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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AJFI

有価証券報告書抜粋 株式会社ダスキン 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度(以下、「当期」)の我が国経済は、企業の拡大基調を背景として雇用情勢や所得環境が改善し、総じて緩やかな回復基調で推移したものの今一つ力強さに欠け、4月に発生した「熊本地震」等相次ぐ自然災害も重なり、個人消費も精彩を欠く展開となりました。また中国経済の減速、英国のEU(欧州連合)からの離脱決定、米国大統領の交代等、海外経済の不確実性は高まり、先行きの不透明感が一段と増してきております。
そのような環境の中、展開するすべての事業が一体となってお客様にホスピタリティ溢れる対応ができる「ONE
DUSKIN」を目指す第1フェーズ「中期経営方針2015」の2年目を迎えた当社は、業績回復に向けた各種取り組みとその後の飛躍に向けた基盤作りに注力してまいりました。クリーン・ケアグループにおいては、当社最大の強みであるお客様接点の強化・多様化のための各種検証、生産・物流・調達及び情報システム等のコスト見直しを実施し、フードグループにおいては、ミスタードーナツのブランド再構築とミスタードーナツに次ぐ事業の育成に注力しました。その他にも、マレーシア最大のドーナツチェーン企業の子会社化を進める等の海外事業拡大や、企業統治体制の見直しを図る等の経営基盤強化にも精力的に取り組みました。
当期の業績は、クリーン・ケアグループが増収となった一方、フードグループは減収となり、連結売上高は前期から33億22百万円(2.0%)減少し1,618億80百万円となりました。利益面につきましては、減収の影響に加えて退職給付費用が増加する等の減益要因があったものの、「スタイルクリーナー」の原価減少や原材料等の仕入れコスト削減により原価率が改善した結果、連結営業利益は前期から6億97百万円(13.0%)増加し60億69百万円、連結経常利益は8億46百万円(12.6%)増加し75億54百万円となりました。「熊本地震」に伴う損失の計上や減損損失の増加があったものの、固定資産廃棄損、関係会社清算損が減少したこと等により特別損益が改善し、更に過年度に減損処理を行った関係会社株式の譲渡に伴い税金費用が減少した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期から13億35百万円(44.8%)増加し43億18百万円となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2016年3月期)
当 期
(2017年3月期)
増 減
増減率 (%)
連結売上高165,203161,880△3,322△2.0
連結営業利益5,3726,06969713.0
連結経常利益6,7077,55484612.6
親会社株主に帰属する
当期純利益
2,9834,3181,33544.8

[セグメントの業績]
①クリーン・ケアグループ
主力のダストコントロール商品の売上高は、フランチャイズ加盟店から前期に譲受した拠点の売上が計上されたものの、フランチャイズ加盟店向けの売上は減少し、最終的には前期の売上高を下回る結果となりました。しかしながら、レントオール事業(日用品、イベント用品等のレンタル)等、その他の事業が総じて好調に推移したこと等により、クリーン・ケアグループ全体の売上高は前期から3億46百万円(0.3%)増加し1,105億37百万円となりました。営業利益につきましては、販売促進費、退職給付費用等の経費が増加したものの、「スタイルクリーナー」の原価減少、マット等の新布投入の減少、及び重油価格下落により売上原価が減少した結果、前期に比べ6億69百万円(5.2%)増加し136億71百万円となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2016年3月期)
当 期
(2017年3月期)
増 減
増減率 (%)
売上高110,191110,5373460.3
営業利益又は営業損失 (△)13,00113,6716695.2

