有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100BYVG
シミックホールディングス株式会社 業績等の概要 (2017年9月期)
(1) 業績
当社グループは、製薬企業の付加価値向上に貢献する当社グループ独自の事業モデルであるPVC(Pharmaceutical Value Creator)を展開しております。CRO(医薬品開発支援)事業、CDMO(医薬品製剤開発・製造支援)事業、CSO(医薬品営業支援)事業、ヘルスケア事業において、製薬企業の開発、製造、営業・マーケティングのバリューチェーンを広範に支援しております。また、IPM(Innovative Pharma Model)事業では、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを組み合わせた新たなビジネスソリューションを製薬企業等に提供しております。
医薬品業界におきましては、ジェネリック医薬品の使用の加速化及び長期収載品の薬価引下げ等を通じた社会保障費抑制策の推進により、厳しい事業環境にあります。政府の総合戦略においても、新薬開発型医薬品企業には革新的な医薬品の創出、ジェネリック医薬品企業には安価で高品質な医薬品の安定供給が求められ、将来を見据えた国際競争力のある産業構造への転換が促されています。また、分子レベルの疾患メカニズム解明や診療技術の進展により個別化医療(患者個々人に対応した治療)の動きが広がっており、医薬品業界でも癌や難病・希少疾病の分野は個別化医療の発展とともに成長分野として期待されています。一方、高額薬剤の適正使用について議論されるなど、製薬企業には医薬品開発費用のより一層の低減化が求められております。科学技術イノベーションの創出に向けた産官学の連携・協力により、新薬開発力強化への取組みが加速するとともに、海外企業による日本市場への参入も増加するなど、開発・製造・販売のスピードアップや効率化を目指したアウトソーシングニーズは、引き続き拡大するものと思われます。
当社グループが属する業界におきましては、このようなアウトソーシングニーズの高まりを受け、企業統合や異業種からの新規参入等の業界再編が進む中、市場規模は中期的に拡大傾向にあります。また、産官学連携を通じた迅速な新薬創出を促進する政策を受け、顧客層はこれまで以上に拡大していくものと見込まれております。
当社グループは、2015年9月期より「Project Phoenix」(赤字事業の解消及びコスト構造改革の推進を通じて業績V字回復及び持続的成長の実現を図るプロジェクト)に取り組んでおり、当連結会計年度において創業から25周年という節目を迎え、当社グループ各事業領域の基盤や個々のサービスの一層の強化、事業間シナジーの追求及び顧客との連携強化を図るとともに、PVC機能を活用したソリューションビジネスの実現を目指し、新たな取組みを推進しております。
[売上高及び営業利益]
当連結会計年度においては、医療・医薬品産業の変革にスピーディに対応できるソリューションビジネスの推進と、効率経営実現のための組織再編及び人材教育の強化を進めました。当連結会計年度は、堅調な受注を背景にCRO事業及びヘルスケア事業が伸長したこと等により、売上高は65,282百万円(前連結会計年度比5.2%増)、営業利益は3,897百万円(前連結会計年度比15.9%増)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。なお、2016年10月の組織体制の変更に伴い、シミックキャリア株式会社は、報告セグメントをCSO事業からCRO事業に、シミックホールディングス株式会社で行っているIPM事業の一部業務をCRO事業等に変更しております。セグメント別の業績の前連結会計年度比増減額及び率につきましては、当該変更後の区分に基づいて比較しております。
また、当連結会計年度より、事業実態に合わせて、従来「CMO事業」としていた報告セグメントの名称を「CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業」に、「IPD事業」としていた報告セグメントの名称を「IPM(Innovative Pharma Model)事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
(単位:百万円)
当事業においては、主に製薬企業の医薬品開発支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、臨床業務における堅調な引合いに応じた人材の確保に努めるとともに、多様化する顧客ニーズに対応するため、更なる専門性と品質向上を目指した人材育成を一層強化しました。2016年10月に、シミック株式会社に再生医療分野の臨床試験及び臨床研究に特化した再生医療臨床開発部を設立するなど、迅速かつ安全な再生医療の普及に向けたグループ横断的な支援体制の強化に取り組んでおります。
非臨床業務においては、シミックファーマサイエンス株式会社及び米国CMIC, INC.において、分析化学サービス事業の新規案件獲得に向けた営業活動を強化しました。日米でのシームレスな医薬品開発ニーズに対応するため、両社の連携を強化し、新規案件の獲得及び米国進出企業の支援体制の構築などに取り組んでおります。また、新設した試験施設において造腫瘍性試験等の安全性試験を実施するなど、再生医療関連事業の拡充を進めております。2017年6月には、上海復星医薬(集団)股份有限公司(Fosun Pharma)グループと、中国においてジェネリック医薬品許可取得支援を行うCMIC (Suzhou) Pharmaceutical Technology Co., Ltd.を合弁で設立し、2017年9月から生物学的同等性試験等の業務を開始いたしました。
売上高及び営業利益につきましては、新規受注及び既存案件が堅調に進捗したこと等により前連結会計年度を上回りました。
(単位:百万円)
当事業においては、主に製薬企業の医薬品製剤開発・製造支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、製剤化検討から治験薬製造、商用生産まで医薬品製造に係る総合的なサービス提供体制の確立を進めております。価格競争力のあるコスト構造への転換に継続的に取り組んだことにより、ローコスト生産体制の構築が進展し、ジェネリック医薬品等の新規受託生産が増加いたしました。また、足利工場において、2018年10月の稼働に向け新注射剤棟の建設を進めております。
