有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AAL0
イオンディライト株式会社 業績等の概要 (2017年2月期)
(1)経営成績に関する分析
(当社を取り巻く経営環境)
当連結会計年度(2016年3月1日~2017年2月28日)、国内では、ファシリティ(施設、及びその周辺環境)管理運営業務の一括委託ニーズが引き続き増加しました。また一部では、ファシリティの管理運営を含めた間接業務をアウトソーシングする企業も見られるようになりました。このような動きには業界を問わず構造的な人手不足の影響があるものと認識しています。また、中国・アセアン各国では社会インフラの整備や都市化の進展に伴い、ファシリティマネジメント市場が拡大を続けました。
こうした中、当社では国内における技術者の確保や教育の拡充に取り組むと共に、国内外で今後の成長に必要な専門人材の採用に注力しました。さらに、中長期的な競争優位の確保を目的に、テクノロジーを活用した既存事業モデルの変革に取り組みました。
(顧客の拡大)
国内では、複合型施設、病院、大学、ホテル、物流センター、工場等へサービスの提供を拡大しました。また、グローバルに事業を展開する大手製薬会社との間に、IFM(※)契約を締結しました。加えて、従来、病院を主なターゲットとして提供を拡大してきた衛生清掃を、外資系IT企業の研究所、クリーンルームやオフィス等へも展開しました。
中国では中華系商業施設、高級レジデンス、地域インフラ施設、オフィスビル、娯楽施設等へサービスの提供を拡大しました。また、江蘇省蘇州市では大規模都市開発プロジェクト「高鉄新城プロジェクト」に参画し、同エリア内でのファシリティマネジメント業務の集中的な獲得を進めました。湖北省武漢市では、大学や企業の拠点が多くあり食堂運営へのニーズが高い地域の特性を踏まえ、ケータリング事業に着手しました。
マレーシアでは商業施設の清掃や省エネ工事の受託に加え、常駐による設備管理の受託拡大に向けた取り組みを進めました。ベトナムでは大型商業施設を中心にサービスの提供を開始しました。
なお、今後もマーケットの拡大が見込まれる中国・アセアン各国での成長を目指し、同エリアへ積極的に経営資源を振り向けてまいります。
※IFM(インテグレーテッド・ファシリティマネジメント)
戦略的なパートナーとして、ファシリティの管理運営に関する最適なサービスを提供し顧客の成長に貢献すること。
(経営成績)
当連結会計年度の業績は増収増益となり、売上高2,947億25百万円(対前年比104.9%)、営業利益172億57百万円(同103.3%)、経常利益173億81百万円(同104.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益102億38百万円(同106.0%)となりました。
当連結会計年度における主要事業の概況
・設備管理事業は、売上高505億51百万円(対前年比103.2%)となり前年を上回る結果となりました。空調熱源設備・冷凍冷蔵設備等、フロン使用機器の簡易点検・定期点検の提案を強化しました。12万台を超える機器をシステムで一元管理し、企業の管理者に代わりフロン排出抑制法の法的要求事項に対応しました。さらに中国蘇州市の商業施設では、次世代型施設管理モデルの構築に向けて各種設備をネットワーク化し遠隔もしくは自動で制御できるシステムの検証に着手しました。
・警備事業は、売上高410億68百万円(対前年比106.8%)となり前年を上回る結果となりました。人手不足の解消、並びに品質の向上を目的に出入管理や巡回警備といったサービスのシステム化に取り組みました。
・清掃事業は、売上高533億65百万円(対前年比111.5%)となり前年を上回る結果となりました。衛生清掃を通じた病院施設の受託を拡大しました。また、施設毎の特性を踏まえた新たな清掃品質基準を策定し品質と生産性を向上するとともに、清掃資機材の販売や環境に配慮した資機材の開発に向けた取り組みを強化しました。加えて、中長期的な競争優位性の確保を目的に、大型商業施設にて業務用清掃ロボットの実用化に向けた研究開発、並びに検証を進めました。
・建設施工事業は、売上高458億14百万円(対前年比104.5%)となり前年を上回る結果となりました。商業施設の活性化や維持・修繕、省エネ改修工事、並びにテナント入替に伴う工事の受託を拡大しました。また、デザイン・設計分野の強化により、テナント入替に伴うリニューアル工事を企画・デザイン・設計から施工までワンストップで受託できる体制を構築しました。加えて、各種工事の見積精査を徹底することで収益性の改善に取り組みました。
・資材関連事業は、売上高507億40百万円(対前年比100.4%)となり前年を上回る結果となりました。新規の顧客開拓に加え、既存取引先の新たな需要を取り込むことで取引を拡大しました。同時に需要予測の精度向上による在庫保管費の削減、調達コストの削減等、収益性の改善に努めました。
・自動販売機事業は、売上高328億79百万円(対前年比100.4%)となり前年を上回る結果となりました。新規顧客の開拓に加え、デジタルサイネージ型自販機の積極展開を進め販売効率の向上を図りました。また、サイネージを活用した動画広告枠の提供を進めると共に画面表示の多言語化によるインバウンド対応を図る等、利便性向上に努めました。さらに、情報発信コンテンツや飲料商品の購入者に娯楽性のある「体験」を提供できるAR(拡張現実)機能の開発・実験に取り組む等、自販機を通じた新たな付加価値の創造に取り組みました。
