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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AN4E

有価証券報告書抜粋 株式会社セック 研究開発活動 (2017年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社では、イノベーションの成果としての「ニューエレメント」(革新的技術、標準化技術、ソリューション製品、特許など知的財産権、新ビジネスモデルなど)を核とする主体的なビジネスにより高付加価値化を図り、ひいては社員数に制約されない事業成長を実現することを期しております。当社の研究開発は、その成果として、当社ビジネスにこの「ニューエレメント」を供給することを目的としております。
当社の研究開発は、お客様や市場に密着したテーマを中心とするため、製造部門各部門が主体的に活動を推進し、その一方で、研究企画室が全社の研究開発活動を統括し、また研究開発テーマ間のシナジーを促進する役割を担っております。
当事業年度における研究開発費の総額は、37,988千円となりました。なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別に記載しておりません。
当事業年度より研究開発テーマをIoT*、AI(人工知能)、ロボットに再編し、大学や国の研究機関との共同研究も推進しております。テーマ別の研究開発の状況は以下のとおりです。なお、*印を付した専門用語につきましては、本項最後の用語集にて解説しております。

①IoT
当社では、ユビキタス*の概念が技術の進化により具現化したものがIoTであると考え、IoTの研究開発に取り組んでおります。
当事業年度は、ウェアラブルコンピュータとNFCの連携に関する研究、BluetoothやBeaconを用いた屋内位置測位技術に関する研究、IoT利活用によるデータ提供サービスに関する研究などを実施しました。IoT利活用によるデータ提供サービスの研究開発では、活用事例としてロボット関連の展示会に疲労度解析サービスを出展しました。

②AI(人工知能)
当社では、ユビキタス社会のキーテクノロジーがAIであると考え、AIの研究開発に取り組んでおります。大学や国の研究機関との共同研究も推進し、オープン・イノベーションを推進しております。
当事業年度は、ロボットにも搭載可能な人工知能・機械学習プラットフォームの大学との共同研究、機械学習を活用したフィージビリティスタディ(実現可能性調査)に関する研究などを実施しました。

③ロボット
当社では、ユビキタス社会における究極の端末はロボットであると考え、ロボットの研究開発に取り組んでおります。特に、ロボットを制御するソフトウェアのコンポーネント化(部品化)技術であるRTミドルウェア*に注力しております。また、生活空間で利用されるサービス系ロボットには高度な安全性が求められることから、機能安全*に対応したRTミドルウェア製品の開発に取り組んでおります。また、ロボットに関連する製品やサービスなどの研究も実施しております。
当事業年度は、ロボットの自律移動に関する研究やコミュニケーションロボットサービス化、RTMSafetyを車載向けのマイコンボードにポーティングする研究などを実施しました。

その他、要求管理手法、コードカバレッジデータを用いた試験品質向上などの研究開発を実施しました。

用語集

ご参考までに本項の専門用語を下記に解説いたします。アルファベット順に続いてアイウエオ順で記載しております。

RTミドルウエア
RT(Robot Technology)ミドルウエアは、ロボットを構成する要素(アクチュエータやセンサなど)やロボットを制御するソフトウェアを、コンポーネントとして部品化するための技術です。RTミドルウェアを利用することで、部品化されたソフトウェアコンポーネントを組み合わせるだけで、多様な機能を持つロボットシステムを容易に構築することができます。RTミドルウェア技術が提唱するソフトウェアコンポーネントのモデルは、2008年4月に国際標準化団体OMG(Object Management Group)にて、「ロボット用ソフトウェアのモジュール化に関する標準仕様」として採択されました。

IoT
IoT(Internet of Things)は、ユビキタスの概念が技術的な進歩により具現化したもので、あらゆるモノがインターネットにつながり、相互に情報をやり取りすることで、新たな付加価値を生み出すというものです。これにより、製造業のビジネススタイルが製品販売型から機能提供型に変化し、「モノのサービス化(ソフト化)」をもたらすものとされます。

ユビキタス
ラテン語で「同時に、いたるところで存在する」という意味です。あらゆる情報機器がネットワークで結ばれ、いつでもどこでも情報をやりとりできる社会を「ユビキタス・ネットワーク社会」ないし「ユビキタス社会」と呼び、21世紀の情報社会の方向性を示す言葉として用いられています。

機能安全
機能安全とは、「システムの安全を確保する機能を持つ安全関連系を実現し、危険(リスク)を許容できる目標に軽減する」という考え方です。
コンピュータ技術による安全確保を実現するために制定された機能安全の国際規格として、IEC 61508があります。IEC 61508では、安全関連系のハードウェア及びソフトウェアの設計指針が示されると共に、業務遂行のためのマネジメントに関する規格が規定されています。
当社の「RTMSafety」は、機能安全の国際規格であるIEC 61508の認証を取得した世界初のロボット用ミドルウェアです。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05400] S100AN4E)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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