売上高及び営業利益につきましては、新規受注及び既存案件の受託生産が堅調に進捗したこと等により、前連結会計年度を上回りました。
(単位:百万円)
当事業においては、主に製薬企業の営業・マーケティング支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、シミック・アッシュフィールド株式会社において、MR(医薬情報担当者)派遣業務の受注力強化及び既存案件の着実な進行に取り組みました。また、近年ニーズが高まっているメディカル・アフェアーズ領域のサービス提供など、顧客ニーズに対応したマルチチャネルのサービス拡充を進めることにより、市場シェアの拡大を図っております。
売上高及び営業利益につきましては、MR派遣業務のアウトソーシングニーズが調整局面にあることから、前連結会計年度を下回りました。
(単位:百万円)
当事業においては、SMO(治験施設支援機関)業務、ヘルスケア情報サービスなど、主に医療機関や患者、一般消費者の医療や健康維持・増進のための支援業務を行っております。
当連結会計年度においては、サイトサポート・インスティテュート株式会社において、SMO業務における営業活動の一層の強化、医療機関及びアカデミアとのネットワーク拡大への取組みを通じた新規案件の獲得を推進しました。
売上高につきましては、SMO業務の新規案件及び既存案件が堅調に進捗したこと等により前連結会計年度を大幅に上回りました。営業利益につきましても、プロジェクト管理の徹底とコスト削減策の実施を図るなど、経営効率化策を継続したこと等により、前連結会計年度を大幅に上回りました。
(単位:百万円)
当事業は、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを組み合わせた新たなビジネスソリューションを製薬企業等へ提供する事業であります。現段階では、主にオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)や診断薬等の開発及び販売に係る業務を行っております。
オーファンドラッグ等事業においては、株式会社オーファンパシフィックが、自社開発品を含むオーファンドラッグ等を販売しております。また、製薬企業から販売移管を受けた高インスリン血性低血糖症治療薬の販売を開始するなど、IPM事業の基盤強化に取り組んでおります。
診断薬事業においては、当社グループが腎疾患の診断を目的として開発した体外診断用医薬品「ヒトL型脂肪酸結合蛋白キット」の簡易検査(Dip-test)キットの販売を2016年10月に開始し、販路拡大及びプロモーションの強化に努めております。
また、日本に拠点のない海外製薬企業等に対し、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを提供する新たなソリューションモデルとして、足爪用浸透補修液「ザンミーラネイル」の全国販売を行いました。
売上高につきましては、オーファンドラッグ等の販売増加等により前連結会計年度を上回りました。一方、営業利益につきましては、「ザンミーラネイル」販売にかかる広告宣伝費等の販売促進費用の発生等により、前連結会計年度を下回りました。引き続き、新しいソリューション提供による事業規模拡大に向けて、活発に事業開発活動を行っております。
[経常利益]
当連結会計年度の経常利益は3,732百万円(前連結会計年度比24.9%増)となりました。
なお、営業外収益として為替差益及び受取利息等168百万円、営業外費用として支払利息及び持分法による投資損失等332百万円を計上しております。
[親会社株主に帰属する当期純利益]
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,550百万円(前連結会計年度比76.4%増)となりました。
なお、特別損失として貸倒引当金繰入額等463百万円、法人税等合計として1,596百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益として121百万円をそれぞれ計上しております。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比17百万円減少し、4,928百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、4,937百万円の収入(前連結会計年度6,493百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益及び減価償却費等による資金増加と、法人税等の支払額による資金減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、7,541百万円の支出(前連結会計年度4,639百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産及び投資有価証券の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,458百万円の収入(前連結会計年度2,391百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れ及びコマーシャル・ペーパーの純増減額による収入と、長期借入金の返済及び短期借入金の純増減額による減少による支出によるものであります。
当社グループは、製薬企業の付加価値向上に貢献する当社グループ独自の事業モデルであるPVC(Pharmaceutical Value Creator)を展開しております。CRO(医薬品開発支援)事業、CDMO(医薬品製剤開発・製造支援)事業、CSO(医薬品営業支援)事業、ヘルスケア事業において、製薬企業の開発、製造、営業・マーケティングのバリューチェーンを広範に支援しております。また、IPM(Innovative Pharma Model)事業では、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを組み合わせた新たなビジネスソリューションを製薬企業等に提供しております。