・サポート事業は、売上高203億6百万円(対前年比108.9%)となり前年を上回る結果となりました。イオンコンパス株式会社では、BTM(国内出張マネジメント・海外赴任サポート)やMICE(会議・セミナー・研修等の企画運営)等の法人事業が好調に推移しました。株式会社カジタクではリピーター顧客の拡大を目的にインターネット通販の強化を進めました。また、証明写真機や次世代型マルチコピー機の導入を拡大し店頭支援サービスが伸長しました。こうした連結子会社の成長が同セグメントの売上高の向上に寄与しました。
なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を調整後のセグメント利益は、設備管理事業については、43億50百万円(対前年比103.4%)、警備事業では31億10百万円(同102.6%)、清掃事業では60億12百万円(同99.7%)、建設施工事業では32億10百万円(同99.7%)、資材関連事業では27億74百万円(同98.8%)、自動販売機事業では28億12百万円(同98.8%)、サポート事業では23億77百万円(同120.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ115億30百万円(59.2%)増加し、310億4百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益の計上172億49百万円、減価償却、減損損失及びのれん償却30億14百万円、売上債権の増加16億62百万円、法人税等の支払66億2百万円により、117億3百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に関係会社寄託金の寄託及び返還による純収入56億49百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出41億13百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入5億11百万円により、22億33百万円の収入となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払28億42百万円により、24億円の支出となりました。
(当社を取り巻く経営環境)
当連結会計年度(2016年3月1日~2017年2月28日)、国内では、ファシリティ(施設、及びその周辺環境)管理運営業務の一括委託ニーズが引き続き増加しました。また一部では、ファシリティの管理運営を含めた間接業務をアウトソーシングする企業も見られるようになりました。このような動きには業界を問わず構造的な人手不足の影響があるものと認識しています。また、中国・アセアン各国では社会インフラの整備や都市化の進展に伴い、ファシリティマネジメント市場が拡大を続けました。
こうした中、当社では国内における技術者の確保や教育の拡充に取り組むと共に、国内外で今後の成長に必要な専門人材の採用に注力しました。さらに、中長期的な競争優位の確保を目的に、テクノロジーを活用した既存事業モデルの変革に取り組みました。
(顧客の拡大)
国内では、複合型施設、病院、大学、ホテル、物流センター、工場等へサービスの提供を拡大しました。また、グローバルに事業を展開する大手製薬会社との間に、IFM(※)契約を締結しました。加えて、従来、病院を主なターゲットとして提供を拡大してきた衛生清掃を、外資系IT企業の研究所、クリーンルームやオフィス等へも展開しました。
中国では中華系商業施設、高級レジデンス、地域インフラ施設、オフィスビル、娯楽施設等へサービスの提供を拡大しました。また、江蘇省蘇州市では大規模都市開発プロジェクト「高鉄新城プロジェクト」に参画し、同エリア内でのファシリティマネジメント業務の集中的な獲得を進めました。湖北省武漢市では、大学や企業の拠点が多くあり食堂運営へのニーズが高い地域の特性を踏まえ、ケータリング事業に着手しました。
マレーシアでは商業施設の清掃や省エネ工事の受託に加え、常駐による設備管理の受託拡大に向けた取り組みを進めました。ベトナムでは大型商業施設を中心にサービスの提供を開始しました。
なお、今後もマーケットの拡大が見込まれる中国・アセアン各国での成長を目指し、同エリアへ積極的に経営資源を振り向けてまいります。
※IFM(インテグレーテッド・ファシリティマネジメント)
戦略的なパートナーとして、ファシリティの管理運営に関する最適なサービスを提供し顧客の成長に貢献すること。
(経営成績)
当連結会計年度の業績は増収増益となり、売上高2,947億25百万円(対前年比104.9%)、営業利益172億57百万円(同103.3%)、経常利益173億81百万円(同104.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益102億38百万円(同106.0%)となりました。
当連結会計年度における主要事業の概況
売上高(百万円) | 構成比(%) | 前年比(%) | |
設備管理事業 | 50,551 | 17.2 | 103.2 |
警備事業 | 41,068 | 13.9 | 106.8 |
清掃事業 | 53,365 | 18.1 | 111.5 |
建設施工事業 | 45,814 | 15.5 | 104.5 |
資材関連事業 | 50,740 | 17.2 | 100.4 |
自動販売機事業 | 32,879 | 11.2 | 100.4 |
