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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009YZ7

有価証券報告書抜粋 藤田観光株式会社 業績等の概要 (2016年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による政策を背景に企業収益や雇用環境に改善が見られ、緩やかな回復基調となりました。一方で、中国の景気の下振れや為替の急激な変動、英国のEU離脱問題や米大統領選挙により、海外経済の不確実性が高まり、先行きは不透明な状況となっております。
観光業界においては、訪日外国人が前年から引き続き増加し、日本政府観光局(JNTO)によると、2016年度の外国人旅行者数は対前年21.8%増の2,403万人、旅行消費額は7.8%増の3兆7千億円といずれも過去最高となりました。一方で、訪日外国人1人当たりの旅行支出は対前年で11.5%減となり、旅行目的が一頃の「爆買い」などにみられた「消費」から、自然や文化を楽しむ「体験」型に移ったことに加えて、宿泊地もこれまでの大都市圏から地方に分散するなど、訪日外国人の消費動向に変化が見られました。

このような事業環境の中、当社グループでは、5ヵ年の中期経営計画「FUJITA PREMIUM VALUE CREATION 2015」が2年目を迎え、既存事業の品質強化を進めるとともに、国内外への新規出店や投資を積極的に行なってまいりました。
当連結会計年度は、3月に東京新宿駅西口の新宿ワシントンホテル本館で、1年間をかけて全客室を更新する大規模改修工事が予定どおり終了し、4月1日にリニューアルオープンしました。これにより、2015年4月に開業した新宿駅東口のホテルグレイスリー新宿とあわせて、新宿エリアで約2,600室が稼働する体制が整いました。
新規出店では、4月にホテルグレイスリー那覇(198室)、7月にはホテルグレイスリー京都三条 北館(97室)を開業しました。
また、神奈川県箱根エリアの再開発の一環として、箱根ホテル小涌園の近接地に宿泊特化型旅館「箱根小涌園 美山楓林(みやまふうりん)」を開業するなど、箱根エリアの魅力を引き上げ、2017年4月を予定する新たな旗艦宿泊施設「箱根小涌園 天悠(てんゆう)」の開業に向けた準備を進めております。
海外拠点の展開では、1月に台北(台湾)においてホテル椿山荘東京プロデュースによる日本料理レストラン「錦水 TAIPEI by HOTEL CHINZANSO TOKYO」を開業し、12月には同じく台北市内に「割烹日本料理 光琳 大安店」も出店するなど、海外での当社施設の認知度向上を図るべく、レストラン出店を進めてまいりました。

当連結会計年度の売上高は、新宿ワシントンホテル本館の改修工事の終了、ホテルグレイスリー新宿の通期稼働に加え、その他の宿泊施設も客室単価が好調に推移したことが寄与し、当社グループ全体では、売上高は前期比4,807百万円増収の68,789百万円となりました。
これらの増収を主因として、営業利益は前期比1,673百万円増益の1,712百万円、経常利益は前期比1,871百万円増益の1,698百万円となりました。また、当社が保有する投資有価証券の売却、損害賠償金の受領などにより特別利益2,165百万円を計上する一方で、ホテル鳥羽小涌園(三重県)の営業終了に伴う損失などの特別損失1,712百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益では、前期比825百万円増益の858百万円となりました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前営業利益においては、前期比2,077百万円増益の7,219百万円となりました。


当連結会計年度の業績の概要およびセグメント別の概況は以下のとおりであります。

当連結会計年度の業績の概要 (金額単位:百万円)
当連結会計年度前期比増減率
売上高68,7894,8077.5%
営業利益1,7121,6734280.0%
経常利益1,6981,871
親会社株主に帰属
する当期純利益
8588252519.0%
減価償却費等
負担前営業利益
7,2192,07740.4%


セグメント別売上高・営業利益 (金額単位:百万円)
売上高営業利益
実績前期比実績前期比
WHG事業32,9544,9752,0441,344
リゾート事業6,757263△394△63
ラグジュアリー&バンケット事業26,215△26913467
その他(調整額含む)2,861△404△850△75
合計68,7894,8071,7121,673

※1 調整額は、セグメント間取引消去および各セグメントに配分していない全社費用であります。
※2 当連結会計年度よりセグメントの業績をより適切に評価するために本社費用の配賦方法を変更しております。
このため前連結会計年度の各セグメントの営業利益については変更後の算定方法により組替えて比較しており
ます。