医薬品業界におきましては、ジェネリック医薬品の使用の加速化及び長期収載品の薬価引下げ等を通じた社会保障費抑制策の推進により、厳しい事業環境にあります。政府の総合戦略においても、新薬開発型医薬品企業には革新的な医薬品の創出、ジェネリック医薬品企業には安価で高品質な医薬品の安定供給が求められ、将来を見据えた国際競争力のある産業構造への転換が促されています。また、分子レベルの疾患メカニズム解明や診療技術の進展により個別化医療(患者個々人に対応した治療)の動きが広がっており、医薬品業界でも癌や難病・希少疾病の分野は個別化医療の発展とともに成長分野として期待されています。一方、高額薬剤の適正使用について議論されるなど、製薬企業には医薬品開発費用のより一層の低減化が求められております。科学技術イノベーションの創出に向けた産官学の連携・協力により、新薬開発力強化への取組みが加速するとともに、海外企業による日本市場への参入も増加するなど、開発・製造・販売のスピードアップや効率化を目指したアウトソーシングニーズは、引き続き拡大するものと思われます。
当社グループが属する業界におきましては、このようなアウトソーシングニーズの高まりを受け、企業統合や異業種からの新規参入等の業界再編が進む中、市場規模は中期的に拡大傾向にあります。また、産官学連携を通じた迅速な新薬創出を促進する政策を受け、顧客層はこれまで以上に拡大していくものと見込まれております。
当社グループは、2015年9月期より「Project Phoenix」(赤字事業の解消及びコスト構造改革の推進を通じて業績V字回復及び持続的成長の実現を図るプロジェクト)に取り組んでおり、当連結会計年度において創業から25周年という節目を迎え、当社グループ各事業領域の基盤や個々のサービスの一層の強化、事業間シナジーの追求及び顧客との連携強化を図るとともに、PVC機能を活用したソリューションビジネスの実現を目指し、新たな取組みを推進しております。
[売上高及び営業利益]
当連結会計年度においては、医療・医薬品産業の変革にスピーディに対応できるソリューションビジネスの推進と、効率経営実現のための組織再編及び人材教育の強化を進めました。当連結会計年度は、堅調な受注を背景にCRO事業及びヘルスケア事業が伸長したこと等により、売上高は65,282百万円(前連結会計年度比5.2%増)、営業利益は3,897百万円(前連結会計年度比15.9%増)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。なお、2016年10月の組織体制の変更に伴い、シミックキャリア株式会社は、報告セグメントをCSO事業からCRO事業に、シミックホールディングス株式会社で行っているIPM事業の一部業務をCRO事業等に変更しております。セグメント別の業績の前連結会計年度比増減額及び率につきましては、当該変更後の区分に基づいて比較しております。
また、当連結会計年度より、事業実態に合わせて、従来「CMO事業」としていた報告セグメントの名称を「CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業」に、「IPD事業」としていた報告セグメントの名称を「IPM(Innovative Pharma Model)事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額(増減率%) | |
売上高 | 31,716 | 34,176 | +2,459( +7.8) |
営業利益又は営業損失(△) | 5,193 | 5,844 | +651(+12.5) |
当事業においては、主に製薬企業の医薬品開発支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、臨床業務における堅調な引合いに応じた人材の確保に努めるとともに、多様化する顧客ニーズに対応するため、更なる専門性と品質向上を目指した人材育成を一層強化しました。2016年10月に、シミック株式会社に再生医療分野の臨床試験及び臨床研究に特化した再生医療臨床開発部を設立するなど、迅速かつ安全な再生医療の普及に向けたグループ横断的な支援体制の強化に取り組んでおります。
非臨床業務においては、シミックファーマサイエンス株式会社及び米国CMIC, INC.において、分析化学サービス事業の新規案件獲得に向けた営業活動を強化しました。日米でのシームレスな医薬品開発ニーズに対応するため、両社の連携を強化し、新規案件の獲得及び米国進出企業の支援体制の構築などに取り組んでおります。また、新設した試験施設において造腫瘍性試験等の安全性試験を実施するなど、再生医療関連事業の拡充を進めております。2017年6月には、上海復星医薬(集団)股份有限公司(Fosun Pharma)グループと、中国においてジェネリック医薬品許可取得支援を行うCMIC (Suzhou) Pharmaceutical Technology Co., Ltd.を合弁で設立し、2017年9月から生物学的同等性試験等の業務を開始いたしました。
売上高及び営業利益につきましては、新規受注及び既存案件が堅調に進捗したこと等により前連結会計年度を上回りました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額(増減率%) | |
売上高 | 14,201 | 14,459 | +257( +1.8) |
営業利益又は営業損失(△) | 293 | 462 | +168(+57.6) |
当事業においては、主に製薬企業の医薬品製剤開発・製造支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、製剤化検討から治験薬製造、商用生産まで医薬品製造に係る総合的なサービス提供体制の確立を進めております。価格競争力のあるコスト構造への転換に継続的に取り組んだことにより、ローコスト生産体制の構築が進展し、ジェネリック医薬品等の新規受託生産が増加いたしました。また、足利工場において、2018年10月の稼働に向け新注射剤棟の建設を進めております。
