有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AQGC
大和ハウス工業株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループでは、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、社会に役立つ価値の創造を目指し、官公庁、国内外の大学、異業種企業とも密接に連携を図りながら、基礎・応用研究から新技術・新商品開発、これらの新技術の建築物や街づくりへの活用・検証まで多岐にわたる研究開発活動を行っています。
なお、当連結会計年度の研究開発費は8,380百万円となっています。
当連結会計年度の主な活動は次のとおりです。
(1)戸建住宅事業、賃貸住宅事業、マンション事業、住宅ストック事業
・戸建住宅最上位商品「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の商品特長を生かしたラインアップの拡充として、「xevoΣ 平屋暮らし」、「xevoΣ 和暮らし」を開発しました。「xevoΣ」の特長である天井高2m72cm、開口幅最大7m10cmの大空間・大開口が実現する「グランリビング」について、「xevoΣ 平屋暮らし」ではさらに最大高さ約6mの勾配天井、最大深さ約3mの軒下空間を追加して、屋外とつながる開放的で心地よい室内空間のバリエーションを増やしました。「xevoΣ 和暮らし」には「続き間」、「縁」を取り入れた「和のグランリビング」と和に合う外壁柄を採用しました。
・賃貸住宅商品のラインアップの拡充として、家庭用リチウムイオン蓄電池を業界に先駆けて標準搭載した「セジュールNewルピナ」を開発しました。北欧風の外観と3階建、店舗併用・保育園併用賃貸住宅、高齢者向け賃貸住宅等のニーズに応えられる対応力を特長とした防犯配慮型賃貸住宅商品です。採用する蓄電池は、収納スペースなどに納まるコンパクトなサイズながら、停電を感知すると自動的に放電モードに切り替わり、家電製品やスマートフォンなどに連続8時間電力供給できる非常用電源になります。停電時に電子レンジ、炊飯器等の消費電力の大きい家電製品が使用できるように最大出力1.4kWのタイプを採用しました。
・当社は、街づくりにおいてZET(ネット・ゼロ・エネルギー・タウン)の普及・拡大を推進しています。当社のZETは、自然エネルギーを上手く活用できるパッシブデザインを積極的に採用し、建物自体の断熱性能向上と併せて、大幅な省エネ化を進めています。また、景観向上と防災を兼ね備えた無電柱化の推進にあたり、性能向上とコストダウンを両立させる技術・スキームを開発・採用しています。さらに、「セキュレア豊田柿本」(愛知県)では、電力融通や蓄電池の連携制御等によるデマンド抑制を行っています。ZETの普及・拡大の取り組みが、フジサンケイグループが主催する第26回「地球環境大賞」の「国土交通大臣賞」を受賞しました。
なお、当事業に係る研究開発費は,4,324百万円です。
(2)商業施設事業、事業施設事業
・当社とロイヤルホームセンター株式会社は、新築大型店舗におけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を目的として創エネ・省エネを行うアクティブコントロール、自然の力を活かすパッシブコントロールとこれらを適正に制御するエネルギーマネジメントを積極的に導入しています。2016年4月にオープンした「ロイヤルホームセンター津島店」(愛知県)では延べ床面積10,000㎡を超える商業店舗では日本で初めてZEBを実現しました。大型物販店舗におけるZEB化推進が評価され、一般財団法人省エネルギーセンター主催の2016年度「省エネ大賞(省エネ事例部門)」において「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。
・大和ハウス東京ビルは、2017年3月、LEED-EBOM(リード・イーボム)認証(既存建物)において、最高ランクのプラチナ認証を取得しました。当社は、LEED認証におけるノウハウの蓄積や今後の世界的なニーズに対応するため、大和ハウス東京ビルにおいてプロジェクトチームを設立し活動を推進、プラチナ認証取得に至りました。
・株式会社フジタは、同業他社と共同(全7社)で、コンクリートの乾燥収縮ひずみを0~800×10-6の範囲で制御する技術を確立しました。コンクリートの乾燥による収縮ひび割れは、建築物の耐久性と美観に大きな影響を及ぼします。乾燥収縮ひずみを通常より小さく制御できる技術の開発により、乾燥収縮ひび割れを大幅に低減することが期待できます。
・大和リース株式会社は、店舗用建築を低価格で、スピーディーに提供するため、躯体工事のみを施工する店舗用プレハブシステム「DL-Store(ディーエル-ストア)」を開発しました。自社工場で生産した部材を現場で組み立て、基礎工事から躯体工事まで実働2週間で建築できます。
なお、当事業に係る研究開発費は,2,678百万円です。
(3)その他の事業
・株式会社フジタは、1999年に国土交通省九州地方整備局と共同開発した、災害復旧時に現地にある一般の建設機械に装置を取り付けるだけで無人化できる簡易遠隔操縦装置「ロボQ」の改良機「ロボQⅡ」を開発しました。ワンタッチ着脱化、故障モニタリングおよびフェールセーフ機能を搭載し、メンテナンス性・安全性を改善、さらに組立時間を短縮し、緊急時の機動性を向上しました。併せて無人化施工オペレータも育成しています。
