有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKZG
株式会社SRAホールディングス 研究開発活動 (2017年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度における当社グループの研究開発活動は、引き続き研究開発およびその成果に基づくビジネス展開を継続しております。株式会社SRAの先端技術研究所においては、研究開発分野として、形式手法(プログラムを数学的に正しく構築する技術)とインタラクションデザイン(操作品質の高いユーザインタフェースを構築する手法)を融合した極めて革新的な手法の構築に取り組んでおります。また、前連結会計年度より着手した「ビッグデータ駆動ソフトウェア工学」を核として、引き続きビッグデータを対象とするインタラクティブな可視化技術の構築に関する研究を進めております。展開中の自社IP製品と並行する形でソフトウェア開発環境に関する研究も着実に進展しております。また、オープンソース・ソフトウェアの潮流を踏まえた活用のための研究開発を引き続き実施しております。
これらは、主に特定のセグメントに区分できない基礎研究であります。なお、当連結会計年度での研究開発は、当社のグループ会社である株式会社SRAの先端技術研究所を中心に行っております。研究開発費の総額は36百万円であります。
(1) 高度にインタラクティブな機器を対象とする形式手法の展開
先端技術研究所では、これまで取り組んできた「インタラクションデザイン」と「形式手法」を組み合わせて、機能面の品質だけでなく高い操作性や体験品質をもたらす仕様を構築していくという、革新的なアプローチに取り組んでいます。形式手法とは、高信頼性システム開発での有効性が認められながらも、高信頼性システムに特化した、高度に専門化した技術者にしか扱えない高コストな技術と捉えられてきているものです。
モバイルデバイスやウェアラブルデバイス、IoTデバイス向けのインタラクティブなソフトウェアシステムの開発では、タッチ入力や各種センサーを使ったインタラクティビティとソフトウェアの機能が高いレベルで整合する必要があります。そのためには、プロトタイプを迅速に構築し、それを操作するユーザとの対話を経ながらソフトウェアの機能仕様を具体化していくことが求められております。
本研究開発では、数学的に記述された厳密な仕様が定めるシステムの動作を、顧客がユーザインタフェースを介して体験することを可能にすることで、顧客が仕様自体を読むことなくその意味するところを理解し、顧客と開発者の間の対話をより効果的かつ正確に進めるための研究開発を進めております。
これらの研究開発成果により、従来の形式手法の適用対象である高信頼性システムだけでなく、モバイルデバイスやウェアラブルデバイス、IoTデバイス向けのソフトウェアを始めとする、これから増えることが予想される高度にインタラクティブなソフトウェアの開発で、形式手法の利点であるソフトウェアの信頼性と、インタラクションデザインがもたらすユーザ体験の向上が得られることが期待されます。
(2) ビッグデータのインタラクティブな可視化技術に関する研究
当社グループでは、昨年度に引き続き、ソフトウェア開発やソフトウェアサービスに関わる諸活動の履歴データをビッグデータとして活用し、これまでの研究開発活動の強みを活かしてデータのインタラクティブな可視化技術の研究開発に取り組んでおります。また、これらのソフトウェア開発における履歴の活用技術を、新たなユーザ中心のサービスへ発展・応用する研究開発を行なっております。
ソフトウェアの履歴やAIが解析したデータを、時間・場所・イベントに基づいて集約し、データ類似性・分類・相関等の時空間的な遷移をインタラクティブに探索するシステムの開発を進めています。
様々なデバイスがインターネットにつながるIoTの時代では、日常生活の中のあらゆる活動が自動的に記録され、医療や健康維持、エンターテインメントなどへの応用が見込まれる一方で、履歴データは増大していくと考えられます。業務や日常生活の場で生成されるこれらの大量のデータをチェックし管理するための技術への発展が期待されます。
(3) ソフトウェア開発環境に関わる研究
当社グループでは、ソフトウェア開発プロセスの、開発者視点を踏まえた最適化と、開発スタイルの多様化に柔軟に対応するような、機能性、利便性、文脈性のいずれにおいても拡張性の高いソフトウェア開発環境を、容易、安全、低コストで実用化する研究に注力しております。これら研究開発活動の成果の一部は、「ProjDepot」や「CodeDepot」といった製品やサービスとして展開しております。
