有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AX1U
サトウ食品株式会社 研究開発活動 (2017年4月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、当社生産本部開発部及び連結子会社の開発部門を中心に、包装餅及び包装米飯等の新製品開発や、基礎研究、新規技術開発、新規生産ラインの開発、製品の安全性・生産効率の向上を目的とした技術開発を基本として活動しております。
当連結会計年度の活動の成果といたしまして、包装餅では、鮮度保持剤なしで個々の包装餅の鮮度を保つ機能を持つ個包装フィルム(ながモチフィルム)を使用した新包装技術を全面展開するとともに、包装餅個々に賞味期限を印字する技術を導入し量産体制を確立しました。また、「サトウのまる餅」では、ながモチフィルムを使用した包装技術の展開に加え、切餅同様に上面に十字に切れ目を施すことでふっくら焼き上がり4つに割って食べやすくなるパリッとスリット機能を追加し、品質面および利便性を向上させたほか、鏡餅では、新規にスティックタイプの切り餅を使用したスタンディングパウチタイプの「サトウの鏡餅 賀正いっぽん」を商品化し、ラインナップ充実に取り組みました。
包装米飯においては、お客様の利便性、健康志向のニーズに対応する商品として「サトウのごはん 塩ごはん」の内容量、塩濃度を変更し「サトウのおにぎり用塩ごはん」としてリニューアル、食物繊維の含有量が多いスーパー大麦を20%配合した「サトウのごはん スーパー大麦ごはん」を商品化しました。また、生産ラインにおける製造技術や微生物制御技術等の検証、改良に努め、生産性の向上、生産ロスの削減を推し進めてまいりました。
また、包装餅、包装米飯共通の活動として異物混入防止体制の見直しを推進し、異物検知装置の拡充や監視カメラを追加設置するなど、食品安全・フードディフェンス体制の一層の増強を図るとともに、連結子会社との品質管理に係る情報の共有化により、管理の統一化に取り組みました。
基礎研究といたしましては、生産性並びに品質向上のための炊飯技術の研究、微生物の挙動や殺菌・制御に係る研究など食品の安全性に係る研究、各種新形質米の利用研究、米飯及び餅の食味や物性解析に係わる研究等を実施するとともに、産官学における共同研究に加わり、新潟大学医学部内に設置した寄附講座「病態栄養学講座」にて「慢性腎臓病患者における治療用特殊食品(低たんぱく質米)の使用がたんぱく質摂取量に与える効果に関する研究」を行っております。また、米飯・餅の新しいメニュー、調理方法とそれに適した米飯・餅の応用研究も継続実施いたしました。
なお、当連結会計年度における研究開発費の金額は1億80百万円であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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