WHG事業
2016年度に日本を訪れた外国人観光客数は、3月までは対前年30%超の高い伸び率が続きましたが、4月以降は10%台に鈍化しました。前年に比べて円高傾向が続いたことや、宿泊地の地方分散化傾向が現れてきたこともあり、当社グループの宿泊施設においても首都圏を中心に客室単価の上昇率に鈍化がみられました。このような変化を受けて、WHG事業の各宿泊施設においては、客室の価格と稼働の両面を踏まえた販売施策を行うとともに、従来から取り組んでいる国内のリピーター獲得策やお客さま満足度の向上にも注力することで、売上の最大化を図ってまいりました。
その結果、首都圏のホテルにおいては、新宿ワシントンホテル本館のリニューアルに伴う販売価格の変更、開業以降計画を上回る水準で推移するホテルグレイスリー新宿が大きく寄与し、客室単価は前期比19%上昇となりました。
また、4月に開業したホテルグレイスリー那覇、7月に開業したホテルグレイスリー京都三条 北館についても、予想を上回る客室単価で推移し、順調な滑り出しとなりました。この結果、地方のホテルにおいても、客室単価は前期比11%上昇となりました。
宿泊部門は、利用人員は前期比334千名増の3,536千名、売上高は前期比4,807百万円増収の27,151百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比4,975百万円増収の32,954百万円となり、セグメント利益(営業利益)は同1,344百万円増益の2,044百万円となりました。


リゾート事業
宿泊部門は、2015年に発生した箱根大涌谷の火山性地震の影響から回復したため、個人旅行者の集客が好調に推移し、客室単価も前年を上回る水準となりました。また、当社の箱根エリアでの再開発の一環として、宿泊特化型旅館「箱根小涌園 美山楓林」を3月に開業し、当社が保有する2つの国の登録有形文化財建造物を活用したレストラン「蕎麦 貴賓館」、「鉄板焼 迎賓館」を続けてオープンするなど、2017年4月20日に予定する全室露天風呂付の宿泊施設「箱根小涌園 天悠」の開業に向けて準備を進めてまいりました。部門全体では、利用人員は前期比37千名増の783千名、売上高は前期比111百万円増収の4,699百万円となりました。
レジャー部門は、箱根の主要観光ルートである箱根ロープウェイが7月に全面運行再開し、大涌谷付近の通行止めなど規制の一部解除もあり、温泉テーマパークの箱根小涌園ユネッサンでは利用人員が前年を上回りました。部門全体では、利用人員は前期比6千名増加の659千名、売上高は前期比90百万円増収の1,704百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比263百万円増収の6,757百万円となりましたが、箱根エリアの再開発に伴う先行費用が発生したことにより、セグメント損失(営業損失)は同63百万円悪化の394百万円となりました。

ラグジュアリー&バンケット事業
婚礼部門は、太閤園(大阪府)において、2015年に改装した神前式場「豊生殿(ほうせいでん)」の受客が好調に推移し、増収となった一方で、ホテル椿山荘東京においては、利用件数および人員が減少したことにより、既存施設では、売上高は前期比278百万円の減収となりました。部門全体では、2015年12月に営業を終了した東京南青山コンヴィヴィオンの影響もあり、利用人員は前期比18千名減の209千名、売上高は前期比544百万円減収の11,840百万円となりました。
宴会部門は、ホテル椿山荘東京において、法人のお客さまの宴会需要を着実に取り込み、国内外企業の会議やセミナーといった宿泊を伴うMICE利用を獲得し、売上高は前期比394百万円増収の5,569百万円となり、婚礼部門の減収を補う結果となりました。
宿泊部門は、ホテル椿山荘東京において、2014年から進めている客室改装の第3期工事が完了し、和室スイートの改装やスイートゲスト用のラウンジを新設しました。訪日外国人やMICE利用に伴う宿泊利用の増加や客室単価の上昇もあり、部門全体の売上高は前期比66百万円増収の2,506百万円となりました。
これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントの売上高は前期比26百万円減収の26,215百万円となりましたが、宿泊部門での客室単価の上昇に加え、婚礼部門における費用構造の見直しなどの効果もあり、セグメント利益(営業利益)は同467百万円増益の913百万円となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、4,704百万円(前連結会計年度末比640百万円の増加)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、6,246百万円のキャッシュ・インとなりました。営業利益が1,673百万円改善したほか、法人税等の支払額が1,528百万円減少するなど、前期比では6,662百万円の収入増となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、6,004百万円のキャッシュ・アウトとなりました。「箱根小涌園 天悠」や「ホテルグレイスリー京都三条 南館」の建設など有形および無形固定資産の取得による支出が9,500百万円あった一方で、投資有価証券の売却1,954百万円や差入保証金の回収1,807百万円などにより、前期比では2,180百万円の支出減となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、414百万円のキャッシュ・インとなりました。主に借入金の収入943百万円、配当金の支払いによる支出487百万円により、前期比では6,333百万円の収入減となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04560] S1009YZ7)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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