サポート事業 | 20,306 | 6.9 | 108.9 |
合計 | 294,725 | 100.0 | 104.9 |
・設備管理事業は、売上高505億51百万円(対前年比103.2%)となり前年を上回る結果となりました。空調熱源設備・冷凍冷蔵設備等、フロン使用機器の簡易点検・定期点検の提案を強化しました。12万台を超える機器をシステムで一元管理し、企業の管理者に代わりフロン排出抑制法の法的要求事項に対応しました。さらに中国蘇州市の商業施設では、次世代型施設管理モデルの構築に向けて各種設備をネットワーク化し遠隔もしくは自動で制御できるシステムの検証に着手しました。
・警備事業は、売上高410億68百万円(対前年比106.8%)となり前年を上回る結果となりました。人手不足の解消、並びに品質の向上を目的に出入管理や巡回警備といったサービスのシステム化に取り組みました。
・清掃事業は、売上高533億65百万円(対前年比111.5%)となり前年を上回る結果となりました。衛生清掃を通じた病院施設の受託を拡大しました。また、施設毎の特性を踏まえた新たな清掃品質基準を策定し品質と生産性を向上するとともに、清掃資機材の販売や環境に配慮した資機材の開発に向けた取り組みを強化しました。加えて、中長期的な競争優位性の確保を目的に、大型商業施設にて業務用清掃ロボットの実用化に向けた研究開発、並びに検証を進めました。
・建設施工事業は、売上高458億14百万円(対前年比104.5%)となり前年を上回る結果となりました。商業施設の活性化や維持・修繕、省エネ改修工事、並びにテナント入替に伴う工事の受託を拡大しました。また、デザイン・設計分野の強化により、テナント入替に伴うリニューアル工事を企画・デザイン・設計から施工までワンストップで受託できる体制を構築しました。加えて、各種工事の見積精査を徹底することで収益性の改善に取り組みました。
・資材関連事業は、売上高507億40百万円(対前年比100.4%)となり前年を上回る結果となりました。新規の顧客開拓に加え、既存取引先の新たな需要を取り込むことで取引を拡大しました。同時に需要予測の精度向上による在庫保管費の削減、調達コストの削減等、収益性の改善に努めました。
・自動販売機事業は、売上高328億79百万円(対前年比100.4%)となり前年を上回る結果となりました。新規顧客の開拓に加え、デジタルサイネージ型自販機の積極展開を進め販売効率の向上を図りました。また、サイネージを活用した動画広告枠の提供を進めると共に画面表示の多言語化によるインバウンド対応を図る等、利便性向上に努めました。さらに、情報発信コンテンツや飲料商品の購入者に娯楽性のある「体験」を提供できるAR(拡張現実)機能の開発・実験に取り組む等、自販機を通じた新たな付加価値の創造に取り組みました。
・サポート事業は、売上高203億6百万円(対前年比108.9%)となり前年を上回る結果となりました。イオンコンパス株式会社では、BTM(国内出張マネジメント・海外赴任サポート)やMICE(会議・セミナー・研修等の企画運営)等の法人事業が好調に推移しました。株式会社カジタクではリピーター顧客の拡大を目的にインターネット通販の強化を進めました。また、証明写真機や次世代型マルチコピー機の導入を拡大し店頭支援サービスが伸長しました。こうした連結子会社の成長が同セグメントの売上高の向上に寄与しました。
なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を調整後のセグメント利益は、設備管理事業については、43億50百万円(対前年比103.4%)、警備事業では31億10百万円(同102.6%)、清掃事業では60億12百万円(同99.7%)、建設施工事業では32億10百万円(同99.7%)、資材関連事業では27億74百万円(同98.8%)、自動販売機事業では28億12百万円(同98.8%)、サポート事業では23億77百万円(同120.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ115億30百万円(59.2%)増加し、310億4百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益の計上172億49百万円、減価償却、減損損失及びのれん償却30億14百万円、売上債権の増加16億62百万円、法人税等の支払66億2百万円により、117億3百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に関係会社寄託金の寄託及び返還による純収入56億49百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出41億13百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入5億11百万円により、22億33百万円の収入となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払28億42百万円により、24億円の支出となりました。
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 経営上の重要な契約等
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04874] S100AAL0)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。