリニューアルにより、着実な市場浸透を進めました。和風ジャンルでは新商品として発売した「日清のどん兵衛 鬼かき揚げ太うどん」とリニューアルした「日清のどん兵衛 鴨南蛮そば」が高価格帯として好調に推移しました。
特に「日清のどん兵衛 鴨南蛮そば」は過去最大の売上になり、高価格和風の成長に大きく寄与し高価格和風全体で前年比120%に成長することができました。
米飯については、春から1個入りおにぎりを販売し、季節性も盛り込んだ鶏ごぼうや高菜明太子などの「にぎっ太」シリーズは様々なメニューを1個づつ味わえる手軽さから好調に推移しました。

(4)その他
日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質価値と健康機能価値をもつ付加価値の高い商品の開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所では「シリアル」「菓子(ハードビスケット、クッキー、チョコレート菓子)」「包装資材」の3部門に分けて各種商品の研究開発を行っております。
シリアル商品では安定成長を続けておりますグラノーラ市場を更に活性化すべく、よりプレミアムに進化させた「ごろっとグラノーラ」にリニューアル致しました。更にそのブランドのシンボリックな位置付けとして、大きめにカットした厳選いちごを具材に採用しながら、シリアル生地にもいちご素材を加えヨーグルトとの相性にもこだわった「ごろっとグラノーラ いちごづくし」を新たに発売しました。また、「健康価値」を訴求した、話題のスーパー大麦“バーリーマックス”配合の、食物繊維の量だけでなく質にもこだわった「スーパー大麦グラノーラ」を発売しました。
ビスケット商品では、「トリプルナッツサブレ」をリニューアルし、非常に高い評価を得ております。更に、バターのおいしさにこだわったちょっと贅沢なサブレ「発酵バターサブレ」を発売し、サブレブランドの強化を図りました。
チョコレート菓子では「チョコフレーク」のチョコレートを抜本的に見直し、コクのあるガーナ産カカオとエクアドル産カカオをブレンドすることで進化させ、チョコフレークブランドを活性化致しました。また、健康感も意識しながら、当社独自の苦味、酸味を抑えたハイカカオチョコレートを開発し「チョコフレーク ハイカカオチョコフレーク」を発売しました。
当研究所では今後も、日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所をはじめ、グループの研究機関と連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるような日清食品グループならではのオリジナリティの高い菓子及びシリアルの商品開発に取り組んでまいります。

日清ヨーク㈱においては、工場に隣接した開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸はっ酵に関する研究を行っております。
開発商品群としては、はっ酵乳(ヨーグルト)、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である「はっ酵技術」を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
はっ酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の3フレーバーに加えて、「マンゴー」「りんご」「みかん」「もも」といったフルーツフレーバーを季節ごとに切り替えて発売するとともに、健康を気にする中高年のお客様向けに「糖質off」を発売し、常時5品体制としました。
乳製品乳酸菌飲料でも既存「ピルクル」のエクステンションとして、カロリーと糖質を抑えた「ピルクルカロリー・糖質OFF」、深い味わいを楽しめる「プレミアムリッチピルクル」、機能性素材を配合した「ピルクルVマルチビタミン」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、十勝のむヨーグルトとピルクルのブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料では、「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「ミルク」「洋なし」「レアチーズ」「いちご」といったデザート風味とフルーツ風味を交互に発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新ブランドとして育成を図りました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌のはっ酵技術を生かした商品開発を今後も行ってまいります。


(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。その一部は、製薬会社へライセンス契約の上技術提供しております。一方、食品の安全・安心を確保していく品質保証体制については、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応するため、これまで国内事業を対象に実施していた二重管理及び集中管理体制を、新規事業や海外事業へ拡大する分析体制を推進しており、即席めんに関わる世界各国の品質基準や検査法に則り海外製品の検査を拡大しました。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を推進し、さらに、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における食品安全や品質を確保する調査体制については、独自に定めた日清食品安全検査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による調査や、4M管理(人:Man、機械:Machine、原料:Material、方法:Method)手法に基づいた品質工程管理調査に加え、2016年度では防虫管理に特化した特別調査を集中的に実施し、品質や食品安全の管理水準のさらなる向上に努めました。
また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動状況を評価しながら改善支援を行っております。今後も、RISEA調査や生物多様性のための社会活動の実践を通じて環境経営の推進及び向上に取り組んでまいります。
なお、グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2017年3月期では学会・論文発表3件と特許出願4件の学術的成果も創出しております。

当連結会計年度の研究開発費は76億50百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S100AOAM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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