・大和リース株式会社は、屋上緑化や壁面緑化事業で培ったノウハウを活かし、緑化新商品「D's ガーデン puzzle(ディーズガーデンパズル)」を開発しました。植栽プランターとソファのパーツを自由に組み合わせあらゆる空間にフィットする高いインテリア性を備えています。キッズデザイン協議会主催の「第10回 キッズデザイン賞」を受賞しました。
なお、当事業に係る研究開発費は1,377百万円です。
なお、当連結会計年度の研究開発費は8,380百万円となっています。
当連結会計年度の主な活動は次のとおりです。
(1)戸建住宅事業、賃貸住宅事業、マンション事業、住宅ストック事業
・戸建住宅最上位商品「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の商品特長を生かしたラインアップの拡充として、「xevoΣ 平屋暮らし」、「xevoΣ 和暮らし」を開発しました。「xevoΣ」の特長である天井高2m72cm、開口幅最大7m10cmの大空間・大開口が実現する「グランリビング」について、「xevoΣ 平屋暮らし」ではさらに最大高さ約6mの勾配天井、最大深さ約3mの軒下空間を追加して、屋外とつながる開放的で心地よい室内空間のバリエーションを増やしました。「xevoΣ 和暮らし」には「続き間」、「縁」を取り入れた「和のグランリビング」と和に合う外壁柄を採用しました。
・賃貸住宅商品のラインアップの拡充として、家庭用リチウムイオン蓄電池を業界に先駆けて標準搭載した「セジュールNewルピナ」を開発しました。北欧風の外観と3階建、店舗併用・保育園併用賃貸住宅、高齢者向け賃貸住宅等のニーズに応えられる対応力を特長とした防犯配慮型賃貸住宅商品です。採用する蓄電池は、収納スペースなどに納まるコンパクトなサイズながら、停電を感知すると自動的に放電モードに切り替わり、家電製品やスマートフォンなどに連続8時間電力供給できる非常用電源になります。停電時に電子レンジ、炊飯器等の消費電力の大きい家電製品が使用できるように最大出力1.4kWのタイプを採用しました。
・当社は、街づくりにおいてZET(ネット・ゼロ・エネルギー・タウン)の普及・拡大を推進しています。当社のZETは、自然エネルギーを上手く活用できるパッシブデザインを積極的に採用し、建物自体の断熱性能向上と併せて、大幅な省エネ化を進めています。また、景観向上と防災を兼ね備えた無電柱化の推進にあたり、性能向上とコストダウンを両立させる技術・スキームを開発・採用しています。さらに、「セキュレア豊田柿本」(愛知県)では、電力融通や蓄電池の連携制御等によるデマンド抑制を行っています。ZETの普及・拡大の取り組みが、フジサンケイグループが主催する第26回「地球環境大賞」の「国土交通大臣賞」を受賞しました。
なお、当事業に係る研究開発費は,4,324百万円です。
(2)商業施設事業、事業施設事業
・当社とロイヤルホームセンター株式会社は、新築大型店舗におけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を目的として創エネ・省エネを行うアクティブコントロール、自然の力を活かすパッシブコントロールとこれらを適正に制御するエネルギーマネジメントを積極的に導入しています。2016年4月にオープンした「ロイヤルホームセンター津島店」(愛知県)では延べ床面積10,000㎡を超える商業店舗では日本で初めてZEBを実現しました。大型物販店舗におけるZEB化推進が評価され、一般財団法人省エネルギーセンター主催の2016年度「省エネ大賞(省エネ事例部門)」において「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。
・大和ハウス東京ビルは、2017年3月、LEED-EBOM(リード・イーボム)認証(既存建物)において、最高ランクのプラチナ認証を取得しました。当社は、LEED認証におけるノウハウの蓄積や今後の世界的なニーズに対応するため、大和ハウス東京ビルにおいてプロジェクトチームを設立し活動を推進、プラチナ認証取得に至りました。
・株式会社フジタは、同業他社と共同(全7社)で、コンクリートの乾燥収縮ひずみを0~800×10-6の範囲で制御する技術を確立しました。コンクリートの乾燥による収縮ひび割れは、建築物の耐久性と美観に大きな影響を及ぼします。乾燥収縮ひずみを通常より小さく制御できる技術の開発により、乾燥収縮ひび割れを大幅に低減することが期待できます。
・大和リース株式会社は、店舗用建築を低価格で、スピーディーに提供するため、躯体工事のみを施工する店舗用プレハブシステム「DL-Store(ディーエル-ストア)」を開発しました。自社工場で生産した部材を現場で組み立て、基礎工事から躯体工事まで実働2週間で建築できます。
なお、当事業に係る研究開発費は,2,678百万円です。
(3)その他の事業
・株式会社フジタは、1999年に国土交通省九州地方整備局と共同開発した、災害復旧時に現地にある一般の建設機械に装置を取り付けるだけで無人化できる簡易遠隔操縦装置「ロボQ」の改良機「ロボQⅡ」を開発しました。ワンタッチ着脱化、故障モニタリングおよびフェールセーフ機能を搭載し、メンテナンス性・安全性を改善、さらに組立時間を短縮し、緊急時の機動性を向上しました。併せて無人化施工オペレータも育成しています。
・大和リース株式会社は、屋上緑化や壁面緑化事業で培ったノウハウを活かし、緑化新商品「D's ガーデン puzzle(ディーズガーデンパズル)」を開発しました。植栽プランターとソファのパーツを自由に組み合わせあらゆる空間にフィットする高いインテリア性を備えています。キッズデザイン協議会主催の「第10回 キッズデザイン賞」を受賞しました。
なお、当事業に係る研究開発費は1,377百万円です。
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