家庭向けのダストコントロール商品は、「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」、「スタイルクリーナー」のセット商品)は引き続き好調で売上は増加しましたが、その他のモップ商品の売上が減少し、モップ商品全体では売上が減少しました。9月に一部地域でレンタルを開始した「ロボットクリーナーSiRo」の寄与や丸ごと水洗いすることでダニのフンや死がい、汗等の汚れを取り除く「ふとん丸洗い宅配サービス」の売上増加があった一方、前期7月にリニューアルと同時に価格改定を実施し、加盟店による駆け込み仕入れがあった台所用スポンジやフィルター商品の売上が減少したこと等により、家庭向けダストコントロール商品全体では前期の売上高を下回りました。
事業所向けのダストコントロール商品は、屋内専用オーダーメイドマット「インサイド」、「うす型吸塵吸水マット」等の当社独自の高機能マットの売上は増加したものの、それ以外のマット商品売上は減少し、マット商品全体では売上は減少しました。しかしながら、新たなお客様との接点作りツールの1つとして前期に開始した「配置ドリンクサービス」が当期も順調に推移した他、宅配水ボトルの交換が不要で水道水を注ぐだけの浄水機能付き「ウォーターサーバー」、「芳香ドーム(小便器用洗浄防汚芳香剤)」、1月よりレンタルを開始した「空間清浄機クリア空感中型」の寄与等で、事業所向けダストコントロール商品全体では前期並みの売上高となりました。
役務提供サービスにつきましては、サービス実施時に使用する資器材のフランチャイズ加盟店向け売上が減少したものの、「エアコンクリーニング」や「家事おてつだいサービス」等のお客様売上の増加により、ロイヤルティは増加しました。また、当期より一部地域で「ホームリペア(壁や床の補修サービス)」を開始したこともあり、役務提供サービス全体では前期の売上高を上回りました。
クリーン・ケアグループのその他の事業につきましては、レントオール事業はイベント関連用品、介護用品等が引き続き好調を維持し、ユニフォーム関連事業(ユニフォームサービス事業、中外産業株式会社)、化粧品関連事業(ヘルス&ビューティ事業、アザレプロダクツ株式会社、共和化粧品工業株式会社)も前期の売上を上回りました。高齢者支援サービスのホームインステッド事業は、直営店の大口顧客の解約等の影響で減収となりました。

②フードグループ
主力のミスタードーナツは、お客様売上が減少したことでロイヤルティ、加盟店への原材料売上共に減少しました。その結果、フードグループ全体の売上高は前期から38億55百万円(8.8%)減少し401億51百万円となりました。利益面につきましては、減収の影響が大きく、引き続き損失を計上することとなったものの、原材料等の仕入れコスト削減や原材料廃棄低減等に取り組んだ結果、原価率が大幅に改善し、営業損失は前期と比べると7億84百万円減少し6億84百万円となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2016年3月期)
当 期
(2017年3月期)
増 減
増減率 (%)
売上高44,00740,151△3,855△8.8
営業利益又は営業損失 (△)△1,469△684784