また、これらのソフトウェア開発環境に関わる環境を、ソフトウェア開発に関わる諸活動のビッグデータとして活用するための、ビッグデータ駆動ソフトウェア工学の基礎研究にも着手いたしました。上述いたしましたビッグデータの可視化環境との連携により、開発プロジェクトの管理者、開発者に負担をかけずに情報共有、開発効率向上に寄与できるような環境の展開へとつながるものであります。
(4)オープンソース・ソフトウェア
オープンソース・ソフトウェアに関しては、以前よりWebアプリケーション・システムの開発環境を「GNU/Linux」、「PostgreSQL」を含むオープンソース・ツールキット群によって構築するための情報収集と整備を行っており、一般情報開示も行っております。このような活動から得た様々なオープンソース・ソフトウェアに対する各種の知見に、ソフトウェア工学の研究成果を組み合わせることによって、オープンソース・ソフトウェアをベースとするソフトウェア開発プロジェクトの管理支援環境を構築し、改良を続けております。すでに、グループ内の多くの開発プロジェクトがこの環境を利用しており、構成管理等プロジェクト管理の基本機能に加えて、生産性や品質に関連する各種メトリクスの可視化等を実装し、プロジェクトの開発状況の可視化と生産性向上に寄与しております。
また、オープンソース・ソフトウェアのデータベースである「PostgreSQL」におきましては、当社グループが独自に開発したオープンソース・クラスタソフトウェア「Pgpool-Ⅱ」を中心に複数のデータベース・サーバを連携して使用する「レプリケーション/クラスタリング」技術の継続的な技術開発を行っています。また、新たにデータベースの抽象的な取り扱いを可能にする「ビュー」技術の拡張に関する研究を開始しており、ビューの使い勝手の大幅な向上を目指します。
オープンソース・ソフトウェアは、ユーザの認知度向上や採用実績の増加により、大規模なシステムやミッションクリティカルなシステムでの採用が増加しています。SRA OSS, Inc. 日本支社が提供する「OSSプロフェッショナルサポートサービス」は、大規模なシステムでオープンソース・ソフトウェアを採用するユーザが採用しやすいサービスです。サーバ台数無制限で33以上のソフトウェアをサポート対象としており、近年契約数が増加しています。また、オープンソース・ソフトウェアの24時間365日のサポートサービスの契約も増加しており、オープンソース・ソフトウェアの採用は今後も拡大することが期待されます。
これらはいずれも、ソフトウェアの開発作業で有益となる技術・環境・ツールを目指して進めているものです。実務レベルへの適用を随時行いつつ、国内外の大学や研究機関との連携を通して最新の技術動向を取り入れながら、研究成果を継続的に構築していく実用型の研究です。これらの研究成果の一部は、コンサルテーションや他機関との協同研究開発作業等にも活かされております。
これらは、主に特定のセグメントに区分できない基礎研究であります。なお、当連結会計年度での研究開発は、当社のグループ会社である株式会社SRAの先端技術研究所を中心に行っております。研究開発費の総額は36百万円であります。
(1) 高度にインタラクティブな機器を対象とする形式手法の展開
先端技術研究所では、これまで取り組んできた「インタラクションデザイン」と「形式手法」を組み合わせて、機能面の品質だけでなく高い操作性や体験品質をもたらす仕様を構築していくという、革新的なアプローチに取り組んでいます。形式手法とは、高信頼性システム開発での有効性が認められながらも、高信頼性システムに特化した、高度に専門化した技術者にしか扱えない高コストな技術と捉えられてきているものです。
モバイルデバイスやウェアラブルデバイス、IoTデバイス向けのインタラクティブなソフトウェアシステムの開発では、タッチ入力や各種センサーを使ったインタラクティビティとソフトウェアの機能が高いレベルで整合する必要があります。そのためには、プロトタイプを迅速に構築し、それを操作するユーザとの対話を経ながらソフトウェアの機能仕様を具体化していくことが求められております。
本研究開発では、数学的に記述された厳密な仕様が定めるシステムの動作を、顧客がユーザインタフェースを介して体験することを可能にすることで、顧客が仕様自体を読むことなくその意味するところを理解し、顧客と開発者の間の対話をより効果的かつ正確に進めるための研究開発を進めております。
これらの研究開発成果により、従来の形式手法の適用対象である高信頼性システムだけでなく、モバイルデバイスやウェアラブルデバイス、IoTデバイス向けのソフトウェアを始めとする、これから増えることが予想される高度にインタラクティブなソフトウェアの開発で、形式手法の利点であるソフトウェアの信頼性と、インタラクションデザインがもたらすユーザ体験の向上が得られることが期待されます。