売上高及び営業利益につきましては、新規受注及び既存案件の受託生産が堅調に進捗したこと等により、前連結会計年度を上回りました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額(増減率%) | |
売上高 | 7,397 | 6,885 | △511(△6.9) |
営業利益又は営業損失(△) | 452 | 415 | △37(△8.3) |
当事業においては、主に製薬企業の営業・マーケティング支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、シミック・アッシュフィールド株式会社において、MR(医薬情報担当者)派遣業務の受注力強化及び既存案件の着実な進行に取り組みました。また、近年ニーズが高まっているメディカル・アフェアーズ領域のサービス提供など、顧客ニーズに対応したマルチチャネルのサービス拡充を進めることにより、市場シェアの拡大を図っております。
売上高及び営業利益につきましては、MR派遣業務のアウトソーシングニーズが調整局面にあることから、前連結会計年度を下回りました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額(増減率%) | |
売上高 | 6,895 | 7,706 | +810( +11.8) |
営業利益又は営業損失(△) | 172 | 988 | +816(+474.2) |
当事業においては、SMO(治験施設支援機関)業務、ヘルスケア情報サービスなど、主に医療機関や患者、一般消費者の医療や健康維持・増進のための支援業務を行っております。
当連結会計年度においては、サイトサポート・インスティテュート株式会社において、SMO業務における営業活動の一層の強化、医療機関及びアカデミアとのネットワーク拡大への取組みを通じた新規案件の獲得を推進しました。
売上高につきましては、SMO業務の新規案件及び既存案件が堅調に進捗したこと等により前連結会計年度を大幅に上回りました。営業利益につきましても、プロジェクト管理の徹底とコスト削減策の実施を図るなど、経営効率化策を継続したこと等により、前連結会計年度を大幅に上回りました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額(増減率%) | |
売上高 | 2,245 | 2,380 | +135(+6.1) |
営業利益又は営業損失(△) | △228 | △627 | △399( - ) |
当事業は、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを組み合わせた新たなビジネスソリューションを製薬企業等へ提供する事業であります。現段階では、主にオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)や診断薬等の開発及び販売に係る業務を行っております。
オーファンドラッグ等事業においては、株式会社オーファンパシフィックが、自社開発品を含むオーファンドラッグ等を販売しております。また、製薬企業から販売移管を受けた高インスリン血性低血糖症治療薬の販売を開始するなど、IPM事業の基盤強化に取り組んでおります。
診断薬事業においては、当社グループが腎疾患の診断を目的として開発した体外診断用医薬品「ヒトL型脂肪酸結合蛋白キット」の簡易検査(Dip-test)キットの販売を2016年10月に開始し、販路拡大及びプロモーションの強化に努めております。
また、日本に拠点のない海外製薬企業等に対し、当社グループが保有する製造販売業等の許認可とバリューチェーンを提供する新たなソリューションモデルとして、足爪用浸透補修液「ザンミーラネイル」の全国販売を行いました。
売上高につきましては、オーファンドラッグ等の販売増加等により前連結会計年度を上回りました。一方、営業利益につきましては、「ザンミーラネイル」販売にかかる広告宣伝費等の販売促進費用の発生等により、前連結会計年度を下回りました。引き続き、新しいソリューション提供による事業規模拡大に向けて、活発に事業開発活動を行っております。
[経常利益]
当連結会計年度の経常利益は3,732百万円(前連結会計年度比24.9%増)となりました。
なお、営業外収益として為替差益及び受取利息等168百万円、営業外費用として支払利息及び持分法による投資損失等332百万円を計上しております。
[親会社株主に帰属する当期純利益]
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,550百万円(前連結会計年度比76.4%増)となりました。
なお、特別損失として貸倒引当金繰入額等463百万円、法人税等合計として1,596百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益として121百万円をそれぞれ計上しております。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比17百万円減少し、4,928百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、4,937百万円の収入(前連結会計年度6,493百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益及び減価償却費等による資金増加と、法人税等の支払額による資金減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、7,541百万円の支出(前連結会計年度4,639百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産及び投資有価証券の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,458百万円の収入(前連結会計年度2,391百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れ及びコマーシャル・ペーパーの純増減額による収入と、長期借入金の返済及び短期借入金の純増減額による減少による支出によるものであります。
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