ミスタードーナツは、第1、第2四半期の「クロワッサンマフィン」「ハロウィーンドーナツ」、第3四半期の「クリスマスドーナツ」に続き、バレンタインデーでチョコレート需要が高まる第4四半期には、「焼きマシュマロチョコレート」や「ショコラデニッシュ」等、季節や催事に合わせた商品を発売しました。また「夢のドーナツ」(人気定番ドーナツをアレンジして開発した商品を期間限定で販売)の発売等、「ミスドファンミーティング」等で寄せられるお客様の声を反映させた施策にも積極的に取り組み、カフェインや脂質の摂取を避ける等の健康志向の高まりに対しては、「カフェインレスコーヒー」(カフェインを97%カットした生豆を使用)、「オイルカットドーナツ」(ポン・デ・リング、ハニーディップ、オールドファッション、チョコレート、フレンチクルーラーの5アイテムの100g当たりの平均脂質量との比較で脂質を40%カット)を発売しました。また9月に実施した大王製紙株式会社とのコラボレーション企画(エリエールティシュー等の特定エリエール商品についている応募券でドーナツを1個プレゼント)や、12月に実施したソフトバンク株式会社の「SUPER FRIDAY」(SoftBankのスマートフォン利用者全員に金曜日に利用できるクーポンを配信するキャンペーン)への参加等、他社と組んだプロモーションにも注力しました。しかしながら、その他の来店誘引施策が今一つインパクトを欠いたことで、新商品効果が限定的となったことを主因として既存店売上は減少し、加えて不採算店舗のクローズに伴う稼働店舗数の減少影響も大きく、お客様売上は前期を下回りました。
一方、期初から中長期的なミスタードーナツブランド再構築に向けて新しいコンセプトの店舗「V/21」タイプへの改装を促進してまいりました。11月には、今後の店舗展開と価格見直し(いつでも幅広いお客様にドーナツを楽しんでいただくために、一部の定番商品価格を引き下げ)を主眼とする新事業方針を発表し、お客様の利便性が高い商業施設や駅近隣立地への出店を目指して開発したテイクアウト専門店「Mister Donut to go」、イートイン需要が高い立地には、ベーカリー商品やパスタ等軽食メニューやカフェラテ等エスプレッソ系メニューを拡充した「ミスタードーナツカフェ」を出店する等、業績回復とブランド再構築に向けた取り組みを本格化させました。
その他のフード事業は、店舗数が減少した「カフェデュモンド」は減収となったものの、全体としては前期の売上を上回る結果となりました。パイ専門店「パイフェイス」、シフォンケーキ専門店「ザ・シフォン&スプーン」、とんかつレストラン「かつアンドかつ」、大型ベーカリーショップ「ベーカリーファクトリー」は店舗数の増加等により増収、また連結子会社である蜂屋乳業株式会社は、ミスタードーナツの内製化商品と他企業商品の受注増により増収となりました。
なお、海鮮丼を中心としたどんぶり専門店「ザ・どん」等を展開していた連結子会社株式会社どんは、11月30日付で株式会社フジオフードシステムに全株式を譲渡いたしました。

③その他
期中の為替が前期の水準に比べて円高で推移したことに加えて、楽清香港有限公司(原材料及び資器材の調達)がペーパータオルの取扱量減少により減収となったことで、海外事業全体の売上高は前期を下回りました。しかしながら、前期8月に出資持分を追加取得し新たに連結子会社となった美仕唐納滋(上海)食品有限公司(中国(上海)でミスタードーナツ事業を展開)の売上高が計上され、また、楽清(上海)清潔用具租賃有限公司(中国(上海)でクリーン・ケア事業を展開)は好調に推移しました。国内のその他の事業は、ダスキン共益株式会社(リース及び保険代理業)が減収となった一方、株式会社ダスキンヘルスケア(病院施設のマネジメントサービス)は増収となった結果、その他全体の売上高は、前期から1億87百万円(1.7%)増加し111億92百万円となりました。利益面につきましては、海外事業における営業損失が減少したことに加え、ダスキン共益株式会社、株式会社ダスキンヘルスケアが増益となったことで、前期に損失を計上したその他全体は前期から3億17百万円増加し1億14百万円となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2016年3月期)
当 期
(2017年3月期)
増 減
増減率 (%)
売上高11,00411,1921871.7
営業利益又は営業損失 (△)△202114317

海外事業の動静につきましては、クリーン・ケア事業を展開している台湾、中国(上海)、韓国のお客様売上はいずれも前期を上回りました。一方、ミスタードーナツ事業は、台湾、フィリピン、インドネシアは順調に推移しておりますが、中国(上海)、タイ、マレーシアのお客様売上は減少しました。

なお、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末の225億3百万円から53億98百万円増加し279億2百万円となりました。各々のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、158億3百万円の資金収入(前年同期は111億99百万円の資金収入)となりました。その要因は、税金等調整前当期純利益が66億10百万円、減価償却費が69億55百万円、減損損失が12億97百万円、退職給付に係る負債の増加額が12億38百万円あったこと等であります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、35億65百万円の資金支出(前年同期は28億26百万円の資金支出)となりました。その要因は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が361億47百万円あったことに対し、有価証券及び投資有価証券の取得による支出が319億12百万円、有形固定資産の取得による支出が43億63百万円あったこと等であります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、68億円の資金支出(前年同期は129億52百万円の資金支出)となりました。その要因は、自己株式の取得による支出が44億17百万円、配当金の支払額が22億10百万円あったこと等であります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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