(2) ビッグデータのインタラクティブな可視化技術に関する研究
当社グループでは、昨年度に引き続き、ソフトウェア開発やソフトウェアサービスに関わる諸活動の履歴データをビッグデータとして活用し、これまでの研究開発活動の強みを活かしてデータのインタラクティブな可視化技術の研究開発に取り組んでおります。また、これらのソフトウェア開発における履歴の活用技術を、新たなユーザ中心のサービスへ発展・応用する研究開発を行なっております。
ソフトウェアの履歴やAIが解析したデータを、時間・場所・イベントに基づいて集約し、データ類似性・分類・相関等の時空間的な遷移をインタラクティブに探索するシステムの開発を進めています。
様々なデバイスがインターネットにつながるIoTの時代では、日常生活の中のあらゆる活動が自動的に記録され、医療や健康維持、エンターテインメントなどへの応用が見込まれる一方で、履歴データは増大していくと考えられます。業務や日常生活の場で生成されるこれらの大量のデータをチェックし管理するための技術への発展が期待されます。
(3) ソフトウェア開発環境に関わる研究
当社グループでは、ソフトウェア開発プロセスの、開発者視点を踏まえた最適化と、開発スタイルの多様化に柔軟に対応するような、機能性、利便性、文脈性のいずれにおいても拡張性の高いソフトウェア開発環境を、容易、安全、低コストで実用化する研究に注力しております。これら研究開発活動の成果の一部は、「ProjDepot」や「CodeDepot」といった製品やサービスとして展開しております。
また、これらのソフトウェア開発環境に関わる環境を、ソフトウェア開発に関わる諸活動のビッグデータとして活用するための、ビッグデータ駆動ソフトウェア工学の基礎研究にも着手いたしました。上述いたしましたビッグデータの可視化環境との連携により、開発プロジェクトの管理者、開発者に負担をかけずに情報共有、開発効率向上に寄与できるような環境の展開へとつながるものであります。
(4)オープンソース・ソフトウェア
オープンソース・ソフトウェアに関しては、以前よりWebアプリケーション・システムの開発環境を「GNU/Linux」、「PostgreSQL」を含むオープンソース・ツールキット群によって構築するための情報収集と整備を行っており、一般情報開示も行っております。このような活動から得た様々なオープンソース・ソフトウェアに対する各種の知見に、ソフトウェア工学の研究成果を組み合わせることによって、オープンソース・ソフトウェアをベースとするソフトウェア開発プロジェクトの管理支援環境を構築し、改良を続けております。すでに、グループ内の多くの開発プロジェクトがこの環境を利用しており、構成管理等プロジェクト管理の基本機能に加えて、生産性や品質に関連する各種メトリクスの可視化等を実装し、プロジェクトの開発状況の可視化と生産性向上に寄与しております。
また、オープンソース・ソフトウェアのデータベースである「PostgreSQL」におきましては、当社グループが独自に開発したオープンソース・クラスタソフトウェア「Pgpool-Ⅱ」を中心に複数のデータベース・サーバを連携して使用する「レプリケーション/クラスタリング」技術の継続的な技術開発を行っています。また、新たにデータベースの抽象的な取り扱いを可能にする「ビュー」技術の拡張に関する研究を開始しており、ビューの使い勝手の大幅な向上を目指します。
オープンソース・ソフトウェアは、ユーザの認知度向上や採用実績の増加により、大規模なシステムやミッションクリティカルなシステムでの採用が増加しています。SRA OSS, Inc. 日本支社が提供する「OSSプロフェッショナルサポートサービス」は、大規模なシステムでオープンソース・ソフトウェアを採用するユーザが採用しやすいサービスです。サーバ台数無制限で33以上のソフトウェアをサポート対象としており、近年契約数が増加しています。また、オープンソース・ソフトウェアの24時間365日のサポートサービスの契約も増加しており、オープンソース・ソフトウェアの採用は今後も拡大することが期待されます。
これらはいずれも、ソフトウェアの開発作業で有益となる技術・環境・ツールを目指して進めているものです。実務レベルへの適用を随時行いつつ、国内外の大学や研究機関との連携を通して最新の技術動向を取り入れながら、研究成果を継続的に構築していく実用型の研究です。これらの研究成果の一部は、コンサルテーションや他機関との協同研究開発作業等にも活かされております。
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