有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AK4H
株式会社NIPPO 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、シェア拡大、利益向上、労働環境改善に貢献する新技術、および、環境保全や長期的な道路インフラの保全を可能にするための新技術の開発とその早期普及に努めている。研究開発の実施にあたっては、業務を効果的・効率的に進めるため、社会的要請や顧客ニーズに対応した必要性の高い分野に重点的に取り組んでいる。
具体的には、「大規模修繕によるインフラ保全」、「労働環境の改善」、「地球温暖化対策の推進」を図るため、長寿命化、作業環境改善、地球環境保全等に係わる工法・技術の開発に注力している。
当連結会計年度における研究開発費は、7億29百万円であった。この内訳は、建設事業および当該事業へ資材を供給する製造・販売事業に関する一連のものであり、セグメント毎には明確な区分ができない。
なお、主な成果は以下のとおりである。
区分 | 研究開発項目 | 研究開発内容及び取り組み状況 |
舗装土木 | 大規模修繕対応 | (1) 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)への参画 |
当社は、内閣府プロジェクトである戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の中で「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」に、道路会社として唯一参画している。 テーマは「アセットマネジメント技術の研究開発(東大・日大)」であり、当社は新設コンクリート橋床版面の仕上がり精度向上技術や既設床版の脆弱部除去技術の開発に取り組み、実装レベルまで開発が進んでいる。 | ||
安全対策 | (2) 工事現場における安全対策技術の開発(WSS) | |
重機後退時の自動停止システム(ワーカーセーフティーシステム(WSS))をタイヤローラ、ホイールローダへ適用し、社内において展開している。また、本技術は、従来の発想を変えた技術として、各種講演会などにおいてIoT活用の最新の安全対策として紹介され、他分野からの引き合いも多い技術である。 | ||
環境保全 | (3) 環境保全(ヒートアイランド対策)に資する技術展開(パーフェクトクール) | |
2020東京五輪のマラソンコース等への適用が検討されている遮熱性舗装について、営業展開中の商品に対する改良・改善により、歩道・車道だけではない様々な場所への適用を検討している。 | ||
製造販売 | 構造物補修 | (4) コンクリート構造物の角欠け補修用商品開発(スマートモルタル) |
舗装や構造物の角欠け・段差補修用商品開発(スマートモルタル) 現場においてビニール袋の中で骨材と樹脂を容易に混合し、コンクリート構造物の角欠けやアスファルト舗装の段差補修用などに用いることができるパッケージ製品を開発し、営業展開を開始した。 | ||
土壌浄化 | 土壌浄化技術 | (5) 土壌浄化に資する新技術の開発(VOC汚染浄化技術) |
揮発性有機塩素化合物(VOC)で汚染された地下水から、VOCを効率的に分解除去する原位置浄化工法を開発し、商品化を進めている。 |
経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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